はじめに
皆さんは、WSLをエラーなくアンインストールする方法を知っていますか?
WSL は、Windows内にLinux環境を簡単に作成できるツールですが、WSLそのものを使わなくなった場合とかトラブルでWSLが正常に動作しなくなったん際には、WSLをアンインストールし再インストールする必要がある場合があります。
そのような場合に、手順をおっった方法でアンインストールしないとエラーが出て再インストールができない場合があります。
ということで、今回は、WSLをエラーなくアンインストールする方法についてもう少し深堀して紹介しようと思います。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
なお、OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
パソコンOS : Windows11 Pro
Windowsバージョン : 22H2( (KB5030310))
WSLのバージョン : 1.2.5.0
WSL(Windows11)とは?
WSLはWindows上でLinux環境を操作、実行するための互換レイヤーで、Windowsのツールと直接連携でき、効率的な開発作業を可能にします。
WSLについてのインストールなどについては、次の記事を参照。
Windows11でのWSLのアンインストール手順
何らかの理由でWSLをアンインストールしたい場合、以下の手順を実行します。
- タスクバーにあるWin「スタート」をクリック。
- 立ち上がったウインドウ内の「設定」をクリック。
- 左にメニューの「アプリ」⇒「インストールされているアプリ」と順位クリック。
- 表示されるアプリの中から、2つのアプリを次の順にアンインストールします。アンインストールする際にはアンインストールするアプリの右横の「…」をクリックし、表示されるメニューで「アンインストール」をクリック、さらに「このアプリとその関連情報がアンインストールされます。」と表示されたら「アンインストール」をクリックします。
- もし、再インストールした際に次のようなエラーが出たら、
Ubuntu 20.04 LTS は既にインストールされています。
Ubuntu 20.04 LTS を起動しています...
ディスク 'C:\Users\twiei\AppData\Local\Packages\CanonicalGroupLimited.Ubuntu20.04LTS_79rhkp1fndgsc\LocalState\ext4.vhdx' を WSL2 にアタッチできませんでした: 指定されたファイルが見つかりません。
Error code: Wsl/Service/CreateInstance/MountVhd/ERROR_FILE_NOT_FOUND
Press any key to continue...
このエラーは、WSLのUbuntuを再インストールした際に、初期化処理が実行されなかったことが原因です。この場合、次の手順で修正できます。
- Ubuntuの起動エラーが表示されている場合は、何かキーを押して終了します。
- Windows PowerShellを管理者権限で起動します。
- PowerShellで 「wsl -l」を使って登録されているディストリビューションを取得します。例えば、次のように表示されるとしましょう。
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-20.04 (既定) - Ubuntuの登録を解除します。PowerShellで 「wsl --unregister Ubuntu-20.04」 を使ってUbuntuの登録を解除します。例えば、次のように表示されるでしょう。
登録解除。
この操作を正しく終了しました。 - Ubuntuを起動して初期化処理を行います。登録解除後にUbuntuを起動すると、初期化処理が開始されます。次のようにUbuntuのアカウントを作成できるようになります。
Installing, this may take a few minutes...
Please create a default UNIX user account. The username does not need to match your Windows username.
For more information visit:
Enter new UNIX username:
WSLのアンインストール手順とエラー対処法のまとめ
Windows Subsystem for Linux(WSL)は、Windows環境でLinuxのシェル環境を利用するための機能です。しかし、使用しなくなった場合や、何らかのトラブルで再インストールが必要な場合、WSLをアンインストールする必要があります。
アンインストール際には、次の2つのアプリをアンインストールすることにより、WSLを再インストールすることが可能となります。
- インストールしたLinuxのデストリビューション(例えば、Ubuntu-20.04など)
- Linux 用 Windowsサブシステム
Windows11を最新の状態にすることにより、更新プログラムの中に「Windows Subsystem for Linux Update - 5.10.102.2」があれば、Windows PowerShellを管理者権限で起動し、「wsl --update」でアップデートすることにより、古いWSLを削除し再インストールする際にエラーが出にくくなります。
ぜひ、Windows11及びWSLのアップデートすることをお勧めします。
以上です。
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