皆さん、「WiMAX」を知っていますか?何かの通信技術なんでしょうか?UQ WiMAX、BroadWiMAXなどで「WiMAX」が使われていますが、この「WiMAX」の意味について調べてみましたのでお知らせします。
Wikipediaによると、
WiMAX(ワイマックス、Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは無線通信技術の規格のひとつで、人口希薄地帯や、高速通信(光・メタル)回線の敷設やDSL等の利用が困難な地域で、いわゆるラストワンマイルの接続手段として期待されている。近年は、高速移動体通信用の規格も策定されている。WiMAXは当初、中長距離エリアをカバーする無線通信を目的としておりWiMAXアクセス網は「Wireless MAN」(MAN:Metropolitan Area Network)と定義される。 WiMAXは異なる機器間での相互接続性確保のため、IEEE 802.16作業部会と業界団体のWiMAX Forumにより規格標準化が進められている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/WiMAX
とあり、IEEE 802.16a・IEEE 802.16dの両規格を整理・統合したものがIEEE 802.16-2004規格であり、これを「WiMAX」とするのが正しいようです。
それでは、IEEE 802.16-2004規格とは、どのようなものか調べてみると次のようになります。
2004年6月に策定された2〜11GHz帯の周波数帯を利用した基地局と加入者端末を無線で繋ぎネットワークを作る規格であり、最長伝送距離:2〜10km(出力によっては最大50km)、最大伝送速度:最大74.81Mbps(20MHz帯時)などの特徴を持っています。
そして、この規格が発展した速移動体通信用(IEEE 802.16e )の規格も2005年12月に策定され、「モバイルWiMAX」と呼ばれています。この「モバイルWiMAX」を利用したサービスの1つに「UQ WiMAX」が有ります。
モバイルWiMAX技術で、2.5ギガヘルツ帯の無線周波数を使用し、最大下り40Mbps/上り10Mbpsのデータ通信速度を提供する無線データ通信サービスです。2009年2月26日から試験サービスが東京23区、横浜市、川崎市で開始され、同年7月1日に首都圏周辺、名古屋市内、関西圏(大阪、京都、神戸)へ拡大し、正式サービスとして開始されたようです。2010年3月末までの計画では、政令指定都市及び全国主要都市でのサービス提供を予定し、2012年度末には、サービス地域を全国主要地域に拡大し、人口カバー率93%を計画していたようです。さらに、サービスエリアは今後もますます拡充しているようです。またサービス地域内に存在するサービス空白箇所は、WiMAX基地局の設置を進め、東名阪以外の地域では、auの基地局と併設することで、空白箇所を埋めることも行われているようです。
このようにしてできた「UQ WiMAX」ですが、このサービスは2020年3月31日で終了し、通信速度が格段と早くなる上位互換(最大通信速度が下りが588Mbps、上りが30Mbps)の2013年2月31日に提供が開始された「WiMAX2+」というサービスに引き継がれます。
因みに、BroadWiMAXやその他のWiMAXの付くサービスは、回線はUQコミュニケーションズが施設した回線を利用しており、回線速度などは同じですが、それぞれ提供する会社によってサービス内容が異なっています。インターネットで「WiMAX」を利用したいと思うのであれば、「UQ WiMAX」、「BroadWiMAX」、を初め「WiMAX」を提供する会社のサービスを比較検討して選ぶ必要があるでしょう。