Windows PowerShellとは?、使い方、コマンドレット、コマンドプロップとの違いなども解説

powershell01 Windows
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はじめに

 こんにちは、エイじーです。

 皆さんは、Windows PowerShellをご存じでしょうか?

 前に記事で書いたコマンドプロンプトの上位バージョンみたいなものです。

コマンドプロップとについては、次の記事を参照ください。

 したがって、コマンドプロップトで利用できるコマンドは、ほとんどがWindows PowerShellで翻訳されて利用することができるようです。

 Microsoftは、コマンドププロンプトから徐々にWindows PowerShellに移行していこうという腹があるように思います。

 Winスタートメニューを右クリックすると表示されるメニューで、前はコマンドプロンプトがありましたが、現在はこのコマンドプロンプトはなくなり、その代りにWindows PowerShellになっていることが分かります。

 と言うことで、Windows PowerShellについて紹介していきたいと思います。

 この記事を読むと次のことが分かります。

★Windows PowerShellとは何か?
★コマンドプロップと何が違うの?
★Windows PowerShellのコマンドレットにはどのようなものがあるの?
★Windows PowerShellの使い方はどうすればよいの?

Windows PowerShellとは何か?

 Windows PowerShellは、Windows7から搭載されているCUI(Character-based User Interface)とかCLI(Command Line Interface)と呼ばれている文字をベースとして扱うインターフェースを提供するコンピュータプログラム、言ってみればコマンドプロンプトのようなもの。

 GUI(Graphical User Interface)は、現在のパソコンのWindowsでは当たり前のように皆さんが利用しているアイコンなどをマウスで直観的に操作して利用できるインターフェースですが、これと対局にあるのがCUI(Character-based User Interface)とかCLI(Command Line Interface)と言うものになります。

  初心者にとっては、少しとっつきにくいですが覚えると、これほど便利なものはないと感じることにもなります。

 もう少し詳しく説明すると、Windows PowerShellとはMicrosoftが開発した文字ベースでWindowsシステムやプログラムなどを操作でき、さらに、コマンドレットと言うコマンド利用することにより、コマンドプロプトよりより簡単にまたより複雑な処理、自分専用のプログラムの作成などがを行えるプログラム言語と言うことができます。

コマンドプロップとの違いとは?

それでは、今まであるコマンドプロンプトと何がどのように異なるのでしょうか?

その違いを表にまとめました。

項目 Windows PowerShell コマンドプロンプト
歴史 比較的新しい(Windows7から) Windows以前のMS-DOS系時代からあり
理解しやすさ コマンドレットは多いが理解しやすい コマンドそのものを覚える必要あり
開発環境 あり(PowerShell ISE) なし
.NET Framework あり なし
起動の速さ 普通 速い

Windows PowerShellのコマンドレット

 Windows PowerShellのコマンドレットは、「Get-Command」とWindows PowerShellに打ち込めば、利用できるAlias(エイリアス)48個、Function(ファンクション)933個、Cmdlet(コマンドレット)651個が全て表示されます。

ここで、エイアスのコマンドレットを幾つか挙げておきます。

コマンドレット表記 コエイリアス コマンドレットの説明
Set-Location cd
chdir
ディレクトリーの移動、ドライブの移動。
Clear-Host clear ターミナルをクリア。
Clear-Host cls 画面をクリア。
Compare-Object compare 2つつの対象物を比較。
Copy-Item copy 名前をある場所から別の場所にコピー。
Remove-Item del 対象物を削除。
Get-ChildItem dir 現在いる場所のファイルやディレクトリーの一覧表示。
Write-Output echo エコー機能を有効または無効にするか、メッセージを表示。
Format-Table ft オブジェクトの選択されたプロパティが各列に含まれる表として、コマンドの出力を書式設定。
Get-Command gcm Windows PowerShellのコマンドレットなどを表示。
Group-Object group パイプラインで受け取ったオブジェクトから、同じプロパティ名同士のオブジェクトでグループ化。
Get-Command gcm Windows PowerShellのコマンドレットなどを表示。
powershell_ise.exe ise Windows PowerSell 専用の統合開発環境を起動。
Stop-Process kill 固まってしまったウィンドウをプロセスごと強制的に停止。
Out-Printer lp プリンターへの出力。
Move-Item move
mv
項目とそのプロパティ、内容、子項目を、ある場所から別の場所に移動。
Rename-Item ren 指定した項目の名前を変更。
Sort-Object sort パイプで受け取ったデータ(オブジェクト)の並べ替え。
Start-Process start プログラムの実行ファイルを指定して新たにプロセスを立ち上げ。
Get-Content type ファイルの内容をPowerShellコンソール画面に表示。

Windows PowerShellの使い方

 Windows PowerSellは、コマンドプロップと同様な使い方で、Windows PowerSellを起動してその中でコマンドレットを入力して作業することができます。

【Windows PowerSellを起動する手順】

  1. Winスタートを右クリック。
  2. でたメニューで「Windows PowerSell」又は、「Windows PowerSell(管理者)」を選択してクリック。
  3. Windows PowerSellが起動。

 コマンドプロンプトの場合、バッチファイル内にコマンドでいくつかの作業を実施できるように書いておけば、後でそのバッチファイル(拡張子が.bat、.cmd)をダブルクリックすることによりプログラムファイルのように実行ができましたが、Windows PowerSellの場合、バッチファイル(拡張子.pa1)を作成しても、中に書かれたコマンドレットが実行されずに、テキストエディターが起動するのみとなります。

 もう一つは、Windows PowaerSellには、「コマンドプロップとの違いとは?」でも記述したようにWindows PowaerSell用の総合開発環境のアプリがあり、これを起動することにより一つ一つのコマンドレットの実行や一纏めにして実行したりと、この総合環境アプリ内であなたの作成した作業プログラムなどを試せて、保存できるアプリがあります。

 これを起動する手順は次の通りです。

【Windows PowerSell ISE総合開発環境アプリの起動手順】

  1. Winスタートの横にあるCortanaの入力欄に「ise」と記入。
  2. 表示されるアプリで、Windows PowerSell ISEを選択してクリック。
  3. Windows PowerSell ISEが起動。
  4. この総合開発環境にな、コマンドレットの使い方からコマンドレットを選んでコマンドレットを記述することが可能であり、プログラムの作成や保存が可能。

おわりに

 皆さんいかがだったでしょうか?

 Windows PowerShellとは何か?、コマンドプロップと何が違うの?、Windows PowerShellのコマンドレットにはどのようなものがあるの?、Windows PowerShellの使い方はどうすればよいの?などについて解説してきました。

 プログラムの腕に自信のある方は、Windowsに標準で付いてくるWindows PowerShellを活用して、自動化などのプログラムを作成してみてはいかがだろうか?

 この記事が少しでも皆様のお役に立てれば嬉しい限りです。

以上です。

 

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