はじめに
Microsoftチュートリアルに沿って学習する第2回目としてのPower BI Disktop初級編、AdventureWorks Salesのデータを利用した魅力的なレポートの作成(前編 データの整理・加工)では、主に次のことを学びました。
- AdventureWorks Salesのデータの読み込み
- データのモデル化
- リレーションシップの作成
- キー列の非表示設定
- 階層の作成
- DAXでメジャーの作成
今日のPower BI Destopでは、Power BI Disktop初級編、AdventureWorks Salesのデータを利用した魅力的なレポートの作成(後編 レポートの構築)について紹介します。
- power BI Desktopの起動と前編のファイルの読み込み
- レポートのタイトルの入力
- 日付別の売上高グラフの作成
- リセラーの国別の注文数量のグラフ作成
- 製品カテゴリおよびリセラーの業種別の売上高
- 会計カレンダー スライサーの作成
- レポートの書式設定
- テーマの選定
- ビジュアルの整理
- タイトルの背景を変更
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
Power BI Desktop 64ビットバージョン : 2.96.901.0
power BI Desktopの起動と前編のファイルの読み込み
先ず、power BI Desktopを起動し、Power BI Desktopのトップ画面で上部のファイルをクリックすると、「レポートを開く」画面が表示されますので、あなたが「Power BI Disktop初級編、AdventureWorks Salesのデータを利用した魅力的なレポートの作成(前編 データの整理・加工)」で作成したファイルを選択クリックします。
レポートのタイトルの入力
最初はレポートのタイトルを挿入します。
上部メニューの「挿入」⇒「テキストボックス」とクリックすると、下のビジュアル画面にテキスト挿入枠が表示されますので、枠内をクリックしてタイトル「Executive Summary - Sales Report」を記入して、文字体をBold、文字のサイズ20ptにし、文字枠を調整して1行におさまるようにした後、ビジュアル画面の左上隅に置きます。
日付別の売上高グラフの作成
次に日付別の売上高グラフを作成します。
作成手順は次のようにします。
- 右のフィールドの「Sales」を展開した中の「Sales Amount」をビジュアル画面の空いている部分にドラッグ&ドロップ
- 同じ部分に「Date」を展開した中の「Month」をドラッグ&ドロップ
- 可視化フィールドの軸の下にある「Fiscal」の中の [Year] (年) と [Quarter] (四半期) フィールドを横の「☓」をクリックして削除
- 上部にある「棒グラフ」を「面グラフ」変更
- さらに、同じ面グラフにDAXで計算した「Sales Amount by Due Date 」をドラッグ&ドロップ
- 可視化の書式フィールドの「データ色」で、「Sales Amount by Due Date 」の色を赤に変更
リセラーの国別の注文数量のグラフ作成
次にマップでリセラー(Reseller)の注文数量が最も多い国を表示します。
作成手順は次のようにします。
- 右のフィールドの「Reseller」を展開した中の「Country-Region」をビジュアル画面の空いている部分にドラッグ&ドロップ
- 同じ部分に「Sales」を展開した中の「Order Quantity」をドラッグ&ドロップ(デフォルトはテーブルで作成される)
- 可視化のデフォルトのテーブルから「マップ」に切り替え
- 可視化フィールドの場所に「Country-Region」が、サイズに「Order Quantity」が入力されていることを確認
製品カテゴリおよびリセラーの業種別の売上高
次に、どの業種のリセラーによってどの製品が販売されているかを調査するための縦棒グラフを作成します。
作成手順は次のようにします。
- 上部メニューから「新しいビジュアル」をクリック
- 右のフィールドの 「Sales」から 「Sales Amount」を新しく作成したビジュアル内にドラッグ&ドロップ
- 同じ部分に「Product」から「Category」をドラッグ&ドロップ
- 同じ部分に「Reseller」から「Business Type」をドラッグ&ドロップ
- 可視化の積み上げ縦棒グラフから「マトリックス」に切り替え
- 可視化フィールドの列の「Business Type」をドラッグ&ドラップして行に移動
- フィルターの「Business Type」内の「すべて選択」にチェックし、「Not Applicable」のチェックを外す
- グラフ枠を調整して、上のグラフ幅に合わせます。
- さらに、マトリックスの 「書式」をクリックし、「条件付き書式」 をクリック
- 「条件付き書式」で「データバー」をON
- その下の「詳細コントロール」をクリックし、表示された「データバー」ウインドウで「正のバー」の色を薄ブルーに変更後、「OK」をクリック
ビューウインドウ内の「Sales Amount」の端にカーソルを持っていくとグラフを左右の伸縮できますので、伸ばして上のグラフに合わせます。
このようにしてできたグラフが下の図です。
会計カレンダー スライサーの作成
スライサーは、データをフィルターして、多角的に見るためのもので、ここでは、各月、年の業績を絞り込むための日付スライサーを作成します。
今まで作成したグラフなどを右側に寄せ、左側にスペースを設けます。
スライサーの作成手順は次のようにします。
- フィールドの「Date」の階層「Fiscal」を左の空いたスペーうにドラッグ&ドロップ
- 視覚化で「テーブル」から「スペーサー」に変更
- 視覚化の「Fiscal」フィールド内の「 Fiscal Quarter」と「[Date」の右にある「☓」をクリック
これにより、年と月のスペーサーができあがりました。
レポートの書式設定
これで一応レポートは作成できましたが、見栄えを良くしましょう。
テーマの選定
Microsoftチュートリアルでは、「エグゼクティブ」に変更するとありますが、残念ながら、このテーマがないので、ここでは、「実行」に変更しました。
上部メニューの「表示」をクリックし、その下の4つのグラフがある右横の「∨」をクリックすると表示されるテーマの中から「実行」を選択します。
ビジュアルの整理
各グラフのタイトルなどの設定を以下のようにします。
- 日付別の売上高グラフ
- タイトル : 「Sales Amount by Order Date / Due Date」に変更
- テキストサイズ : 16pt
- 影 : ON
- リセラーの国別の注文数量のグラフ
- 「マップ スタイル」 セクションで、 「テーマ]」を 「グレースケール」に変更
- タイトル : 「Order Quantity by Reseller Country」に変更
- テキストサイズ : 16pt
- 影 : ON
- 製品カテゴリおよびリセラーの業種別の売上高
- タイトル : 「Sales Amount by Order Date / Due Date」に変更
- テキストサイズ : 16pt
- 影 : ON
- 会計カレンダー スライサー
- 「選択範囲のコントロール」セクションで、 「[すべて選択] オプションを表示する」 を 「オン」
- 「スライサー ヘッダー」セクションで、 「テキスト サイズ」を 16 ptに設定
上述のように設定した結果は次のようになります。
タイトルの背景を変更
見出しタイトル背景を変更し、変更に伴い文字色なども見栄え良く設定します。
なお、Microsoftチュートリアルでは、実際の内容と合わない部分があったので、ここでは独自の方法で設定を行ないました。
見出しタイトルなどの設定を以下のようにします。
- 見出しタイトルの枠を伸ばして下の図形と合わせる
- 「書式設定テキスト」で「背景」の色を「青」に設定
- 「透過性」を 「0%]」に変更
- タイトル見出しの文字を選択して、文字色を白に変更
- テキストの配置を左寄せに変更
上述の設定した結果は次のようになります。
最後に、出来上がったレポートは、上部メニューの「ファイル」⇒「保存」で保存しておきましょう。
おわりに
如何だったでしょうか?
power BI Desktopの起動と前編のファイルの読み込み、レポートのタイトルの入力、日付別の売上高グラフの作成、リセラーの国別の注文数量のグラフ作成、製品カテゴリおよびリセラーの業種別の売上高、会計カレンダー スライサーの作成、レポートの書式設定、テーマの選定、ビジュアルの整理、タイトルの背景を変更などについて解説してきました。
この記事が少しでもあなたにとって役に立てればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
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