はじめに
あなたはブログサイトを訪れたユーザーがどのページを多く見ていてクリックがされているかを視覚的に表示し、無料で利用できるWebツールがあるのであれば利用してみたいと思いませんか?
前にAurora Heatmapと言うWprdPressプラグインを紹介しましたが、このアプリよりもさらに機能が充実して無料で利用できるMicrosoft が提供するClarityについて紹介します。
この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H2
Microsoft Clarilyとは?
Microsoft Clarilyは、あなたのサイトを訪れたユーザーの行動をサーモグラフのように視覚的に表示してくれる高機能なヒートマップツールで、クリック率だけに収まらず精読率やユーザー行動の録画機能まで解析できる無料のWeb分析ツールで、記事をリライトする際の改善などに有効に利用できるツールです。
このツールは、アカウントを登録(Microsoft、Google、FacebookのいずれかのアカウントがあればOK)し、Clarityのタグをあなたのブログなどに設定、Google アナリティックスとも連携ができる大変便利なツールと言えます。
また、Microsoftが2020年10月29日に正式に一般に公開したWebサイトの訪問者などを分析できるツールで、Microsoft Clarityの公式サイトがあります。
Microsoft Clarityは、現時点(2022年6月5日)で日本語で利用できます。
Microsoft Clarityの特徴
このアプリは、ここで紹介してきた「Aurora Heatmap」と同類のアプリとなりますが、Aurora Heatmapと比較すると高機能であり、上位互換と言えます。
それでは、「Microsoft Clarity」の特徴を以下に示します。
★セッションの録画記録でユーザーの行動分析
★サイトのページ毎のヒートマップによりクリック率などの分析
★Google Analyticsとの連携によるサイト分析
★無料で利用が可能
Microsoft Clarityは、無料版で全ての機能を利用することができ、有料版はありません。
Microsoft Clarityを使い始めるまで
Microsoft Clarityのアカウントの取得
Microsoft Clarityのページへ移動し、右上の「サインアップ」又は左の下にある「サインアップは無料です」のどちらかをクリックします。
Clarity にサインアップ画面が表示され、サインイン先としてMicrosoft、Facebook、Googleの選択画面が表示されます。
ここでは、Google アカウントでサインインする場合を紹介します。
「Google にログイン」画面が表示されますので、あなたが通常利用しているGoogle アカウントを選択クリック、メールアドレスの確認画面が表示されますので、「Clarityに同意します。」にチェックを入れ「続行」をクリック、新しいプロジェクトを追加する画面が表示されますのでプロジェクト名(私の場合、ブログのサイト名を入力)、サイトURL、カテゴリーを入力して「新しいプロジェクトを追加する」をクリックします。
ClarityのトラッキングコードをWordPressテーマのCocoonへ設定
Clarityのセットアップ画面が表示され、下にスクロールすると「トラッキングコードを手動でインストールする」の下にある「Clarity トラッキング コード」を「クリップボードにコピー」をクリックして、WordPressの <head> 要素に貼り付けます。
ここでは、私の利用しているテーマCocoonの場合を紹介します。
WordPress左メニューの「Cocoon設定」⇒「アクセス解析・認証」タブをクリックして下にスクロールし、「その他のアクセス解析・認証コード設定」のヘッド用コードの右の□欄に先ほどのClarity トラッキング コードをペーストし、「変更をまとめて保存」をクリックします。
なお、ClarityのトラッキングコードをWordPressへ設定する方法で、ここで紹介したテーマCocoonを利用していない方はWordPressプラグインの「Microsoft Clarity」をインストールして、ClarityのあなたのプロジェクトIDをプラグイン内で入力することによりWordPressへClarityのトラッキングコードを簡単に設定することができます。
ここでは、この説明は省かせていただきます。
ClarityをGoogleアナリチックスへ統合
トラッキングコードを設定した後、Clarityの画面に戻り、Google アナリティクスの統合画面で「開始する」をクリックすると、再びGoogle のログイン画面が表示されますので、Googleのアカウントのメールアドレスを選択クリック、「Microsoft Clarity が Google アカウントへの追加アクセスを求めています」画面に切り替わりますので「Google アナリティクスの管理エンティティの編集 です。」と「Google アナリティクスのデータの参照、ダウンロード です。」にチェックをいれ、「続行」をクリックします。
以上の設定でGoogleアナリチックスとMicrosoft Clarityを統合することができます。
Microsoft Clarityの使い方
Microsoft Clarityは、上述の設定をして直ぐには利用できません。
データを収集するのに最低で2時間ほどかかります。
したがって、2時間以上経過してからMicrosoft Clarityへログインしてください。
ダッシュボード
Microsoft Clarityのページへ移り、サインインすると最初にダッシュボードが表示されます。
ダッシュボードには、色々な指標を一目で見ることができます。
下図は、過去3日間の私のブログを訪問した方の色々な指標です。
上述の指標の意味などは以下の通り
レコーディング
レコーディングは、「ページ上でどのような動作をしているか」が録画されており、その録画を見ることにより訪問した方の動向を知ることができます。
Microsoft Clarityの上部メニューのレコーディングタブをクリックすると、左に記事のレコーディングが表示されますので、その中からあなたが見たい記事を選択後、録画記録の再生をすることによりその記事に訪れた方がどの様に記事を見ていったのかを知ることができます。
また、ダッシュボード内の「過剰なスクロール」、「人気上昇中のページ」、「デバイス」、「ブラウザー」、「オペレーティング システム」、「国」の「ビデオカメラマーク」をクリックして、それぞれ該当する「レコーディング」に飛ぶことができます。
下記の動画は、「オペレーティング システム」から「Windows」の「ビデオカメラマーク」を選択クリックし、その中の「BitwardenへID Managerからのデータ移行|BitwardenのCSVによるインポートを活用」と言う記事のユーザーの動向の記録を再生したものです。
ヒートマップ
ヒートマップは、次の3つのことを知ることができます。
Microsoft Clarityの上部メニューの「ヒートマップ」タブをクリックすると、「人気上昇中のページ」の上位5位までのページ(記事のURL)が表示されるので、その中からあなたが見たい記事を選択後、「ヒートマップを表示」後に見たい端末(PC、タブレット、モバイル)と上述のヒートマップの種類(クリック又はタップ、スクロール、領域)を選択クリックすることによりその記事のヒートマップを見ることができます。
また、ダッシュボード内の「過剰なスクロール」、「人気上昇中のページ」、「デバイス」、「ブラウザー」、「オペレーティング システム」、「国」の「炎マーク」をクリックして、それぞれ該当する「ヒートマップ」に飛ぶことができます。
下図は、記事「iphoneのヘルスケアデータの歩数、体重データなどの削除、修正、編集」のURLをクリックして、クリック率(タップ)、最初のスクロールと最後のスクロール、領域(クリック%)を表示したものです。
おわりに
如何だったでしょうか?
Microsoft Clarilyとは?、Microsoft Clarityの特徴、Microsoft Clarityを使い始めるまで、Microsoft Clarityのアカウントの取得、ClarityのトラッキングコードをWordPressテーマのCocoonへ設定、ClarityをGoogleアナリチックスへ統合、Microsoft Clarityの使い方、ダッシュボード、レコーディング、ヒートマップなどについて解説してきました。
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
以上です。
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