はじめに
近年コロナ禍のため在宅ワークが増え、「署名」、「押印」のためだけに出社する「ハンコ出勤」は完全テレワークを妨げる一因となっています。
このような中、政府はデジタル庁を設け、デジタル化施作を検討してきています。
そして、従来からの「紙」と「印鑑」による押印業務を見直し、これに変わる電子署名による方法も見直され、実際に実用に耐えうる技術も発表されてきています。
上述の電子署名に利用できるアプリとしてPDFelementの署名機能が利用できます。
PDFelementを用いれば、紙とサインや印鑑で行っていた認証業務の代替として、「デジタル署名」をPDF文書に追加することができ、このデジタル署名を作成することにより間違いなくその文書が署名者本人のものであることと、内容が改ざんされていないことを証明することができます。
と言うことで、今回はWondershare PDFelementのPDF署名に絞って紹介したいと思います。
なお、前にWondershare PDFelemntの主にOCR機能に関する記事、PDF編集に関する記事、PDF変換に関する記事を書いていますので、PDFelemntの他の機能についてはそれぞれの記事を参照ください。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
- PDFelementのPDF署名画面の説明
- PDFelementによるPDF署名
- スタンプ
- カスタムスタンプ
- 署名
- 描画
- パソコン入力
- アップロード
- 手書き、パソコン入力などのサインの比較
- 保護 ー 文書に署名
- 保護 ー 電子署名
パソコンのOS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
PDFelementバージョン : 8.2.25.1111
PDFelementのPDF署名画面の説明
ホーム画面の詳細は、前の記事の「PDFelementのホーム画面の説明」の項目で書いていますのでそちらを参照。
ホーム画面の上部の「←」戻るをクリックし、PDF文書を読み込む、上部メニューの「コメント」の部分に、「スタンプ」、「カスタムスタンプ」、「署名」が、「保護」の部分に「文書に署名」、「全ての署名を検証」、「全ての署名をクリア」、「電子署名」などのメニューがあります。
PDFelementによるPDF署名
以後の操作は、Windows10 Pro (Windowsバージョン:21H1)でPDFelement Pro版(バーション:8.2.25.1111)で解説します。
スタンプ
前のPDF編集で利用した「請求書」を読み込み、その空いている箇所にスタンプを押してみたいと思います。
上部メニューの「コメント」⇒「スタンプ」をクリックすると、予め登録されたスタンプが表示されますので、その中からあなたの押したいスタンプを選択します。
ここでは、「未承認」を選択クリックすると、「未承認」の枠が表示されますので、その枠をPDF文書の押したいところに持っていって、クリックするとそこにスタンプが押されます。
さらに、その枠を操作することによりスタンプの大きさを変更ができます。
カスタムスタンプ
上部メニューの「コメント」⇒「カスタムスタンプ」⇒「IDを編集」をクリックして、「名前」、「会社」、「部署」を記入して「OK」をクリックすることにより、「スタンプ」から、ID編集により自動的に作られた認証印などが利用できるよになります。
署名
上部メニューの「コメント」⇒「署名」⇒「+ 作成」をクリックして表示される「署名の追加」画面で、「描画(手書き)」、「入力(パソコンから入力」、「アップロード(サインを先に作成して画像として保存していたものを読み込む)」により、独自の署名を作成することができます。
描画
「描画」タブを選択クリックすると、ペンが現れるので、下の画面上にサイン(名前)を書いていきます。
書き終えたら、右下の「OK」をクリックすると、描いたサインが保存され、「署名」に登録されるので、次回からはそれを選択して、好きな位置に持っていってクリックすれば描いたサインを配置できます。
パソコン入力
「入力」タブを選択クリックすると、下の入力欄に「署名を入力」薄い文字が表示されるので、そこにパソコンから文字入力して、下のフォント欄から好きなフォントを選びます。
パソコンでサインを作成し終えたら、右下の「OK」をクリックすると、パソコンで作成したサインが保存され、「署名」に登録されるので、次回からはそれを選択して、好きな位置に持っていってクリックすれば描いたサインを配置できます。
アップロード
先に作成していたサインを読み込みます。
ここでは、PhotoScape Xで500☓200ピクセルの画像サイズに「T.Anshin」とサインを入れ、フォントを選択して大きさを調節した透明PNG画像を作成し、そのファイルを読み込みました。
読み込んだら、右下の「OK」をクリックすると、表示されたサインが保存され、「署名」に登録されるので、次回からはそれを選択して、好きな位置に持っていってクリックすれば描いたサインを配置できます。
手書き、パソコン入力などのサインの比較
先述した手書き、パソコンで入力、先にパソコンで作成したサイン画像の読み込みの3つのサインを下図に載せます。
いずれも、大きさはまちまちですが、大きさを揃えて上から「手書き」、「パソコンで入力」「先にパソコンで作成したサイン画像の読み込み」の順に示しています。
保護 ー 文書に署名
上部メニューの「保護」⇒「文書に署名」では、「デジタル署名」をPDF文書に追加する機能であり、ここで言うデジタル署名は、、紙文書におけるサインや印鑑に相当するもので、このデジタル署名を作成することにより間違いなくその文書が署名者本人のものであることと、内容が改ざんされていないことを証明する意味でのデジタル署名となります。
詳細は、次の記事を参照ください。
上部メニューの「保護」⇒「文書に署名」でPDF文書に署名を入れたい部分に署名の枠を作ると、「文書に署名」ウインドウが開くので、署名者の右横にある「新規ID」をクリックします。
その後の手順は、次の通り。
保護 ー 電子署名
上部メニューの「保護」⇒「電子署名」をクリックすると、「Wondershare Document Cloud」の「署名」のページに飛び、上に「User Guide」が表示されますが右上の「X」をクリックして消してください。
このページでは、PDF文書(1つの文書のみ)、一括依頼、署名入りのテンプレートの作成が5文書まで無料で電子署名の依頼申請ができます。
それ以上は、年間ライセンスで「Document Cloud クラウドのみ」の29.99ドル、「PDFelement Pro DC Windows +クラウド」の99.99ドル費用がかかってきます。
これの詳細は省略します。
おわりに
皆さんいかがだったでしょうか?
PDFelementのPDF署名画面の説明、PDFelementによるPDF署名、スタンプ、カスタムスタンプ、署名、描画、パソコン入力、アップロード、手書き、パソコン入力などのサインの比較、保護 ー 文書に署名、保護 ー 電子署名などについて解説してきました。
PDF文書は、Microsoft Word、Excel、PowerpointなどのOfficeソフトに限らず色々なソフトで作成することができ、また、色々な会議、プレゼンテーション、セミナーなどの資料としても利用されています。
このようなPDF文書を僅か1万足らずのアプリPDFelementで自由自在に編集でき、Word、Excel、Powerpoint、テキスト、各種画像、EPUBなどの電子本フォーマットへ変換もでき、さらに重要な文書には電子署名をしておくこともできますので、是非とも揃えておきたいアプリの一つであろうと思います。
是非、あなたもこの記事を読んでPDFelementを試してみては如何だろうか?
この記事が少しでも皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
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