はじめに
Amazon Kindle本を出版する際に元になるEPUB形式のファイルを作成するものとして「でんでんコンバーター」については、以前の記事やYouTubeの中で紹介していますが、ある記事を読んでいて「Sigil」というツールがあることを知りました。
このツールは無料で利用できかなりのスグレモノのようです。
という事で、今回は優れたEPUBエディターであるSigilの初心者向け使い方、電子書籍のEPUBの作成に最適!について紹介します。
この記事を読むと次のことが理解できるようになります。
それでは、「Sigilの初心者向け使い方、電子書籍のEPUBの作成に最適!」について、もう少し深堀りしていきます。
Sigilとは?
Sigilとは、前述したように電子書籍用のフォーマットの一つであるEPUB形式のデータファイルを作成できるEPUBエディターです。
Sigilは、Sigilのホームページの歴史を見ると2009年にStrahinjaMarkovićが最初に開発したようで、その後、John Schemberに引き継がれ、現在はDougMassayとKevinHendricksが開発をしています。
Sigilのバージョンは2021年10月26日に1.8.0がリリースされています。
Sigilの特徴を次に挙げておきます。
Sigilのダウンロードとインストール
Sigilのダウンロードは、Sigilのホームページのダウンロードサイトに移り、あなたが利用するOSのプログラムを選択してクリックします。
ここでは、Windows版をダウンロードします。
すると、あなたのパソコンにSigilのセットアッププログラム(Sigil-1.8.0-Windows-x64-Setup.exe)がダウンロードされます。
このダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、「Select Setup Install Mode 」と聞いてくるので「Install for all users (recommended)」をクリック、「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリック、「License Agreement」の使用許諾書が表示されるので「I accept the agreement」にチェックを入れ「Next >」をクリック、「Select Destination Location」と保存先を聞いてくるので、そのままで良いので「Next >」をクリック、「Select Components」とSigilのアイコンなどをデスクトップ上に作るかどうかなどを聞いてくるので、そのままで良いので「Next >」をクリック、「Select Start Menu Folder」と聞いてくるので、そのままで良いので「Next >」をクリック、「Ready to Install」とインストールの準備ができましたと聞いてくるので「Install」をクリック、暫くすると「Completing the Sigil Setup Wizard」と表示されるので「Finish」をクリックすると、Sigilのアイコンがパソコンのデスクトップ上に作られるはずです。
Sigilの使い方
Sigilの画面構成
Sigilのデスクトップに作られたアイコンをダブルクリックして起動した画面が次の通りです。
起動した画面の画面構成を簡単に説明すると以下のようになります。
Sigilの最初にすべき設定
Sigilを使う上で最初の設定について解説します。
PageEditをSigilの外部エディターとして設定
また、Sigilには元々ブックレビューという機能がありましたが、現在はこの機能部分が別プログラム(PageEdit)というアプリになっており、これを外部エディターとして呼び出す設定を行うことができます。
PageEditを外部エディターとして設定した方が、epub文書を編集・修正する際には便利になるので、その設定もしてみます。
このプログラムのダウンロードやインストールについては省略しますが、ここでは、インストールされているものとして話を進めます。
PageEditは、Sigilのホームページ内にPageEditのページがあり、そこに解説が載っているので参考にしてください。
メインメニューの「編集」⇒「環境設定」⇒「全般設定」の右画面の下にある「任意の外部XHTMLエディターを設定」部分で、「参照」をクリックしてPageEditのプログラム場所を指定してやります。
Sigilへのプラグインの組み込み
Sigleには、機能を強化できるプラグインが多数存在します。
プラグインでepub文書を読むための公式プラグインもあるので、その中から「ReadiumReaderプラグイン」をSigilに組み込みたいと思います。
Sigilへプラグインを組み込むためには、プラグインのページから組み込みたいプラグインをダウンロードしてSigilのフォルダーに入れておいてください。
メインメニューの「編集」⇒「環境設定」⇒「プラグイン」の右画面のにある「プラグインの追加」をクリックして、「ReadiumReaderプラグイン」のファイル「ReadiumReader_v0.3.0.zip」を指定して「OK」をクリックします。
その他の初期設定
その他にSigilを使い始める前に設定しておきたいことは、最初に起動した際に読み込み形式として「epub3」形式、言語設定でユーザーインターフェース言語、メタデータのデフォルト言語を「日本語」に設定しておいたほうが良いでしょう。
メインメニューの「編集」⇒「環境設定」⇒「全般設定」の右画面の上部にある「新規及び空のEPUB作成時の形式」で「バージョン3」にチェックし、「言語」の設定で言語設定でユーザーインターフェース言語、メタデータのデフォルト言語を「日本語」を選択します。
epubファイルの読み込み
epubファイルの簡単な編集
編集する場合は、ブックブラウザーから編集したいxhtml文書を選択して、真ん中のxhthlエディターで編集すれば良いことになります。
編集の確認は、右のプレビュー画面で行います。
例えば、ブックブラウザーの「bodymatter_0_7.xhtml」をダブルクリックして、その部分の真ん中のXHTMLエディター内の見出し「5,000ポイント以上を獲得するための方法」にアンダーラインを付与し、中央寄せとし、前と後ろに「★★」を加えてみます。
PageEditによる編集
外部エディターとして設定したPageEditを使って簡単な編集をしてみましょう。
ツールバーの「外部エディターを起動」をクリックすると、PageEditが別ウインドウで起動しますので、大きな画面でWYSIWYG(What You See Is What You Get)で編集が可能となります。
ReadiumReaderを使ってepubファオルを読んでみよう!
プラグインとしてSigilに登録したReadiumReaderを起動して、先程のepubファイルを読み込んでみましょう。
メインメニューの「プラグイン」⇒「出力 ▶」⇒「ReadiumReader」をクリックすると、ReadiumReaderが立ち上がり、両開きで本をめくる形で読むことができるようになります。
下図は、表紙、目次、本の途中のページ、最後のページの4枚のスクリーンショットを貼り合わせたものです。
おわりに
如何だったでしょうか?
Sigleとは?、Sigilのダウンロードとインストール、Sigilの使い方、Sigilの画面構成、Sigilの最初にすべき設定、PageEditをSigilの外部エディターとして設定、Sigilへのプラグインの組み込み、その他の初期設定、epubファイルの読み込み、epubファイルの簡単な編集、PageEditによる編集、ReadiumReaderを使ってepubファオルを読んでみよう!などについて解説してきました。
先ずは、あなた自身の今まで実践したこと、生涯の思い出などをまとめて、Amazon Kindle本として出版してみても良いと思います。
電子本は、あなたのお子さんなどにも自慢できる本として一生残ります。
以上です。
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