はじめに
Power Queryで色々なデータを読み込み、Power Pivotで作成したデータ同士のリレーションやピボットテーブルを簡単に作成し、 Power Viewで視覚的にグラフ化するということがExcelで可能です。
そこで、Microsoftのチュートリアルにしたがって進めることにより、Power Query、Power Pivot、Power Viewについて学んでいきたいと思います。
最初は、Power QueryでAccessのデータベースを読み込み、そのデータを用いて簡単なピボットテーブルを作成するまでを紹介します。
なお、Power Queryについては、次の記事を参照してください。
この記事を読むと、次の疑問について知ることができます。
★Power Pivotのアドインの追加するにはどうするの?
★Power Pivotの初心者向け使い方はどうするの?
・Accessデータベースファイルの読み込み
・ピボットテーブルの作成
・フィルターによる絞り込み
OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
Excel バージョン : 2107
Power Pivotとは?
Power Pivotは、前に既述したPower Queryで色々なファイルを読み込み整理・加工したファイルを使いリレーションを設定し、ピボットテーブルの作成、データ同士のリレーションシップの作成などができるExcelのアドインソフトなのです。
ここでPower Pivotの特徴などをまとめてみましょう。
Power Pivotが利用できるMicrosoftのOffice製品などについては、次のサイトを参照ください。
また、Excel 2010 用 Power Pivot アドインは、Officeには含まれていませんが、次のサイトからダウンロードできます。
Power Pivotのアドインの追加
Power Pivotは、最初から利用できるようになっておりません。
アドインを追加して、初めてPower Pivotを利用できるようになります。
それでは、実際にPower Pivotのアドインの追加方法を紹介していきます。
Excelを起動し、ホーム画面の左メニューの「オプション」を選択します。
Excelのオプション画面が表示されますので、左メニューから「アドイン」をクリックし。下の管理の欄に「COMアドイン」を選び、「設定」をクリックします。
すると、COMアドオンが立ち上がりますので、Microsoft Power Pivot for Excelにチェックを入れ、「OK」をクリックします。
これで、Power PivotのアインがExcelに追加されました。
Excelを起動し、空白のブックをクリックしてBook1-Excelを開くと、下のメニューの中に「Power Pivot」が追加されていることがわかります。
Power Pivotの初心者向け使い方
最初は、MicrosoftのPower Pivotのチュートリアルで用意しているAccessデータベースファイル(olympicmedals.accdb)を読み込んでみます。
これらのファイルは、次のサイトからダウンロードすることができます。
それでは、早速読み込んでいきましょう。
Accessデータベースファイルの読み込み
Excelを起動して、上部メニューの「データ」⇒「データの取得」⇒「データベースから」⇒「Microsoft Accessデータベースから」を順に選択します。
データの取り込み画面が開くので、先ほどの「olympicmedals.accdb」を選択して「インポート」をクリックします。
ナビゲーターウインドウが開き、左にAccessファイルを見ることができ、5つのテーブルがあることが確認できます。
これらのテーブルをすべて選択するために、「複数のアイテムを選択」にチェックを入れると5つのテーブルにチェックを入れることができますので、全てにチェックを入れ、「読み込み」をクリックします。
ピボットテーブルの作成
Accessデータベースをインポートして読み込むと、右の「クエリと接続」画面に5つのクエリが作成れていることがわかります。
Disciplines 、Events 、Medals 、S_Teams 、W_Teamsの5つです。
それでは、ここで簡単なピボットテーブルを作成してみましょう。
上部メニューの「挿入」⇒「ピボットテーブル」で、ピボットテーブルの作成ウインドウが表示されますので、「このブックのデータモデルを使用する」にチェックを入れ、新規ワークシートまたは既存ワークシートのどちらかにチェックを入れて、「OK」をクリックします。
ピボットテーブルのフィールドの列に「Disciplines」の中から「Discipline」を列に、「Medals」の中の「NOC_CountryRegion」を行に、「Medal」を値とフィルターにそれぞれドラッグ&ドロップします。
一応これで、オリンピック競技で各国がどの程度メダルを取っているかのピボットテーブルを作成できました。
フィルターによる絞り込み
上述の表ですと、全ての競技が入っていますので、縦長になり見通しが付きません。
そこで、自分で調べたい競技のみを抜き出した方が見やすくなります。
ここでは、アーチェリー、飛び込み、フェンシング、フィギュアスケート、スピードスケートとメダル数が90以上の国を抜き出したいと思います。
行ラベルの右の「▼」をクリックして、「すべて選択」のチェックを外し、Archary(アーチェリー)、Diving(飛び込み)、Fencing(フェンシング)、Figure Skating(フィギュアスケート)、Speed Skating(スピードスケート)のみにチェックを入れ、「OK」をクリックします。
次に、列ラベルの横のマークをくりっくして、「値フィルター」⇒「指定の値より大きい」をクリックします。
立ち上がった、値フィルターウインドウの値欄に90を記入して、「OK」をクリックします。
これにより、上述の5つの競技のメダルを合計90以上取った国のみが表示されるようになります。
おわりに
如何だったでしょうか?
Power Pivotとは?、Power Pivotのアドインを追加するにはどうするの?、Power Pivotの初心者向け使い方はどうするの?、Accessデータベースファイルの読み込み、ピボットテーブルの作成、フィルターによる絞り込みなどについて解説してきました。
この記事が少しでもあなたにとって役に立てればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
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