初心者向け!Obsidianで「あなただけの知識ベース」を作ろう

メモアプリ
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はじめに

 「メモを取っても、後で見返さない…」「情報がバラバラになって、どこに何があるか分からない…」そんな経験はありませんか?

 もしあなたが、頭の中のアイデアや日々の学び、仕事の情報を一つにまとめて、いつでも引き出せる「あなただけの知識ベース」を作りたいなら、Obsidian(オブシディアン)が役立つかもしれません。

 Obsidianは、あなたのノート同士を「リンク」でつなぎ、まるで「第二の脳」のように情報を整理・活用できるメモアプリです。

Obsidianってどんなアプリ?(基本のキ)

 Obsidianは、カナダに住む開発者のShida LiさんとErica Xuさんという二人が中心となって開発され、2020年3月30日に初めて一般に公開されました。比較的新しいアプリと言えます。

 パソコン(Windows、Mac、Linux)でもスマートフォン(iPhone、Android)でも使うことができます。アプリのバージョンは日々アップデートされていますので、使う際は公式サイトで最新版を確認するのがおすすめです。

 他のメモアプリと大きく違うのは、あなたの書いたノートが「インターネット上」ではなく、「あなたのパソコンやスマホの中」に保存されるという点です。

Obsidianのすごい機能3つ

 Obsidianが「第二の脳」と呼ばれる理由となる、3つの特別な機能をご紹介します。

  1. ノートはあなたの手元に保存(ローカル保存)

    • 書いたノートはすべて、あなたのパソコンやスマホの中にあるフォルダに「テキストファイル」として保存されます。
    • ここが安心!

      • インターネットにつながっていなくても、いつでもノートを見たり編集したりできます。
      • Obsidianというサービスがもしなくなっても、あなたのノートは手元に残ります。
      • DropboxやiCloudなど、普段使っている方法で簡単にバックアップを取ったり、他のデバイスと同期したりできます。
      • テキストなので、後から探しやすく、昔のノートと今のノートの違いを見比べたり、ずっと残しておいたりするのに向いています。
  2. ノート同士をどんどんつなげる(双方向リンクとグラフビュー)

    • ノートの中に [[ノートの名前]] と書くだけで、別のノートに簡単にリンクを張ることができます。
    • すごいのは、リンクを張られた側のノートにも、自動的に「このノートからリンクされているよ」という情報(バックリンク)が記録されること。
    • このリンクのつながりを「グラフビュー」という機能で見ると、まるで宇宙に星が散らばっているように、あなたの知識のネットワーク全体を見渡すことができます。「あ、このノートとあのノートはつながるな」といった新しい発見があるかもしれません。
  3. 好きな機能を追加できる(プラグインで無限に拡張)

    • Obsidianには、最初から便利な機能がたくさん入っていますが、それ以外にも世界中の開発者が作った「プラグイン」を追加することで、機能をどんどん増やすことができます。
    • 例えば、タスク管理、カレンダー連携、AIを使った文章作成のサポート、家計簿、特定の情報整理術の補助など、非常に多くのプラグインがあります。
    • これにより、Obsidianを「自分だけの、目的にぴったりの情報整理ツール」に育てていくことができるのです。

まずは使ってみよう!(インストールと最初の設定)

 Obsidianを使い始めるのはとても簡単です。たった5分で基本的な準備ができます。

  1. アプリをダウンロード: Obsidianの公式サイトから、使いたいデバイス用のアプリをダウンロードしてインストールします。
  2. 保管庫を作る: 初めて起動すると、「保管庫(Vault)」という、ノートをまとめておくフォルダを作る場所を聞かれます。好きな場所を選んでフォルダを作りましょう。
  3. 日本語にする: アプリの設定画面を開き、「Language」を「日本語」に変更すると、メニューなどが日本語になります。
  4. 便利な機能をオンに: 設定画面の「コアプラグイン」という項目で、「テンプレート」と「デイリーノート」をオンにしておくのがおすすめです。
  5. 見た目を変える(お好みで): 設定画面の「コミュニティテーマ」から、好きなデザインを選んで適用することもできます。

 これだけで、「今日あったことを日記に書く → 日記の中で気になった言葉を別のノートにリンクする → 明日の予定をテンプレートを使ってパッと作る」といった基本的な使い方ができるようになります。

どんなことに使えるの?(代表的な活用シーン)

 Obsidianは様々な場面で活躍します。

  • 勉強: 講義のノートと専門用語集をリンクさせたり、学んだことの要約を自動で作ったり。
  • 研究・執筆: 参考文献の情報をまとめて取り込み、自分のアイデアとつなげて整理したり。
  • 仕事: プロジェクトごとの進捗や会議の議事録を管理したり(タスク管理プラグインなどと連携)。
  • アイデア整理: 思いついたアイデアや、AIに質問した時の回答などを整理し、後から見つけやすくしたり(AI連携プラグインなど)。

 グラフビューで、まだつながっていない知識の「島」を見つけたら、新しくノートを作ったりリンクを張ったりして「橋渡し」をしてみましょう。これを繰り返すうちに、あなたの保管庫全体が、あなただけの百科事典のように育っていきます。

AIとも連携できる!

 Obsidianは最新のAI技術とも連携が進んでいます。

  • Obsidian Copilot: OpenAIやGeminiなどのAIとチャットして、その回答をすぐにノートとして保存できます。あなたの保管庫全体を検索して、その内容に基づいてAIが回答してくれる機能(Vault QA)もあります。
  • Custom Frames:個別のアプリやタブを切り替える手間なく、Obsidian の中で必要なウェブサービスを一元的に管理できます。例えば、ChatGPTやGemini、Notion、Google keep、Google Calender、X(旧Twitter)など
  • Smart Composer: 書いている文章の続きをAIが提案してくれます。文章のドラフト作成や要約に便利です。
  • 応用: 自分のパソコンの中で動くAI(ローカルLLM)と連携させれば、外部に情報が漏れる心配なく、自分だけの秘密の資料をAIに検索させるといった高度な使い方も可能です。

お金はかかるの?(料金プラン 2025年5月現在)

 Obsidianアプリ本体と、ほとんどのプラグインは完全無料で使うことができます!

 ただし、より便利に使うための有料サービスもあります。(2025年5月現在の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。)

  • Sync(月額5ドル / 月額10ドル): 複数のデバイス間でノートを安全に自動同期したり、ノートの変更履歴を長く残したりしたい場合に使います。
  • Publish(月額10ドル): 作成したノートを、誰でも見られるウェブサイトとして公開したい場合に使います。

 これらの有料サービスは、あくまで「もっと便利にしたい」人向けです。自分でDropboxなどを使って同期したり、ウェブサイト作成ツールを使ったりすれば、お金をかけずに同じようなことをすることも可能です。

  • Obsidianの商用利用については、2025年2月20日以降、個人・企業問わず完全無料で利用可能になりました。これは大きな変更点です。

NotionやEvernoteなど、他のメモアプリとどう違うの?

 よく比較されるNotionやEvernoteとObsidianの大きな違いを表にまとめました。

比較ポイントObsidianNotionEvernote
ノートの保存場所 あなたの手元(ローカル) インターネット上(クラウド)が基本 インターネット上(クラウド)が基本
情報の整理方法 リンクでノート同士をつなぐ(ネットワーク型) データベース機能が豊富(整理・管理向き) 様々な形式の情報を集めるのが得意
カスタマイズ性 プラグインで無限に拡張可能(シンプル→多機能) 最初から多機能(Obsidianほど自由な拡張は不可) 機能がある程度決まっている

もっと使いこなすためのヒント5か条

 Obsidianを「第二の脳」として育てるためのコツをいくつかご紹介します。

  1. ファイル名はシンプルに: ノートの名前は短く分かりやすく。後から内容で検索することが多いので、細かく付けすぎなくて大丈夫です。
  2. 「今日の日記」を習慣に: 毎日同じ形式(例: 2025-05-19)で「デイリーノート」をつけると、その日あったことや気づきを記録しやすくなります。
  3. タグはざっくり、リンクは細かく: タグ(#アイデア など)はノートの分類にざっくり使い、ノートとノートの「つながり」はリンク [[ノート名]] で細かく表現しましょう。
  4. 「つながっていないノート」を見つけよう: 月に一度くらいグラフビューを見て、他のノートとリンクされていない「孤立したノート」がないか確認し、関連するノートとつなげてみましょう。
  5. 学んだらすぐにノートに: 新しいことを知ったり、何かアイデアがひらめいたりしたら、忘れないうちにすぐにObsidianにメモして、関連するノートとリンクさせましょう。

まとめ

 Obsidianは、「あなたの手元に保存されるテキストノート」「ノート同士を自由につなぐリンク機能」「好きな機能を追加できるプラグイン」という3つの柱で、あなたのアイデアや情報を整理し、新しい発見を生み出す「第二の脳」を育てることができるパワフルなツールです。

 日記、勉強ノート、仕事の記録、趣味のアイデアなど、どんな情報でも一つの保管庫に集めて、リンクでつないでみてください。あなたの知識がどんどん整理され、活用しやすくなるはずです。

 まずは今日のメモを一つ、Obsidianで作ってみましょう。そして、そのメモの中で気になった言葉を [[新しく作りたいノートの名前]] と書いてリンクしてみる。そこが、あなたの「第二の脳」を育てる最初の一歩になります。

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