はじめに
前にWondershare PDFelemntの主にOCR機能に関する記事やPDF編集に関する記事を書きましたが、今回はWondershare PDFelementのPDF変換に絞って紹介したいと思います。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
- PDFelementのPDF変換画面の説明
- PDFelementによるPDF変換
- Microsoft Wordへの変換
- Microsoft Excelへの変換
- Microsoft Powerpointへの変換
- 画像への変換
- テキストへの変換
- EPUBへの変換
- 一括変換
パソコンのOS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
PDFelementバージョン : 8.2.25.1111
PDFelementのPDF変換画面の説明
ホーム画面の詳細は、前の記事の「PDFelementのホーム画面の説明」の項目で書いていますのでそちらを参照。
ホーム画面の中に「PDF変換」がありますが、こちらのPDF変換は、PDF文書の編集をせずに直接PDF変換をする場合に利用できます。
すなわち、変換したいPDF文書を読み込み、Word、Excel、PowerpointなどへPDFの編集をせずに変換する場合に使います。
「PDF変換」をクリックすると、ファイル選択画面が出ますので、PDF変換したいファイルを選択して「開く」をクリクすると、今度はどんなファイル形式に変換するかを選べるので、望みのファイル形式を選択後「保存」をクリックすれば、選んだファイル形式にPDF変換して保存できます。
ホーム画面の上部の「←」戻るをクリックし、上部メニューの「変換」をクリックし、ファイルを読み込んだ状態を次の画面に示します。
この変換画面の中でPDF変換のサブメニュー、補助メニューに付いて以下に説明します。
PDFelementによるPDF変換
以後の操作は、Windows10 Pro (Windowsバージョン:21H1)でPDFelement Pro版(バーション:8.2.25.1111)で解説します。
Microsoft Wordへの変換
PDFelementに読み込んだ「Halloween Party」をWord文書に変換をして、Wordで変換した「Halloween Party」の文書を再度読み込んで比較してみます。
なお、Wordへの変換には、「変換」⇒「設定」で変換する際の優先順位として「テキスト認識」と「テキストのレイアウト」を選択できます。
下図は、Wordへの変換する際の優先順位を「テキスト認識」にした場合の比較図です。
そして、下図は、Wordへの変換する際の優先順位を「テキストのレイアウト」にした場合の比較図です。
上図を見る限りWordへの変換する際の優先順位の違いは見られませんでした。
ほぼ元のPDF文書と同じようにレイアウトなども変換できていますが、わずかに文字の位置、画像の位置(日付の下の星8個の位置)がズレてしまっています。
また、読み込んだ後は固定されてしまい、画像部品の移動などの修正などはできない状態でした。
しかし、ほぼレイアウトは保って変換されており、これを元に文字、図形、グラフなどWordで利用できる部品の追加などは当然できますので、PDF文書の変換機能としては満足いく結果であろうと思います。
Microsoft Excelへの変換
前回のPDFelementで利用した請求書を読み込み、Excelに変換し、変換したExcel文書を再度Excelに読み込み比較してみました。
上述に示したように、誤変換、レイアウトの崩れがなどが見られましたが、これはExcel上で修正が効くものであり、ExcelのPDF文書の変換機能としては満足いく結果であろうと思います。
Microsoft Powerpointへの変換
Google スライドで作成した4枚のスライドをPDF文書としてダウンロードし、それをPDFelementに読み込み、Powerpoinnt形式に変換し、変換したファイルをPowerpointで読み込み、元のファイルと比較してみました。
変換前と変換後で違いが見られず、これにはビックリしました。
素晴らしいの一言につきます。
誤変換もなく、スライド上に張り込んだ画像はそのまま再現され、レイアウトなども崩れることなく再現されていました。
画像への変換
ここでは、3種類の画像ファイルJPGファイル(花の写真、4,608x3456ピクセル、3.80MB)、PNGファイル(架空の会社のロゴファイル、300x180ピクセル、22.5KB)、GIFアニメーションファイル(動画の導入部分、640x360ピクセルx10コマ、圧縮、)をそれぞれ、PDFelementから読み込んでPDF化したものを、再度、元の画像ファイル形式に変換してみました。
変換後の画像ファイルの大きさ、ファイル容量は次の通り。
画質の劣化があるかどうかは明確にはわかりませんが、前の画像より大きさ、容量共に増えて変換されており、PDFから画像変換の能力は十分に確認できたと思います。
テキストへの変換
テキストの変換は、この記事の最初の文書からある部分を切り取りPDF化して、それをPDFelementに読み込み、テキスト変換を試みました。
この変換をするには、OCR機能が必要であり、OCRプログラムを変換前に読み込み自動でインストールされます。
その後、再度テキストに変換をしてみました。
僅かに誤変換が認められましたが、他は正確に認識しており、前のOCR機能の紹介のときよりかなりOCR機能がバージョンアップしたように感じました。
この程度の誤変換であれば、十分に使用に耐えれれるものであり、変換機能としては十分満足できる範疇にあると思います。
EPUBへの変換
EPUB形式への返還として、以前私が、Amazon Kindleに出版した際のPDFファイルがあるので、それを読み込んでEPUB形式に変換してみたいと思います。
電子本のPDFファイルをPDFelementに読み込み、「…」をクリックして「EPUBに変換」をクリックして、保存場所を選んでEPUB形式に変換したファイルを紀伊國屋書店のKinoppy for Windows Viewerでそのファイルを開き、ページ表示したものと比較しました。
最初の表紙のページのみが幅が狭く変換されている以外はまともに変換されており、EPUB変換機能としては十分な機能と言えます。
一括変換
先に画像変換でGIFアニメーションを変換した際に生成された31枚のGIFファイルを、PNGファイルに変換してみたいと思います。
先ず、GIFアニメーションより作成した31枚のGIFファイルを、「一括処理」⇒「作成」でまとめてホルダー(GIF⇒PDF)に31個のPDFファイルを作成し、そのファイルを選択して、今度は「一括処理」⇒「変換」で「PDF⇒PNG」ホルダーにPNGファイルに変換しました。
「PDF⇒PNG」ホルダー内に31個のそれぞれのPNGファイルのホルダーが作成され、そのホルダー内に1つのPNGファイルに変換されラファイルが作成されるということになりました。
これは、変換する際の出力フォーマットの画像設定で「PDFのページごとに画像を生成」(最初はこの設定になっている)にチェックが入っていたためです。
下記の図は、上が「一括処理」⇒「作成」で生成したPDFファイルの一覧、下が「一括処理」⇒「変換」で作成したPNGホルダーの一覧です。
そして、変換する際の出力フォーマットの画像設定で「すべてページを1つの画像として隣接させる」にチェックを入れると、1つのフォルダーに全ての画像を変換して入れてくれます。
おわりに
皆さんいかがだったでしょうか?
PDFelementのPDF変換画面の説明、PDFelementによるPDF変換、Microsoft Wordへの変換、Microsoft Excelへの変換、Microsoft Powerpointへの変換、画像への変換、テキストへの変換、EPUBへの変換、一括変換などについて解説してきました。
PDF文書は、Microsoft Word、Excel、PowerpointなどのOfficeソフトに限らず色々なソフトで作成することができ、また、色々な会議、プレゼンテーション、セミナーなどの資料としても利用されています。
このようなPDF文書を僅か1万足らずのアプリPDFelementで自由自在に編集でき、Word、Excel、Powerpoint、テキスト、各種画像、EPUBなどの電子本フォーマットへ変換もできるわけですので、是非とも揃えておきたいアプリの一つであろうと思います。
是非、あなたもこの記事を読んでPDFelementを試してみては如何だろうか?
この記事が少しでも皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
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