はじめに
前にWondershare PDFelemntの主にOCR機能に関する記事を書きましたが、今回はWondershare PDFelementのOCR編集に絞って紹介したいと思います。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
- PDFelementとは?
- PDFelementの試用版と有料版の違い
- PDFelementのダウンロード、インストール
- PDFelementのホーム画面の説明
- PDFelementによるPDF文書の編集
- PDFテンプレートの読み込みと簡単な文字編集
- Wordで作成したPDF文書の編集
- PDFelementのテンプレートのサイトよりダウンロードした請求書の編集
パソコンのOS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
PDFelementとは?
PDFは、Portable Document Formatの頭文字を取ったもので、Adobeが開発し、無料のAcrobat Reader(現在は、Acrobat Reader DC)で読めることで皆さんも良くご存じだと思います。
PDFは、画像や文書などを高品質で読むことができる形式のフォーマットであり、PDF形式の文書などはファイル容量が少なく、容易にメールなどへの添付も容量を気にせずに送ることができたり、会議、講演などの資料として作成されたり、色々な所で活用されているのが実情です。
PDFelementは、色々な素晴らしい機能を持ったあらゆるPDFを扱えるアプリなんです。
PDFelementは、前の記事で紹介したWondershare Recoveritを販売している会社であり、また動画編集アプリで有名なFilmoraも販売しています。
PDFelemntの現在(2021年11月3日)でのバージョンは、8.2.23.1077です。
このPDFelemntの特徴をPDF編集に絞って以下に載せます。
PDFelementの試用版と有料版の違い
PDFelementには、「個人・法人向け」、「グループチーム向け」、「学生・教員向け」の3種類の形態があり、「個人・法人向け」と「学生・教員向け」には2つの有料版があります。
個人・法人向けの試用版と2つの有料版の主要項目の違いを表にしました。(PDFelemntのページから抜粋)
試用版 | 標準版 | PRO版 | |
価格(年間プラン) | - | 4,480円 | 7,280円 |
価格(永続プラン) | - | 5,480円 | 8,480円 |
PDFに関する全般的な機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
Acrobat Readerとの互換性 | 〇 | 〇 | 〇 |
スキャナー、スマホからPDFを作成 |
〇 | × | 〇 |
スキャンされたPDFを編集可能にするOCR処理 | 〇 | × | 〇 |
スキャンしたデータのフォームフィールド自動認識 | 〇 | × | 〇 |
チェックボックス、ラジオボタン、テキストフィールド、リストボックスなどの作成 | 〇 | × | 〇 |
PDF圧縮、圧縮バッチ処理 | 〇 | × | 〇 |
電子署名を作成 | 〇 | × | 〇 |
PDF文書内への透かし | 透かしが入る | 透かしが入らない | 透かしが入らない |
PDFファイルを変換の制限 |
半分のページ数まで、最大5ページに限定 | 制限なし | 制限なし |
Pro版でOCR実行後のPDFファイルの保存 | × | × | 〇 |
Pro版のバッチ処理 | 最大リスト二番目のファイルまで | × | 制限なし |
PDFelementのダウンロード、インストール
PDFelementのホーム画面に移動して、無料ダウンロードをクリックしてください。
なおダウンロードする際に右下に「この種類のファイルはコンピュータに損害を与える可能性があり
ます。pdfelement-pro_s....exe のダウンロードを続けますか?」と聞かれるので、「保存」をクリックします。
ダウンロードフォルダーに「pdfelement-pro_setup_full5272.exe」のセットアッププログラムがダウンロードされますので、このファイルをダブルクックします。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれますが、「はい」をクリック、Wondershare PDFelementのインストール画面が表示され、下の方にある「プライバシーポリシーとエンドユーザー使用許諾契約書」クリックして確認後、「インストール」をクリック、インストールが開始されインストールが終了すると「今すぐ開始」ボタンが表示されますが、ここは一旦右上の「☓」をクリックして終了します。
インストールされると、デスクトップパソコン上にPDFelementのアイコンが作られますので、再度起動する場合はアイコンをダブルクリックすれば起動することができます。
PDFelementのホーム画面の説明
ホーム画面のスクリーンショットを下図に示します。
ホーム画面の説明は、前の記事でもしていますが、ここでは画像を載せてより詳しく解説します。
ホーム画面は、大きく分けると3つに分けることができます。
ホーム画面の上部の「←」戻るをクリックし、上部メニューの「編集」をクリックし、ファイルを読み込んだ状態を次の画面に示します。
この編集画面を見ると、大きく4つの画面構成となっています。
それぞれを説明すると次のようになります。
PDFelementによるPDF文書の編集
以後の操作は、Windows10 Pro (Windowsバージョン:21H1)でPDFelement Pro版(バーション:8.2.23.1077)で解説します。
PDFテンプレートの読み込みと簡単な文字編集
上部のメニューから「テンプレート」をクリックして、表示される多くのテンプレートの中から「Halloween Party」を読み込んで文字編集をしてみましょう。
読み込んだ「Halloween Party」の中の文字を色々修飾したり、無料写真サイトからダウンロードしたカボチャのハローウイン画像も張り込んでみました。
元のPDF文書と文字修飾や画像を張り込んだ編集後のPDF文書を比較してみましょう。
Wordで作成したPDF文書の編集
Wordで履歴書の雛形を読み込みそのままPDF文書としてエクスポートしたものを、PDFelementで読み込み編集してみます。
PDFelementのホーム画面から「ファイルを開く」をクリックして、Wordで作成した履歴書(雛形)を読み込み、内容を編集します。
読み込んだ履歴書の変更する文字などを元の文字に入れ替えて、顔写真はイラスト(実際はあなたの顔写真を入れてくださいね!)に変更してみました。
元のPDF文書と編集後のPDF文書を載せておきます。
PDFelementのテンプレートのサイトよりダウンロードした請求書の編集
PDFelementには、各種テンプレートが用意されており、ソフト内から読み込み利用することも可能ですが、英語のテンプレートしかないので、日本語のテンプレートをPDFelementのテンプレートダウンロードサイトからダウンロードして利用ができます。
ここでは、多くのテンプレートより「Logo Spaceでロゴ画像の挿入が便利の請求書」をダウンロードして利用してみます。
PDFelementの請求書テンプレートダウンロードサイトに移動し、「Logo Spaceでロゴ画像の挿入が便利の請求書」の下の「無料ダウンロード」をクリックすると、さらに、「無料ダウンロード」と「テンプレードを編集」の選択画面が出ますので、「無料ダウンロード」を選択してクリック、PDFのプレビュー画面が表示されますので上部右の方にある「ダウンロードマーク」をクリックすると、「Logo Spaceでロゴ画像の挿入が便利の請求書」がパソコン内にダウンロードされます。
ダウンロードしたファイル(invoice-logo.pdf)をPDFelementで読み込み開きます。
あなたの会社のLOGOがあればそれをLOGOspace部分に貼り替え、あなたの会社から買った品目、数量、金額、振り込み先などPDFelemnt上からMicrosoft Wordで編集するように編集して書き入れたり、修正できます。
Logoがないのであれば、例えば、Logoを簡単に作成するアプリで作成しそれを貼り込んでも良いでしょう。
ここでは、上述のロゴ作成アプリ「DesignEvo」で簡単な会社のロゴ(仮の名前)を作成し貼り込んでみました。
下図は、元の請求書と編集した後の請求書です。
如何でしょうか?、請求書、見積書、発注書などのテンプレートはPDFelementのテンプレートサイトには用意されていますので、これらを活用することにより、自分で作らなくとも直ぐに利用できますので大変便利です。
おわりに
皆さんいかがだったでしょうか?
PDFelementとは?、PDFelementの試用版と有料版の違い、PDFelementのダウンロード、インストール、PDFelementのホーム画面の説明、PDFelementによるPDF文書の編集、PDFテンプレートの読み込みと簡単な文字編集、Wordで作成したPDF文書の編集、PDFelementのテンプレートのサイトよりダウンロードした請求書の編集などについて解説してきました。
PDF文書は、Microsoft Word、Excel、PowerpointなどのOfficeソフトに限らず色々なソフトで作成することができ、また、色々な会議、プレゼンテーション、セミナーなどの資料としても利用されています。
このようなPDF文書を僅か1万足らずのアプリPDFelementで自由自在に編集できるのですから、是非とも揃えておきたいアプリの一つであろうと思います。
是非、あなたもこの記事を読んでPDFelementを試してみては如何だろうか?
この記事が少しでも皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
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