3大キャリア(docomo、au、Softbank)の通信網 その1 docomoの通信網

ドコモ
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 今まで携帯電話などの乗り換えは、2年縛りなどで2年ごとに携帯電話会社を変更してるのが普通でしたが、最近になって2年の途中で乗り換えても、ほとんど違約金がかからないようになりました。そのため、自分で好きな時期にここぞと思う携帯電話会社に乗り換えを行うことが前よりも自由にできるようになったといえます。さらに、格安のMVNO( Mobile Virtual Network Operator 、仮想移動体通信事業者)も選べますので選択肢が格段に増えたといえます。


 しかし、どの携帯電話やスマホを利用するにしても、通信網の観点から見てみると3大キャリアであるdocomo、au、softbannkのいずれかの通信網を利用することになります。それは、どのMVNOでも通信網は3大キャリアのいずれかから借り受けているからです。


 したがって、3大キャリアの現在の通信網を知っておくことは大事であるといえます。例えば、インターネットで日本の同等以上の機能を持つスマホを安価で海外から購入できたとしても、このスマホが日本の通信網で使えなければ買った意味がありません。だから、あらかじめ購入する前に自分が利用しようとする携帯電話会社の通信網に適合するかどうかを最低でも調べておくことが必要となります。

docomoの通信網

 docomoでは、第3世代通信規格である3G(W-CDMA)と第4世代通信規格のLTE(4G)が主に使用されています。

第3世代通信規格(W-CDMA)

 「FOMA」という呼び名で2001年5月にサービスを開始し、高速化が図られ2006年8月から「FOMAハイスピード」のサービスを実施して現在に至っています。そして、現在のアナウンスで2026年3月31日をもってこのサービスを終了するとしています。しかし、終了するまでまだ約6年ほど残っておりますし、この回線は通話で用いられており、データ通信のみでなく通話を利用するならば必須のサービスと言えます。では、どのような周波数帯を利用しているのかを次に示します。

Band1

 「FOMA」サービスエリアと呼ばれ、周波数帯2.0GHzを利用しており、日本中に基地局が施設されている3G回線の主要サービスになります。

Band6/Band19

 「FOMAプラスエリア」と呼ばれ、周波数帯800MHzを利用しており、Band1では届き難い山間部、ビルの谷間、地下街などでも届きやすいようにになります。Band19は、LTEの周波数帯にもありこれが主になり、現在3G回線ではほとんど使われていないようです。

第4世代通信規格のLTE(4G)

 3Gをさらに高速化したLTE(第3.9世代移動通信システム)を用いた「Xi(クロッシィ)」を2010年12月からサービスを開始し、現在はさらに高速化・大容量化した4G(第4世代移動通信システム)であるLTE-Advancedを用いた「PREMIUM 4G」を2015年3月からサービスを開始しています。それでは、どのような周波数帯を利用しているのかを次に示します。

Band1

 1.8GHz帯の電波で、東京、名古屋、大阪で主にに利用されている周波数帯です。この周波数帯で利用できる地域を増やす方向にあるようでです。

Band3

 1.8GHz帯の電波で、東京、名古屋、大阪で主にに利用されている周波数帯です。この周波数帯で利用できる地域を増やす方向にあるようでです。

Band19

 800MHz帯の電波で、山間部、地下街、建物の奥などの電波の届き難い場所に利用される周波数帯でプラチナバンドと呼ばれています。

Band21

 1.5GHz帯の電波で、主に地方都市の地域で利用されています。

Band28

 700MHz帯の電波で、ごく一部の地域で利用されているプラチナバンドです。

Band42

 3.5GHz帯の電波で、東名阪地域で利用されており、「PREMIUM 4G」特有の周波数帯です。


 ドコモのホームページによると、これらの技術を使って2020年3月から受信時最大1.7Gbpsのサービスを提供するとしています。


 以上、述べてきたことを頭に入れてdocomo系のMVNOを利用する際には、お持ちのスマホなどがここで書かれた周波数帯を利用できるかを調べて活用いただければ幸いです。

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