前回ではauの通信網について述べてきましたが、その3ではsoftbankの通信網について述べていきたいと思います。
Softbankの通信網
softbankでは、第3世代通信規格であるSoftBank 3G(W-CDMA)と第4世代通信規格のHybrid 4G LTEが主に使用されています。
第3世代通信規格 SoftBank 3G(W-CDMA)
「ボーダフォン日本法人が「Vodafone 3G」という呼び名でサービスを開始し、後にボーダフォン日本法人からソフトバンクへの社名変更により、2006年10月に「 SoftBank 3G」と改名されました。そして、現在のアナウンスで2024年1月下旬をもってこのサービスを終了するとしています。しかし、終了するまでまだ約4年ほど残っております。では、どのような周波数帯を利用しているのかを次に示します。
Band1
周波数帯2.0/2.1GHzの電波を利用しており、日本中に基地局が施設されている3G回線の主要サービスになります。
Band8
docomoの「FOMAプラスエリア」に類似した900MHzの周波数帯を利用した「プラチナバンド」のサービスを2012年7月から開始しております。山間部、ビルの谷間、地下街などでも届きやすいというメリットを持っています。
第4世代通信規格のLTE(4G)
PHS(personal handyphone system)を提供していたウィルコム(2005年から2014年まで、現在はY!mobileブランドのPHS部門として存続)がPHSの通信規格である「XGP」を改良し、高速化した「AXGP」通信網を利用した「SoftBank 4G」サービスを2012年2月から開始ました。また、docomoやauと同様にLTE(第3.9世代移動通信システム)を用いた「softbank 4G LTE」を2012年9月からサービスを開始しました、現在はさらにCA(Carrier Aggregation、キャリアアグリゲーション)、「4×4MIMO」、「256QAM」という技術を使って、高速化・大容量化し、上述の2つのサービスを合わせた「Hybrid 4G LTE」のサービスを2013年12月から提供しています。また、LTEに音声データを載せて通話できるようにするサービス「VoLTE」を2014年12月から、さらに高音質化した「VoLTE(HD+)」を2017年5月から開始しております。
Band1
docomo、au共に利用している2GHz/2.1GHz帯の電波で日本全国に施設された「softbank 4G LTE」の主要な周波数帯です。
Band3
1.7GHz帯の電波でワイモバイルがメインに使用している「softbank 4G LTE」の周波数帯です。
Band8
900MHz帯の電波で、山間部、地下街、建物の奥などの電波の届き難い場所に利用される「softbank 4G LTE」の周波数帯でプラチナバンドと呼ばれています。
Band28
docomo、au共に利用している700MHz帯の電波で、ごく一部の地域で利用されている「softbank 4G LTE」のプラチナバンドです。このエリアは今後拡大する可能性が大です。
Band41
2.5GHz帯の電波で、SoftBank Airで主に使用している「softbank 4G」の周波数帯です。
Band42
docomo、au共に利用している3.5GHz帯の電波で、「softbank 4G」の周波数帯です。これから重要になる周波数帯と考えられます。
以上、述べてきたことを頭に入れてsoftbank系のMVNOを利用する際には、お持ちのスマホなどがここで書かれた周波数帯を利用できるかを調べて活用いただければ幸いです。