はじめに
前回のPython入門(3)では、Pythonの基礎として簡単な四則演算、データ型、変数、コメント、関数、モジュールとImport文について学びました。
Python入門の第四弾として、Pythonでの文字列とinput() 関数について紹介します。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
それでは、Pythonでの文字列とinput() 関数をこれから始めようとする初心者向けに分かりやすく解説していきます。
文字列の表現
今までは、コンピュータが本来扱える数値のみしか利用していませんでしたが、文章のような文字列も当然、Pythonでも扱えます。
文字列を扱う場合に、Pythonではシングルクォート「’」やダブルクォート「”」で文字列(単一文字を含む)を挟むことで、Pythonでは文字列として扱うことができます。
シングルクォート「’」でもダブルクォート「”」のどちらで挟んでも良いことになっています。
例えば、文字列内に「”」が使われていて、それを含めた文字列を表現する場合に全体の文字列を「’」で挟み、逆に、文字列内に「’」が使われていて、それを含めた文字列を表現する場合に全体の文字列を「”」で挟みます。
Google Colabでは、「”」で文字列を使っても、結果は「’」で表現されます。
場合場合で判断して利用すれば良いのですが、できる限り統一して使うほうが良いでしょう。
input()関数
Pythonではinput()関数を使うと、好きな文字列をキーボードから入力することができます。
下記のGoogle Colabの画面は、実行するとinput()の行の次にキーボードからの入力欄が表示され、それに例えば「パイナップル」と入力してリターンをすれば、文字列「パイナップル」が出力されます。
また、input('好きな文字を入力してください。')とすれば、入力を促すようにすることもできます。
文字列を数値のように計算には使えない!
数値を文字列とした場合、数値の四則演算のようなことはできません。
上述のGoogle Colabで数値の文字列の四則演算で実行結果が正常に終了したものが1つだけあります。
それが「⁺」です。
しかし、良く見ると数値の場合と異なり加算ではなく、数値文字列の連結がなされています。
ExcelなどのVBAでは、「&」に相当します。
文字列の連結
Pythonでは、文字列を連結する場合は「⁺」を使います。
しかし、数値と文字列が混入した連結をしようとするとエラーとなります。
文字列の繰り返し
文字列を繰り返す場合は、「*」を使うことができます。
文字列の数値化と数値の文字列化
文字列を数値化するには、int()関数を利用します。
文字列をint()関数で数値化すれば、四則演算もエラーとなりません。
逆に、数値を文字列化するにはstr()関数を利用します。
文字列と数値を連結したい場合は数値をstr()関数で数値を文字列化して連結をすれば、エラーとなりません。
文字列のメソッド
文字列には、文字列と合わせて利用できる関数があり、これら関数のことを文字列操作メソッドと呼びます。
文字列.文字列操作関数
例) 'Hellow Python'.upper() # 文字列内の文字を全角文字とするメソッド
'Hellow Python'.lower() # 文字列内の文字を半角文字とするメソッド
これら文字列変換メソッド以外にも、文字列を検索(find()、文字列の最初のの文字を0として、何番目に検索文字列があるかを調べる)、置換(replace())、分割(split()するなどのメソッドがあります。
インデックスを利用した文字列の抽出
Pythonでは、インデックスを利用すると文字列を色々な形で抽出ができます。
文字列(開始位置、終了位置+1、取り出す文字間隔) : 開始位置から終了位置の間の文字を抽出
ここで、
開始位置:最初の文字を0とし、1を加えていった抽出する文字の最初の位置、又は最後の文字を-1とし、-1を加えていった抽出する文字の最初の位置
終了位置:最初の文字を0とし、1を加えていった抽出する文字の最後の位置、又は最後の文字を-1とし、-1を加えていった抽出する文字の最後の位置
おわりに
如何だったでしょうか?
文字列の表現、input()関数、文字列を数値のように計算には使えない!、文字列の連結、文字列の繰り返し、文字列の数値化と数値の文字列化、文字列のメソッド、インデックスを利用した文字列の抽出などについて解説してきました。
この記事を読みながらPythonを学んでもらえればと思います。
次をお楽しみに?
以上です。
コメント