Thunderbirdの使い方、ダウンロード、署名、設定、メール振り分け、バックアップ、アカウントの追加、移行なども解説

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はじめに

 あなたは、メーラーに何を使っていますか?

 私は、Thunderbird(サンダーバード)というFireFox(ブラウザー)を提供しているMozillaが開発している無料のメーラーを利用しています。

しかし、Thunderbirdを利用していますが、一部の機能しか利用していないので、十分に活用するにはいろいろ調べて勉強する必要があります。

 そこで、Thunderbirdについてもう少し深堀して紹介していきたいと思います。

 この記事を読むと次の疑問について知ることができます。

●Thunderbirdとはどのようなメーラーなの?
●Thunderbirdアプリのダウンロード、インストールはどうすればよいの?
●Thunderbirdlの使い方はどうするの?
・Thenderbirdの最初の設定
・アドレス帳
・署名
・メールの送信
・メール振り分け
・アカウントの追加・削除

 これからの操作の説明では、パソコンのOSやバージョンで異なってくる可能性もありますので、私が使っているパソコン環境を記しておきます。

● パソコンOS : Windows10
● OSのバージョン : 20H2

Thunderbirdとは?

Thunderbirdは、「ほじめに」でも述べたようにFireFox(ブラウザー)を提供しているMozillaが提供するメーラーで多くの優れた機能を持ち、多くのユーザーを抱えたメーラーです。

正式版の最初のバージョン1.0が2004年12月6日にリリースされ、現時点(2011年4月24日)で約6年半経過しており、現在のバージョンは、78.10.0(2021年4月19日)となっています。

Thunderbirdには、どのような特徴があるのかを以下にまとめてみました。

  1. オープンソースで開発が進められており、無料で利用が可能
  2. シンプルな設計で新着メールなどを容易に確認でき、メールの整理も簡単な操作で可能
  3. ベイズ理論を用いたフィルタリング機能で迷惑メール対策ができます。
  4. フィルター機能により容易にメールを振り分けができ、自分用にメールを分類可能
  5. 他のメールなどを簡単な操作で追加が可能
  6. アドオン機能により、機能を色々追加が可能

Thunderbirdアプリのダウンロード、インストール

 Thunderbirdには、Windows版、Mac版、Linux版がありますが、ここではWindows版のダウンロード、インストールについて解説します。

Windows版のThunderbirdを利用するためのパソコンの必要条件として、次のことが挙げられています。

【WindowsでThunderbirdを利用するためのパソコンの環境】

  • Windows 7、Windows8、Windows10であること
  • SSE2をサポートするPentium4以降のプロセッサであること
  • 64ビットバージョンの場合は1GBRAM / 2GB RAM以上あること
  • 200MBのハードドライブ容量の空きがあること

 以上を満たしていれば、次のサイトに移りましょう。

Thunderbirdのダウンロードとインストール手順は次の通り。

  1. Thunderbirdのサイトに移りましたら、「無料ダウンロード」をクリックします。
  2. あなたのパソコンに「Thunderbird Setup 78.10.0.exe」がダウンロードされます。
    78.10.0は、Thunderbirdのバージョンですので、時期により異なります。
  3. 寄付画面が表示されますが、寄付しないのであれば、そのまま閉じてください。
  4. 「Thunderbird Setup 78.10.0.exe」をダブルクリックしてセットアッププログラムを起動して、「次へ」をクリック
  5. セットアップの種類選択画面が出るので、デフォルト:標準インストール、カスタムインストールのどちらかを選択。デフォルトのままでよい。また、Thunderbirdを既定のメールプログラムとして使用するにチェックを入れるかどうかを選択して、「次へ」をクリック
  6. インストール先の選択画面が出ますが、デフォルトのままでOK、「次へ」をクリック
  7. ショートカットの作成画面が出ますので、デスクトップ、スタートメニューのプログラムフォルダーにチェックを付けるかどうかを選択して、「次へ」をクリック
  8. セットアップ設定の確認画面が出ますので、「インストール」をクリック
  9. Thunderbirdがインストールされ、「Mozilla Thunderbirdのセットアップが完了します」の画面が出ましたら、「完了」をクリック
  10. これで、7.でデスクトップにチェックを入れていれば、あなたのパソコンにThunderbirdのアイコンができているはずです。

Thunderbirdの使い方

Thenderbirdの最初の設定

Gmail、Outlookのようにアカウントをとると、メールアドレスが付いてきますが、Thunderbirdは、メールアドレスが付いてくるわけではありません。

 最初はメールアカウントを追加するする必要があります。

 【メールアカウントの追加手順】

  1. Thunderbirdアイコンをダブルクリックして起動
  2. 上部メニューの「ツール」⇒「アカウント設定」をクリック
  3. 左の下にある「アカウント操作」⇒「メールアカウントを追加」をクリック
  4. 出てくる既存のメールアドレスのセットアップ画面で、名前(メールを送信した際に受信者に表示される名前)、Thunderbirdで利用したいと思っているあなたのメールアドレスとそのパスワードを記入して、パスワードを記憶するにチェックを入れるかどうかを選択後、メールがGmail、Outolookなどの場合は、「続ける」をクリック
  5. 既存のメールアドレスのセットアップ画面が出て、「アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。 」にチェックが入っていれば、「完了」をクリックしてすぐに使えるようになります。
  6. メールがPOP受信サーバー、SMTP送信サーバーを利用している場合は、「手動設定」をクリック
  7. POP受信サーバー、SMTP送信サーバーの設定画面が出ますので、あなたが契約したメールの書類に書かれた、POP受信サーバー、SMTP送信サーバーを記入して設定することによりメールアドレスは使えるのようになります。

アドレス帳

 アドレス帳は、一つ一つ入力していくのは大変ですので、ここでは、Gmailの連絡先をThunderbirdの方へ移行する方法を紹介します。

 Gmailを開き、右のメニューの「人マーク」⇒右上の「□に斜め右上の矢印のついたマーク」新しいタブで開くをクリックして、連絡先の画面を表示させ、「よく使う連絡先」⇒「エクスポート」⇒Google csv形式でエクスポートすると、ダウンロードフォルダーに「contacts.csv」ファイルがダウンロードされます。

 次に、Thunderbirdで上部メニューの「ツール」⇒「アドレス帳」をクリックし、「新しい連絡先」をクリックして1つだけ連絡先(あなたの名前とメールアドレス)を登録して、その連絡先をアドレス帳の「ツール」⇒「エクスポート」⇒ファイルの種類に「カンマ区切り(UTF-8形式)(*.csv)」を選択して「保存」をクリックすると、「記録用アドレス帳.csv」ファイルがダウンロードされます。

  エクスポートしたファイル「記録用アドレス帳.csv」をGoogle Sheetsで開き、Cカラムの「表示名」、Eカラムの「メールアドレス」部分にGmailの「contacts.csv」に書かれた、Aカラムの「Name」、AEカラムの「E-mail 1 - Value」のメールアドレスをThunderbird側の「記録用アドレス帳.csv」にコピー&ペーストし、保存し、保存したファイルを再度、Thunderbirdでインポートすれば、Gmail側の住所録をThunderbirdの連絡先に移すことができます。

署名

 署名は、あなたがメールを送信した際に自動的に自分の名前やメールアドレスなどを挿入してくれる機能で、署名欄は、自由にあなたがレイアウトして文字などを設定できます。

【署名の設定手順】

  1. Thunderbirdの受信トレイにある状態で上部メニューの「ツール」⇒「アカウント設定」をクリック
  2. 署名を入れたいメールアドレスを選択して、「既定の差出人情報」の署名編集欄に自由に名前やメールアドレスなどを記入して署名を作成します。

メールの送信

 それでは実際に送信してみましょう。

【メールの送信手順】

  1. 受信トレイにある状態で出したいあなたのメールアドレス(複数のメールアドレスがある場合)を選択
  2. 受信の右横にある「作成」をクリック
  3. 別ウインドウでメール作成画面が立ち上がるので、宛先に相手のメール(文字を少し入れると候補が現れるのでそこから選択でもよい)を記入、件名、本文を記入
  4. 本文メッセージには、普通に文字の記入から、強調文字の強調、文字の修飾、画像挿入、箇条書きハイパーリンクなどを入れることができます。
  5. メッセージを書き終えたら、「送信」をクリック
  6. これで、宛先に入れたメールアドレス宛にメールが送信します。

メール振り分け

 メールもどんどん溜まりますので、整理したい時があります。

 そのようなときに役に立つのがメール振り分け機能です。

 ホルダーを作成し、このようなメールが来たらこのホルダーに移してもらう機能です。

 例えば、どなたかのメルマガに登録しているときに、メルマガに登録した方からのメールをその方の名前メルマガというホルダーを作り、そこにその方のメルマガをすべて自動的に移動してもらうという機能です。

 それでは、その手順を以下に示します。

【メールの振り分け手順】

  1. メールを出している下に「ファイル」⇒「新規作成」⇒「ホルダー」ホルダー名を記入して「ホルダーを作成」をクリックしてホルダーを作成すると、送信トレイの下に作成したホルダーが作られます。
  2. 作成したフォルダーを選択しただ状態で「ツール」⇒「メッセージフィルター」とクリック
  3. 開いたメッセージフィルターのウインドウで「新規作成」をクリック
  4. フィルターの設定画面で、フィルター名(何でもよいがフィルターに関係した名前を付ける)、フィルターの条件に差出人で相手のメールアドレスなどを設定、「メッセージを移動する」で先ほど作成したホルダーを選択して、「OK」をクリック
  5. メッセージフィルターのウインドウに作成したフィルター名が作られチェックが入っていますので、下の「フィルターを使用するホルダー」に「受信トレイ」を設定して「今すぐ実行」をクリックすれば、メールが振り分けられます。

アカウントの追加・削除

「Thenderbirdの最初の設定」で「メールアカウントの追加手順」で記述していますので、その項目を参照してメールアカウントの追加ができます。

 メールアカウントの削除は、次の手順で行えます。

【メールアカウントの削除手順】

  1. Thunderbirdの起動画面で「ツール」をクリック
  2. 削除したいメールアドレスを選択して、左下にある「アカウント操作」をクリック
  3. 「アカウントを削除」をクリックすると、「アカウントとデータの削除」ウインドウが出るので、「削除」⇒「OK」をクリック
  4. これで、そのメールアカウントは削除できます。

おわりに

 皆さんいかがだったでしょうか?

 Thunderbirdとはどのようなメーラーなの?、Thunderbirdアプリのダウンロード、インストールはどうすればよいの?、Thunderbirdlの使い方はどうするの?、Thenderbirdの最初の設定、アドレス帳、署名、メールの送信、メール振り分け、アカウントの追加・削除などについて解説してきました。

 この記事が少しでも皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

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