UserLAndでAndroid端末にUbuntuの最新版をインストール&完全日本語化する方法を紹介!

Linux
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2026年10月23日執筆ーーーーーーーーーーーーーーーーー

  1. UserLAndとUbuntuのPodcast
  2. はじめに
  3. UserLAndとは?root化不要でAndroidにLinuxを動かす仕組み
    1. PRoot技術による完全ユーザースペース実行
    2. UserLAndの主な特徴とメリット
  4. 2026年現在の提供状況とUbuntuの最新バージョン(24.04 LTS / 26.04 LTS)
    1. UserLAndアプリの現在:活発に継続メンテナンス中!
    2. 2026年時点でのUbuntu LTSバージョンの変遷
  5. インストール前の準備とAndroidの初期設定(ファントムプロセス対策)
    1. 必要なストレージ容量と推奨スペック
    2. Android 12以降の「ファントムプロセス制限」への対策
  6. UserLAndでUbuntuをインストールする具体的手順(SSH&VNC)
    1. ステップ1:必要なアプリのインストール
    2. ステップ2:Ubuntuの初期セットアップ
  7. Ubuntuの完全日本語化手順(ロケール・日本語フォント・fcitx5-mozc)
    1. 手順1:パッケージリストの更新と最新化
    2. 手順2:日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)とタイムゾーンの設定
    3. 手順3:美しい日本語フォント(Google Noto Fonts)の導入
    4. 手順4:GUIデスクトップ環境(Xfce4)のインストール
    5. 手順5:最新の日本語入力システム(Fcitx5 + Mozc)の導入
    6. 手順6:環境変数の自動読み込み設定
  8. Xfce4デスクトップのGUI操作とVNC Viewerでの接続快適化
    1. VNC接続への切り替え手順
    2. Fcitx5の自動起動と日本語入力の切り替え確認
  9. トラブルシューティングとよくある質問(エラー対処法)
    1. Q1. apt update でネットワークエラーが出る
    2. Q2. VNC画面が真っ暗(ブラックスクリーン)でデスクトップが表示されない
    3. Q3. 日本語がどうしても入力できない・キーが反応しない
    4. Q4. アプリをバックグラウンドに回すとすぐに落ちてしまう
  10. まとめ:スマホやタブレットを自分だけのLinuxマシンに
  11. 参考資料
  12. はじめに
  13. UserLAndとは?
  14. bVNC:Secure VNC Viewerとは?
  15. Ubuntuとは?
  16. UserLAndによるUbuntuのインストール
  17. xfceデスクトップ環境の表示
  18. 日本語化と日本語入力の導入
  19. おわりに

UserLAndとUbuntuのPodcast

下記のPodcastは、Geminiで作成しました。

はじめに

手元にあるAndroidスマートフォンやタブレットを、パソコンのようにプログラミングやLinuxコマンドの学習、さらにはGUIデスクトップ環境として活用できたら便利だと思いませんか? [1]

通常、Android上で本格的なLinux環境を動作させるためには、端末の「root化(ルート権限の取得)」が必要とされることが多く、メーカー保証の喪失や文鎮化(故障)のリスクが付きまとっていました [2]。

しかし、オープンソースのAndroidアプリ「UserLAnd(ユーザーランド)」を活用すれば、端末を一切root化することなく、誰でも安全かつ手軽に本格的なUbuntu環境をAndroid上に構築することができます [3]。

Google PlayストアやF-Droid、GitHubからアプリをインストールし、数回のタップと設定を行うだけで、最新のLinux環境が手の中に広がります [4]。

2026年10月現在、Ubuntuは従来の22.04 LTS(Jammy Jellyfish)や24.04 LTS(Noble Numbat)を経て、最新の長期サポート版である「Ubuntu 26.04 LTS(Resolute Raccoon)」の時代へと突入しています [5]。

本記事では、UserLAndの稼働状況や仕組み、2026年時点での最新Ubuntu環境の導入手順、GUIデスクトップ(Xfce4)の構築とVNC接続、文字化けを防ぐ日本語フォントの導入、そしてfcitx5-mozcを用いた完全日本語入力環境の構築まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します [6]。


UserLAndとは?root化不要でAndroidにLinuxを動かす仕組み

PRoot技術によるユーザースペース仮想化と安全なLinux実行アーキテクチャ(Googleの画像生成AIで作成)

UserLAndは、CypherpunkArmoryによって開発されているオープンソースのAndroid互換レイヤーアプリです [1]。

まずは、なぜAndroid端末をroot化することなく本格的なLinuxディストリビューションが動作するのか、その技術的背景と特徴を理解しておきましょう。

PRoot技術による完全ユーザースペース実行

UserLAndの中核を支えているのが、Linuxのシステムコール追跡機能(ptrace)を応用した「PRoot(ピールート)」という技術です [7]。

通常のLinuxでは、ルートファイルシステムを切り替えるためにchrootコマンドやカーネル権限(root権限)が必要になります。しかしPRootは、ユーザー権限の範囲内(ユーザースペース)で動作し、プログラムが発行するファイルアクセスやシステムコールをリアルタイムにインターセプト(横取り)してパスを仮想的に書き換えます [8]。

これにより、Android OSのセキュリティ機構(SELinuxやサンドボックス)を一切破ることなく、あたかも独立したLinuxマシン上でrootユーザーとして動作しているかのような疑似環境を作り出すことができるのです [8, 18]。

UserLAndの主な特徴とメリット

  1. 圧倒的な手軽さと安全性: 端末のブートローダーをアンロックしたり、危険な改造を施す必要が一切ありません。通常のアプリと同じ感覚でインストール・アンインストールが可能です [3]。
  2. 多彩な接続プロトコル: コマンドライン操作に最適な「SSH接続」と、グラフィカルな画面を操作できる「VNC接続」の両方を標準でサポートしています [1]。
  3. 豊富なディストリビューションと個別アプリ対応: Ubuntuだけでなく、Debian、Alpine、Arch Linux、Kali Linuxなどの主要ディストリビューションに加え、LibreOfficeやFirefox、GIMPといったLinuxデスクトップアプリを単体で直接起動するショートカットも備えています [4]。

2026年現在の提供状況とUbuntuの最新バージョン(24.04 LTS / 26.04 LTS)

Ubuntu 22.04から24.04、26.04 LTSへの変遷とサポート状況(Googleの画像生成AIで作成)

「UserLAndは現在も利用できるのか?」「古いUbuntu 22.04 LTSしか動かないのか?」と気になっている方のために、2026年10月現在のサービス提供状況とUbuntuのバージョン事情を整理します [5]。

UserLAndアプリの現在:活発に継続メンテナンス中!

UserLAndは2026年現在もサービス終了しておらず、公式にメンテナンスが継続されています [1]。Google Playストアでの公式配信はもちろん、開発元であるGitHubリポジトリ(CypherpunkArmory/UserLAnd)およびF-Droidにおいて、最新のAndroid OS(Android 14 / 15 / 16)への対応やライブラリの更新が定期的に行われています [4]。

一部のツールが更新停止に追い込まれた中で、UserLAndはGoogle Playのポリシーに適合しながら手軽なLinux環境を提供し続けている貴重なアプリです [3]。

2026年時点でのUbuntu LTSバージョンの変遷

Ubuntuの公式開発元であるCanonical社は、2年ごとに偶数年の4月に長期サポート版(LTS: Long Term Support)をリリースしています [5]。

バージョンコードネームリリース時期標準サポート期間現状と推奨度
Ubuntu 22.04 LTSJammy Jellyfish2022年4月2027年4月まで従来記事の主流。安定しているが旧世代 [2]
Ubuntu 24.04 LTSNoble Numbat2024年4月2029年4月まで現在極めて安定しており広く推奨される世代 [9]
Ubuntu 26.04 LTSResolute Raccoon2026年4月2031年4月まで2026年時点の最新LTS。最新パッケージが充実 [5]

UserLAndの初期セットアップで展開されるベースイメージは、インストール後にパッケージマネージャ(apt)を通じてシステム全体を最新のUbuntu 24.04 LTS / 26.04 LTS環境へシームレスに更新・アップグレードすることが可能です [9]。


インストール前の準備とAndroidの初期設定(ファントムプロセス対策)

バッテリー最適化の解除とPhantom Process Killer対策の図解(Googleの画像生成AIで作成)

Android上でLinux環境を快適に安定動作させるためには、事前の端末準備とAndroid OS特有の制約を解除しておくことが非常に重要です [10]。

必要なストレージ容量と推奨スペック

  • 空きストレージ容量: CUI(コマンドラインのみ)利用であれば最低2GB程度で動作しますが、GUIデスクトップ環境(Xfce4)、日本語フォント、オフィススイートやWebブラウザを導入する場合は、最低でも10GB〜15GB以上の空き容量を確保することをおすすめします [6]。
  • メモリ(RAM): 4GB以上(快適なマルチタスクやブラウザ起動には6GB〜8GB以上推奨) [5]。

Android 12以降の「ファントムプロセス制限」への対策

Android 12以降の端末では、バックグラウンドで動作する子プロセスの数が合計32個までに制限され、制限を超えるとOSによって強制終了される「Phantom Process Killer」という省電力機構が搭載されています [10]。

UserLAndでGUIデスクトップや複数のプロセスを起動すると、突然アプリが落ちてしまう主な原因がこれです。

  1. バッテリー最適化の無効化: Androidの「設定」➔「アプリ」➔「UserLAnd」を開き、「バッテリー」の設定を「制限なし(最適化しない)」に変更します [10]。
  2. バックグラウンド実行の許可: アプリ情報画面で「バックグラウンドでのデータ使用」および「バックグラウンド実行」を許可します。
  3. 開発者オプションでの最大プロセス数緩和: Android 14以降の端末では、「開発者向けオプション」内に「子プロセスの最大制限を無効化する」オプションが用意されている場合があるため、該当項目があれば有効化しておきます [10]。

UserLAndでUbuntuをインストールする具体的手順(SSH&VNC)

UserLAndでのUbuntu選択・アカウント設定・SSH/VNC接続の全工程(Googleの画像生成AIで作成)

ここからは、実際にAndroid端末へUserLAndを導入し、Ubuntu環境を起動するまでの手順をステップ・バイ・ステップで解説します [3]。

ステップ1:必要なアプリのインストール

Google Playストア(またはF-Droid / GitHub)から、以下のアプリをインストールします [4]:

  • UserLAnd: Linux環境本体を動かすコアアプリ [3]。
  • ConnectBot(または任意のSSHクライアント): コマンドライン操作用(UserLAndから自動連携可能) [1]。
  • bVNC(または RealVNC Viewer): GUIデスクトップ画面を表示するためのVNCクライアント [11]。

ステップ2:Ubuntuの初期セットアップ

  1. インストールした「UserLAnd」アプリを起動します。
  2. ホーム画面の「Apps」タブに表示されているディストリビューション一覧から「Ubuntu」をタップします [3]。
  3. 初回起動時、ストレージアクセスの許可を求められるので「許可」を選択します。
  4. ユーザー情報の登録画面が表示されます:
    • Username: 任意のユーザー名(半角英数字、例: user)
    • Password: 任意のパスワード(ログイン時やsudo実行時に使用)
    • VNC Password: VNC接続用のパスワード(6〜8文字程度の半角英数字)
  5. 接続方式(Connection Type)の選択: 初期の環境構築やパッケージ更新を高速に行うため、まずは「SSH」を選択して「Continue」をタップします [1]。
  6. 必要なルートファイルシステム(rootfs)のダウンロードと展開が自動的に始まります。
  7. 展開が完了するとSSHターミナルが起動し、Ubuntuのプロンプト(user@localhost:~$)が表示されます [3]!

Ubuntuの完全日本語化手順(ロケール・日本語フォント・fcitx5-mozc)

ロケール設定、Google Noto Fonts、fcitx5-mozcによる完全日本語化(Googleの画像生成AIで作成)

インストール直後のUbuntuは英語版であり、日本語のフォントもインプットメソッドも入っていません。以下の手順で、完全な日本語環境を構築しましょう [12]。

手順1:パッケージリストの更新と最新化

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

手順2:日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)とタイムゾーンの設定

# 日本語言語パックのインストール
sudo apt install -y language-pack-ja

# ロケールを ja_JP.UTF-8 に更新
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8

# タイムゾーンを日本時間(JST / Asia/Tokyo)に設定
sudo ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

手順3:美しい日本語フォント(Google Noto Fonts)の導入

sudo apt install -y fonts-noto-cjk fonts-noto-color-emoji

手順4:GUIデスクトップ環境(Xfce4)のインストール

sudo apt install -y xfce4 xfce4-terminal

手順5:最新の日本語入力システム(Fcitx5 + Mozc)の導入

従来のfcitxよりも安定性と入力精度が向上した現代の標準規格「Fcitx5」とGoogle日本語入力のオープンソース版「Mozc」を導入します [15, 20]。

# Fcitx5 と Mozc パッケージのインストール
sudo apt install -y fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-config-qt im-config

# デフォルトの入力メソッドを Fcitx5 に設定
im-config -n fcitx5

手順6:環境変数の自動読み込み設定

cat << 'EOF' >> ~/.profile
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
EOF

Xfce4デスクトップのGUI操作とVNC Viewerでの接続快適化

bVNC経由でのXfce4デスクトップ表示とMozc日本語入力の動作画面(Googleの画像生成AIで作成)

日本語化の設定が完了したら、いよいよVNC経由でグラフィカルなUbuntuデスクトップ画面を起動し、日本語入力を有効化します [11]。

VNC接続への切り替え手順

  1. SSHターミナルで exit と入力して一度セッションを抜けます。
  2. UserLAndアプリの「Sessions」タブを開き、起動中のUbuntuセッションを長押しして「Stop Session」をタップします [3]。
  3. 画面下部の「Filesystems」タブを開き、作成したUbuntuファイルシステムを長押し、またはセッション設定を開いて、接続サービスを「SSH」から「VNC」に変更します [1]。
  4. 再びセッションを開始すると、自動的にVNCビューア(bVNC等)が立ち上がり、セットアップ時に決めたVNCパスワードの入力が求められます。
  5. パスワードを入力すると、Androidの画面いっぱいに美しいXfce4デスクトップが表示されます [14]!

Fcitx5の自動起動と日本語入力の切り替え確認

  1. デスクトップ左上の「アプリケーションメニュー」➔「設定」➔「セッションと起動」を開きます。
  2. 「自動起動アプリケーション」タブを選択し、左下の「+(追加)」をクリックします。
    • 名前: Fcitx5
    • コマンド: fcitx5 -d
  3. 画面右上のタスクトレイにキーボードアイコン(Fcitx5)が表示されていることを確認します [15]。
  4. ターミナルやテキストエディタを開き、Ctrl + Space(または半角/全角キー)を押すと、入力モードが「Mozc(日本語)」へと切り替わります!
  5. ひらがなを入力し、スペースキーで漢字変換ができることを確認してください [12]。

トラブルシューティングとよくある質問(エラー対処法)

ネットワークエラー、黒画面、文字入力トラブルの解決アプローチ(Googleの画像生成AIで作成)

UserLAndを利用する中で、多くのユーザーが遭遇しやすいトラブルとその解決策をまとめました [16]。

Q1. apt update でネットワークエラーが出る

対処法: パッケージキャッシュをクリアして再試行してください [17]。

sudo apt clean
sudo apt update --fix-missing

Q2. VNC画面が真っ暗(ブラックスクリーン)でデスクトップが表示されない

対処法: 一度SSH接続に戻り、~/.vnc/xstartup ファイルに実行権限(chmod +x ~/.vnc/xstartup)が付与されているか、xfce4 パッケージが完全にインストールされているかを確認してください [11]。

Q3. 日本語がどうしても入力できない・キーが反応しない

対処法: Xfce4のターミナルで手動で fcitx5 -r -d & と実行し、Fcitx5の設定ツール(fcitx5-configtool)を開いて「現在の言語のみ表示」のチェックを外し、「Mozc」が入力メソッドリスト内に追加されているかを再確認してください [15]。

Q4. アプリをバックグラウンドに回すとすぐに落ちてしまう

対処法: Androidの「バッテリー最適化の無効化(制限なし)」を再確認し、タスクキラー系アプリの対象からUserLAndを除外してください [10]。


まとめ:スマホやタブレットを自分だけのLinuxマシンに

Android端末にLinux環境を構築する「UserLAnd」は、root化という危険なリスクを冒すことなく、手持ちのスマートフォンやタブレットを本格的な開発環境や学習マシンに変身させてくれる極めて強力なツールです [3]。

2026年現在のUbuntu環境(24.04 LTS / 26.04 LTS)と軽量なXfce4デスクトップ、そして現代的なfcitx5-mozcを組み合わせることで、出先でのプログラミングやシェルスクリプトのテスト、Python環境の実行、さらには日本語ドキュメントの作成まで、驚くほど実用的なポータブルPC環境が手に入ります [6, 9, 19]。

「昔使わなくなった古いAndroidスマホが引き出しに眠っている」「Androidタブレットをパソコン代わりに活用したい」という方は、ぜひ本記事の手順を参考に、手のひらサイズのUbuntu環境を構築してみてください [1]!


参考資料

  1. UserLAnd公式GitHubリポジトリ - CypherpunkArmory/UserLAnd
  2. Ubuntu公式 - Ubuntu 22.04 LTS (Jammy Jellyfish) リリースノート
  3. Google Playストア - UserLAnd (Run Linux on Android without Root)
  4. F-Droid - UserLAnd オープンソースパッケージ配布ページ
  5. Ubuntu公式 - Ubuntu 26.04 LTS (Resolute Raccoon) リリースサイクルと仕様
  6. デビメイト - AndroidでLinuxを動かす!UserLAndの使い方と日本語化完全ガイド
  7. PRoot公式リポジトリ - chroot, mount --bind, and binfmt_misc without root privileges
  8. 技術ブログ - Android上のPRoot環境の動作原理とSELinuxサンドボックス解説
  9. Canonical公式ブログ - Ubuntu 24.04 LTS Noble Numbat is now available
  10. Android Developers - プロセスとスレッド:バックグラウンド制限とPhantom Process
  11. bVNC公式GitHub - Secure VNC Client for Android
  12. Qiita - Ubuntuの日本語ロケール設定とfcitx5環境構築まとめ
  13. Google Fonts - Noto Sans Japanese フォント仕様と導入
  14. Xfce Desktop Environment - 軽量で高速なデスクトップ環境公式ドキュメント
  15. Fcitx5公式ドキュメント - Next generation input method framework for Linux
  16. UserLAnd Issues - トラブルシューティングと既知のバグ一覧
  17. Ubuntu Community Help Wiki - AptGet/Howto and Repository Troubleshooting
  18. Termux Wiki - Differences between PRoot and Chroot on Mobile Devices
  19. Linux Foundation - モバイル組み込み環境におけるLinuxディストリビューション活用
  20. Mozcプロジェクト - Google 日本語入力のオープンソース版プロジェクト

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2023年9月17日執筆ーーーーーーーーーーーーーーーーー

はじめに

 皆さんは、UserLAndを知っていますか?

 UserLAndは、Android 端末で Linux を実行できるオープンソースアプリで、デバイスをルート化することなく、Ubuntu、Debian、Manjaro などの Linux ディストリビューションをインストールして実行できます。

 この記事では、UserLAndでAndroid 端末にLinux のUbuntuをインストールして日本語化まで行う方法を紹介します。

 この記事を読むと次の疑問について知ることができます。

 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。

パソコンOS : Windows11 Pro
Windowsバージョン : 22H2
UserLAndのバージョン : 20.09.13
bVNC:Secure VNC Viewerのバージョン : 5.1.3

UserLAndとは?

 UserLAndは、Android端末にLinuxをインストールできるアプリです。UserLAndは、以下のような特徴や機能があります。

  • ルート権限やカスタムROMなどを必要とせずに、AndroidのストレージにLinuxのファイルシステムを作成できます。
  • 複数のLinuxディストリビューションやアプリケーションを選択できます。例えば、UbuntuやDebian、Alpineなどのディストリビューションや、OpenSSHやVNCなどのアプリケーションがあります。
  • Linuxのデスクトップ環境を表示するために、bVNCというアプリを使ってVNC接続できます。bVNCは、高速で安定したVNCクライアントで、マルチタッチやキーボードなどの機能をサポートしています。

 UserLAndアプリは、Google Playからダウンロードしてインストールができます。

UserLAnd - Linux on Android

UserLAnd - Linux on Android
開発元:UserLAnd Technologies
無料
posted withアプリーチ
 

 

bVNC:Secure VNC Viewerとは?

 bVNC: Secure VNC Viewerは、Android端末にLinuxをインストールできるアプリであるUserLAndと連携して、Linuxのデスクトップ環境を表示するためのアプリで、VNC(Virtual Network Computing)の略で、ネットワーク上のコンピュータを遠隔操作するための技術です。

 bVNC: Secure VNC Viewerは、高速で安定したVNCクライアントで、マルチタッチやキーボードなどの機能をサポートしており、また、暗号化や認証などのセキュリティ機能も備えています。

 bVNC: Secure VNC Viewerは、Iordan Iordanov (Undatech)という開発者が作成したアプリで、無料版と有料版があります。

 bVNC: Secure VNC Viewerを使うには、UserLAndでLinuxのファイルシステムを作成し、VNCサーバーを起動する必要があり、その後、bVNC: Secure VNC Viewerでサーバーのアドレスとパスワードを入力して接続することで、Linuxのデスクトップ環境を操作することができるようになります。

 bVNC: Secure VNC Viewerアプリは、Google Playからダウンロードしてインストールができます。

bVNC: Secure VNC Viewer

bVNC: Secure VNC Viewer
開発元:Iordan Iordanov (Undatech)
無料
posted withアプリーチ
 

 Ubuntuとは、Linuxカーネルをベースとしたオープンソースのオペレーティングシステムで、デスクトップPCやクラウド、インターネットに接続されたあらゆる機器まで、すべての環境において動作可能で、2004年にDebian GNU/Linuxから派生したOSです。

 Ubuntuは、デスクトップ、サーバー、クラウド、IoTなどの様々な環境に対応しており、使いやすさやセキュリティに優れており、 世界中の多くのユーザーや開発者によって支えられながら、定期的に新しいバージョンがリリースされています。

 現在では世界中で2000万人を超えるユーザーが日常的に利用しており、数千ものアプリケーションを動かすことができます。Ubuntuには、以下のような特徴があります。

  • 無料
    誰でも自由にダウンロードしてインストールすることができます。また、Ubuntuに含まれるソフトウェアも、ほとんどが無料で利用できます。
  • 安全
    ウイルスやマルウェアに対して高い防御力を持っています。また、定期的にセキュリティアップデートが提供されます。
  • 使いやすい
    直感的でシンプルなデスクトップ環境を提供します。また、多言語に対応しており、日本語もサポートされています。
  • カスタマイズ
    ユーザーの好みに合わせて様々な設定や変更ができます。また、Ubuntuには、さまざまなバリエーションがあります。例えば、Ubuntu MATEは、古いパソコンでも快適に動作するように設計されたバージョンです。
  • コミュニティ
    世界中のユーザーや開発者が協力して作り上げているOSです。Ubuntuには、日本におけるローカルコミュニティチームであるUbuntu Japanese Teamがあり、日本語環境の改善やサポートなどを行っています。

UserLAndによるUbuntuのインストール

 Ubuntuは、前に購入したAndroidタブレットDOOGEE T30 Pro(Android 13搭載)にインストールしたいと思います。

 UserLAndによるUbuntuのインストール手順は次の通り。

  1. 「UserLAnd」、「bVNC:Secure VNC Viewer」をGoogle Playよりダウンロードして「DOOGEE T30 Pro」タブレットにインストールします。
  2. 「UserLAnd」の画面の「Distribution」から「Ubuntu」をタップすると、「UserLAnd requires Permissions!」と言うウインドウが表示されますので、「OK!」をタップ。
  3. 「UserLAnd」アプリを起動すると、「通知の送信をUserLAndに許可しますか?」と聞かれるので、「許可」をタップ。

  4. 「Please select a desktop environment:」と聞かれるので、「Minimal」(デフォルトで選択されている)を選択後、「CONTINUE」をタップ。(Pro)がついているものを選択すると有料となります。
  5. 「Please select a connection type:」と表示されたら、「Terminal」(デフォルトで選択されている)にチェックを入れ、「CNTINUE」をタップ。
  6. Ubuntuのインストールにしばらくかかりますので気長に待ちましょう。インストールが終わり、Terminal画面になり「Welcome to Ubuntu in UserLAnd!」されたら、次の文を記入して実行します。
    sudo apt update && sudo apt upgrade -y
    

     ここでも、アップデートとアップグレードが終了するまでにかなり時間がかかりますので気長に待ちましょう。
     コマンド入力画面になったら、インストールしたUbuntuのバージョンを確認するのであれば、次の文を記入して実行します。

    cat /etc/os-release
    

     Ubuntuのバージョンは、「Ubuntu 22.04.3 LTS」であることが判明。

  7. xfceデスクトップ環境をインストールするために、次の文を記入して実行します。
    sudo apt install xfce4 -y
    

 インストールが終了するまでにかなりの時間がかかりますので気長に待ちましょう。

 途中で次の2点について聞かれますが、次のように入力。

  • 「Country of origin for the keyboad:」と表示されたら、「55」を入力して実行ボタンをタップ。
    なお、55は「Japanese」です。
  • 「Keyboard layout:」と表示されたら、「1」を入力して実行ボタンをタップ。
    なお、1は「Japanese」です。

xfceデスクトップ環境の表示

 上述で、Xfceデスクトップ環境をインストールしたら、次はAndroidタブレットの画面上にデスクトップ環境を表示してみましょう。

  1.  先ず、前のxfceデスクトップ環境がインストール出来たら、Terminal画面に「exit」と打ち込み、Terminal を終了します。
  2. UserLAndの画面に戻りますので、「Ubuntu」を長押しすると、メニューに出る「Stop App」をタップ。

  3. UserLAndの画面に戻りますので、「Ubuntu」を長押しすると、メニューに出る「APP Info」をタップ。
  4. 表示されるUserLAndの画面で「Graphical」にチェックを入れ、下のメニューの「Apps」をタップ。
  5. UseLAndの初期画面に戻りますので、「Ubuntu」をタップ、「Please select a connection type:」と表示されたら、「Graphical」にチェックを入れ、「CONTINUE」をタップ。
  6. 「Graphical Settings」の画面になるので、「Selection Orientation」などの設定はデフォルトのままとし、右下の「CONTINUE」をタップ。
  7. デスクトップ画面の表示に少し時間がかかりますが、ネズミのマークが入ったxfceデスクトップ画面が表示されます。しかし、この画面は長続きしなく、しばらくすると切れてしまいます。この理由は分かりません。

日本語化と日本語入力の導入

 日本語化と日本語入力の導入には、次のビデオを参考にさせていただきました。

 UseLAndのTerminalモードで、次のコマンドを一行づつ実行していきます。

sudo apt -y install locales
sudo apt -y install vim
vim /etc/locale.gen
ja_JP.UTF-8のコメントアウト(#)を外す
sudo locale-gen
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
sudo dpkg-reconfigure tzdata
6 アジア #6を選択
79 東京 #79を選択
sudo apt -y install task-japanese fonts-vlgothic

Fcitx-Mozc をインストール #この行は実行しない
sudo apt -y install fcitx-mozc

 すべて、インストールし終えたら、UserLAndのTerminalを「exit」で抜け、次に「VNC」で「Graphical」にして接続して繋ぎます。

 すると、xfceデスクトップ画面が起動し、メニューの文字などが日本語になり、日本語の入力が行えるようになります。

おわりに

 この記事では、Android端末にUbuntu(Ubuntu 22.04.3 LTS)をインストールする手順と、その日本語化方法について詳細に解説しました。

 UserLAndというアプリを利用することで、ルート権限やカスタムROMなどを必要とせずに、AndroidのストレージにLinuxのファイルシステムを作成できますし、bVNCというアプリを用いてLinuxのデスクトップ環境を表示し、Ubuntuの操作が可能となります。

 Ubuntuは、使いやすさとセキュリティの高さから、世界中の多くのユーザーに利用されているオープンソースのオペレーティングシステムです。

 Android端末上でUbuntuを動かすことで、より自由なカスタマイズや便利なアプリケーションの利用が可能となります。

 この記事を参考に、ぜひUbuntuのインストールに挑戦してみてください。

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