Power Query 、Power Pivot 入門(4)、階層の作成、階層を使用したピボットテーブルの作成

Microsoft
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はじめに

 Microsoftチュートリアルに沿って学習する第3回目としてのPower Query 、Power Pivot 入門(3)では、主に次のことを学びました。

  • ダイアグラム ビューを使ってリレーションシップ
    • データビュー
    • ダイアグラフビュー
  • 計算列を使ったデータ モデルの拡張
  • 計算列を使ったリレーションシップの作成

 今日のPower Query 、Power Pivot 入門(4)では、次のことを学習します。

  • 階層の作成
    • Sport階層の作成
    • Locations階層の作成
  • 階層を使用したピボットテーブルの作成
  • 階層を使わずにピボットテーブルを作成
 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
Excel バージョン : 2107

階層の作成

 Power Query 、Power Pivot 入門(3)で使用したファイル(Microsoft-pwerpviot-tutorial.xlsx)をダブルクリックして起動してください。

 カレンダーデータ(年、月、週、日、曜日、時間など)、地理データ(日本全体、都道府県、市区町村、番地など)のように階層構造を持つものがデータの中には多くあります。

 ここで扱うデータの中にも階層構造を持つものがあり、「Sports」と「Locations」の2つの階層を作成していきます。

 そうすることにより、ピボットテーブルを作成する際に大変便利になります。

Sport階層の作成

 リボンの上部メニューある「Power Pivot」⇒「管理」⇒「ダイアグラムビュー」と順にクリックして、ダイアグラムを表示させます。

 「Events」オブジェクトの右上にカーソルを持ってゆくと、表示される「階層の作成」をクリックすると、「階層1(レベルを追加するには、ここに列をドラッグします…)」が「Events」の一番下に作成されます。

 「Events」の項目を全部表示させ、「Sport」、「Discipline」、「Event」の3つを選択します。

 同時に複数選択する方法は、「Ctrl」キーを押しながら、各項目をクリックすることにより選択できます。

 3つ選択した状態でドラッグして「階層1」が薄青くなった状態で、その上でドロップします。

 階層1の下に「Sport」、「Discipline」、「Event」の項目が作成されます。

 作成される順序は、上から「Sport」、「Discipline」、「Event」の順であることを確認します。

 もし違っている場合は、項目をドラッグして上述の順番になるように入れ替えます。

 「階層1」の上でダブルクリックして、名前を「SDE」に変更します・

 

Locations階層の作成

 「Hosts」内の「Season」、「NOC_CountryRegion」、「City」、{「EditionID」についても階層を作成し、名前を「Locations」とします。

階層を使用したピボットテーブルの作成

 ダイアグラムビューの上にあるメニューで「ピボットテーブル」⇒「ピボットテーブル」と選択して順にクリックすると、「ピボットテーブルの作成」ウインドウが表示されますので、「新しいシート」にチェックが入っていることを確認し、「Ok」をクリックします。

 新しいシート(Sheet2)が立ち上がり、ピボットテーブルの作成画面がでます。

 右にある「ピボットテーブルのフィールド」画面で、「列」に「Locations」を、「行」に「SDE」を、値とフィルターに「Medal」を、上のオブジェクトを展開して表示される項目から、それぞれをドラッグ&ドロップしてやると表が作成されます。

 

 作成されたピボットテーブルは縦長のテーブルなので、フィルター機能により上位10位までを表示させるようにします。

 「行ラベル ▼」の「▼」をクリックし、「値フィルター」⇒「トップテン」をクリックすると、「トップテンフィルター」が表示されますので、表示部分で「カウント/ Discipline」、「上位」、「10」、「項目」を選択記入して、「OK」をクリックします。

 作られたピボットテーブルは次のようになります。

 この行ラベルの競技種目の前にある「+」をクリックすることにより展開し、例えば、「Aquatics」を展開すると、「Diving」、「Swimming」、「Synchronized S.」、「Water Polo」があり、さらに、「Diving」を展開すると、「plain high diving」、「plunge for distance」、「synchronized diving 10m platform」、「synchronized diving 3m springboard」があり、「Water Polo」を展開すると「Water Polo」のみが表示され、その競技種目の細かなデータまで見ることができます。

階層を使わずにピボットテーブルを作成

 先ほどと同様に、ダイアグラムビューの上にあるメニューで「ピボットテーブル」⇒「ピボットテーブル」と選択して順にクリックし、「ピボットテーブルの作成」ウインドウが表示されますので、「新しいシート」にチェックが入っていることを確認し、「Ok」をクリック、テーブル名を「Sheet3」とし、ピボットテーブル3とピボットテーブルのフィールを表示させます。

 ピボットテーブルのフィールドの「列」に 「Season」、「City」、「NOC_CountryRegion」、「EditionID」をこの順序で入れ込みます。

 また、「行」に「Sport」、「Discipline」、「Event」をこの順序で入れ込みます。

 前のピボットテーブルと同様に、「値」と「フィルター」に「Medals」の「Medal」を入れます。

 さらに、同様にフィルター機能でトップテンを抜き出し、競技種目などを折りたたんで、前のピボットテーブルと同じように表示させます。

 下の画像は、階層を使っていないピボットテーブル(左)と階層を使ったピボットテーブル(右)を対比して表示させています。

おわりに

 如何だったでしょうか?

 階層の作成、Sport階層の作成、Locations階層の作成、階層を使用したピボットテーブルの作成、階層を使わずにピボットテーブルを作成などについて解説してきました。

 この記事が少しでもあなたにとって役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

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