Jw_cadの使い方、初心者向けに分かり易く解説、インストール、基本操作など

CAD
この記事は約7分で読めます。

はじめに

 無料で利用でき、日本人が開発した2D汎用のCADソフトであるJw_cadについて紹介します

 この記事を読むと次の疑問について分かるようになります。

  • JW-CADとは?
  • Jw_cadのダウンロード、インストール
  • Jw_cadアプリの使い方
    • 画面構成
    • 基本操作
      • ショートカットキー
    • 作図の操作
      • 線の作図
      • 矩形の作図
      • 円の作図
      • 文字
      • 寸法
      • 2線の作図
      • 中心線の作図
      • 連線の作図
と言うことで、Jw_cadについて、もう少し深堀して紹介しようと思います。
 
 なお、OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
 

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1

JW-CADとは?

 Jw_cadとは、2次元汎用の無料のCAD(Computer Aided Design)ソフトで、人間が手作業で行っていた設計図面などをコンピュータ上で行うことができる日本では有名なアプリです。

 Jw_cadの名前の由来は、Wikipediaを見ると「清水治郎の「治郎」のヘボン式ローマ字表記の頭文字「J」と、田中善文が建築技術雑誌にポケットコンピュータ用の構造計算プログラムを投稿していたペンネーム「悪文(わるふみ)」のローマ字表記の頭文字「w」に由来」とあります。

 Jw_cadは、WindowsOS、MacOSで利用できるソフトウエアであり、初版が 1997年7月1日にリリースされ、現在(2021年9月22日)ではバージョンが8.24aになっており、今でも頻繁にバージョンアップがなされています。

 ここで使用しているバージョンは、安定板のバージョン 8.24a です。

 Jw_cadの特徴を次に載せておきます。

  1. マウスでの操作(クロックメニュー)により色々な図面作成において簡単操作が可能
  2. 日影図作成機能、2.5D機能など多彩な機能を搭載
  3. 柱と梁や壁などの包絡処理が秀逸
  4. 建具や設備などの簡単作図機能を搭載
  5. 色や線幅を色々カスタマイズできる線種により分かり易い図面を作成可能
  6. 頻繁なバージョンアップにより機能が継続してアップ
  7. 日本で利用する人が多く、そのため分からないことなどの情報の見つけ易さ
  8. 無料で利用が可能

Jw_cadのダウンロード、インストール

 ここでは、Windows版の「Jw_cad」で説明を進めていきます。

 先ず、Jw_cadのダウンロードサイトに進み、「jwcad.net」をクリックします。

 ダウンロードしたファイル「jww824a.exe」をダブルクリックして起動すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので、「はい」をクリックすると、Jw_cad - InstallShield Wizardプログラムが立ち上がり、「Jw_cad用の Installshield ウィザードへようこそ」画面が表示されますので、「次へ(N) >」をクリックします。

 「使用許諾契約」画面が表示されますので、「使用許諾契約の条項に同意します(A)」を選択し、「次へ(N) >」をクリックします。

 

 「インストール先のホルダー」画面が表示されますので、そのままとし、「次へ(N) >」をクリックします。

 「プログラムをインストールする準備ができました」と表示されるので、「インストール(I)」をクリックします。

 「InstallShield ウイザードを完了しました」と表示されますので、「完了(F)」をクリックします。

 これで、パソコンにJw_cadがインストールされました。

 起動する際には、「Winスタート」メニューから「Jw_cad」を選択して、クリックすれば起動できます。

 もし、よく利用するのであれば、パソコンのデスクトップ上に「Jw_cad」のショートカットアイコンを作成しておけば良いと思います。

Jw_cadアプリの使い方

画面構成

 Jw_cadの画面は大きく分けると7つの部分に分けることができます。

① : メインメニューバー
 ファイル、編集、作図、設定、その他、ヘルプメニューがあり、それぞれをクリックするとさらに細かなメニューが表示されます。
② : コントロールバー
 ③のツールバーで選んだ作図ツールの細かな設定ができます。
③ : ツールバー
 作図するためのいろいろなツール類がある領域で、ツールを選んで④の作図画面で作図をしていきます。
④ : 作図画面
 ③のツールを選んで作図した図形が表示される部分
➄ : レイヤーバー
 作図した際にレイヤーに分けて作図することにより、後での修正などで便利に利用できます。
⑥ : ステイタスバー
 これから実施することの選択コマンド、指示メッセージなどの案内が表示される領域
➆ : 全体表示領域
 図面のサイズ、縮尺率、表示倍率などの図面に関する全体の設定を表示する部分

基本操作

 基本的には、メインメニューや作図アイコンをクリックしてマウスで始点、終点を指定したり、ドラッグしたりして作図をしていきますが、それらについては別項で説明します。

 ここでは。Jw_cadでの主要な操作のショートカットキーを表にまとめました。

ショートカットキー

ショートカットキー意味ショートカットキー意味
 F2 線属性 F 複線
 H  T 伸縮
 B 矩形 V コーナー
 E  Y 範囲指定
 W 2線 D 消去
 I 中心線 C 複写
 X ハッチ M 移動
 A 文字 R 面取
 Q 包絡 P パラメトリック
 S 寸法 Ctrl+S 上書保存
 Alt+A → C 測定 Ctrl+Z 戻る
 Alt+A → M 式計算 Ctrl+Y 進む
 Alt+S → AE 鉛直角度取得 Alt+S → L レイヤー設定
 Alt+H → H ヘルプの目次、キーワード、検索 Alt+H → A バージョン情報

作図の操作

 作図ツールにより、線作図、矩形の作図、円の作図、文字、2線、中心線、連続線などの作図について紹介します。

線の作図

 ツールバーの線を選択、マウスで始点を左クリックし、終点で左クリックすると線が作図できます。

 上部のコントロールバーで線の長さ、水平・垂直線、ある一定の角度で線を描くなど細かな設定で線を描くことが可能です。

矩形の作図

 ツールバーの矩形を選択、マウスで始点を左クリックし、終点でクリックするとが四角の作図できます。

 上部のコントロールバーで四角の大きさ、角度、四角内を塗りつぶす、多重四角などが作図できます。

 正方形を作図する際には、寸法で例えば「100,100」と入れれば、100㎜四角が作成できます。

円の作図

 ツールバーの円を選択、マウスで始点を左クリックし、終点でクリックするとが円の作図ができます。

 上部のコントロールバーで円の半径、角度、多重円、円弧などを指定して、多種な円の作図や扁平率を記入して楕円などが作図できます。

文字

 ツールバーの文字を選択、文字入力欄に入力したい文字を記入して、表示したい部分をクリックすると、文字が表示されます。

 文字のサイズ(あらかじめ設定された文字の大きさから選択、文字の幅、高さなどを入れた任意の大きさの文字)も色々変更でき、文字種、傾き、長文読み込み、縦書きなどにも対応しています

寸法

 ツールバーの寸法を選択、あらかじめ図形を描いた図形を選択して、上部のコントロールバーで色々設定することにより、縦方向、横方向、傾きのある線、円の直径、円の半径などの寸法を入力ができます。

2線の作図

 ツールバーの2線を選択、あらかじめ図形を描いた線や四角を選択して、上部のコントロールバーで色々設定することにより、選んだ線や四角の両側に線(線の間隔も色々と変更が可能)を入れることができます。

中心線の作図

 ツールバーの中心線を選択、あらかじめ図形を描いた線、四角、円の図形から2つを選択して、その中心に線を引きます。

連線の作図

 ツールバーの連線を選択、マウスの左クリックで線をつないだ折れ線やフリーハンドで自由な線を作図することができます。

 丸面辺寸法を記入することにより、折れ曲がりの部分を面取りすることができます。

おわりに

 如何だったでしょうか?

 JW-CADとは?、Jw_cadのダウンロード、インストール、Jw_cadアプリの使い方、画面構成、基本操作、ショートカットキー、作図の操作、線の作図、矩形の作図、円の作図、文字、寸法、2線の作図、中心線の作図、連線の作図などについて解説してきました。

 この記事があなたにとって少しでもお役に立つのであれば、これほど嬉しいことはありません。

以上です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました