栄養計算ソフト 献立君 FileMakerを使ってみたよ!

ソフト
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はじめに

 無料の栄養計算アプリを探していたら表題にあるような「栄養計算ソフト 献立君 FileMaker」を見つけましたので、ここに紹介します。

 このアプリのホームページは次から見ることができます

 この記事を読むと次のことが分かります。

 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H2

 それでは、さらに栄養計算ソフト 献立君 FileMakerを深堀りしていきたいと思います。

栄養計算ソフト 献立君 FileMakerとは?

 栄養計算ソフト 献立君 FileMakerは、病院勤務の管理栄養士である清水さんという方が作られたアプリで、前に紹介した「栄養計算ソフト 献立君 EXCEL」の上位版にあたるもので朝食、昼食、夕食、間食(3食分)の献立を容量の許す限り作成することが可能のようです。

 これには、その日の食事した朝食、昼食、夕食、間食の栄養成分がほとんど全てを見るこことができるようになっています。

 また、エネルギ、他栄養素などの1日の摂取基準値を記入することにより、その日の各栄養素が基準に対してどの程度摂取したかが棒グラフですぐに見れ、炭水化物エネルギー比、穀物エネルギー比、脂質エネルギー比、動物性タンパク質比、脂肪酸比率も見られるようになっています。

 ただ、残念なことにマニュアル類が全然ないので、操作するにも手探りで行うしかなく、折角高機能な栄養計算アプリであるにもかかわらず、利用する方が少ないのではないかと思われます。

栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの特徴

 栄養計算ソフト 献立君 FileMakerを以下に載せておきます。

★Windows版FilemakerProランタイム版で作成されているために、Windows環境であればこのアプリのみで他の特別なソフトなしで動作が可能
★「日本食品標準成分表2000年版(五訂」に対応
★容量の許す限り、献立を朝食、昼食、夕食、間食(3食分)に分けて入力ができ栄養素もほとんどすべての栄養素を知ることが可能
★栄養比率としての炭水化物エネルギー比、穀物エネルギー比、脂質エネルギー比、動物性たんぱく質比、脂肪酸比率も知ることが可能
★無料で利用が可能

栄養計算ソフト 献立君 FileMakerのダウンロード、インストール

 栄養計算ソフト 献立君 FileMakerを利用するためには、管理栄養士清水のホームページにアクセスし、「ダウンロード」をクリックし、栄養計算ソフトの「FM献立君」をクリックするとパソコンに「kondatekunruntime2.0.EXE」のファイルがダウンロードできます。

 このファイルを、ダブルクリックすると、このファイルの解凍先ホルダーを聞いてくるので、ホルダーを指定して「OK」をクリックすると、指定したホルダー内に「ランタイム献立君2.0」のホルダーが作成されます。

 そのホルダー内の「献立君2.0.exe」をダブルクリックすることにより栄養計算ソフト 献立君 FileMakerを起動できます。

栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの使い方

 起動すると、例として平成18年4月1日から4月4日分の四日分の献立が入力されており、どのように入力すべきか?、また、入力されたデータからエネルギー他各種栄養素のデータが計算されて表示されているのかを見ることができます。

 それでは、画面構成がどのようなになっているかを見てみましょう。

栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの画面構成

 「献立君2.0.exe」をダブルクリックして起動した画面は大きく6つの部分からなっています。

 画面構成を簡単に説明すると以下のようになります。

  •  ソフトアイコン、ソフト名、ソフトバージョンの表示
    献立君2.0 - [kondatekun2.0]
  •  メインメニュー
    ファイル、編集、表示、挿入、書式、レコード、スクリプト、ウインドウ、ヘルプメニューがあり、それぞれにさらに詳細なメニューが表示され、そこから操作が可能。
  • ③ ツールバー
    メインメニューのよく利用するものがツールバーとして配置され、直ぐにアクセスできるようになっています。
  •  コマンドボタン
    主要な操作、献立の新規入力、DM交換表(糖尿病のための交換表)、成分値、全表示、検索、複製、終了、削除、成分表、日計表、出納表、平均グラフ、食品構成、印刷、ソートボタンが並んでおり、このコマンドボタンによりこの栄養計算ソフトのほとんど全ての操作が行えるようになっています。
  •  ブラウズ、レイアウト、レコードの切り替え
  • ⑥ 栄養計算関係の入力・各種栄養素の計算結果表示画面
    献立名、献立の材料、その使用量を記入することにより自動でエネルギー、他栄養素など、その他、脂質エネルギー比、炭水化物エネルギー費などのエネルギー比などが自動で計算され表示されます。
    この画面は前に紹介した「栄養計算ソフト 献立君 EXCEL」と栄養グラフの部分が異なるのみで、他はほとんど同じ画面構成となっています。

新規入力

 ➃のコマンドボタンの「新規作成」をクリックするか、マウスの真ん中のホイールを回転させると献立の日にちが移動するので、空いている日にちまで移動します。

 日にちが2006.4.6となっていたので、2022.01.18と入力すると平成34年1月18日(火)と表示され、令和の年号になりませんでした。

 この部分は令和に変更する必要があるでしょう?

 しかし、日付の部分は使わなければよいので、そのまま入力を続けることにしました。

 献立入力は、朝食、昼食、夕食、間食(3食分)を入力していきます。

献立リストを利用した入力

 献立入力で、最も簡単な入力方法が献立リストを使う方法です。

 献立リストを使うには、予め献立リストに献立を登録しておく必要があります。

 ここでは、既に登録されているものを入力して見ます。

 朝食の下の献立名にカーソルを持って行ってクリックしておき、上にある「献立名検索」ボタンをクリックすると、献立分類画面が表示されるので、上部の献立分類の部分をクリックすると「魚料理」、「肉料理」、「卵料理」、「豆腐料理」、「野菜料理」、「その他」、「行事食」、「朝食」と言うメニューがあるので目的のものを選択します。

 ここでは「朝食」を選択クリックすると、朝食のメニューが下に表示されるので、目的の献立を選んで、横の「料理名貼付」をクリックすると、「朝食に選んだ料理名を入れます。いいですか?」と聞いてくるので、「OK」をクリックすれば、その選んだ朝食が全て転写されます。

食品名の入力

 献立リストに無いものを入力する場合は、献立名を入力した後に、それに使用される食品名、その食品の使用量を入力します。

 この際に、入力する時の注意事項(栄養計算ソフト 献立君 EXCELから引用)があります。

  • ひらがなを基本に、果物はカタカナ、調味料は漢字にしています。例えば、さけ=魚の鮭、アルコールの方は酒、かき=貝の蛎、果物のほうはカキまたは柿にしてあります。
  • 成分表シートを確認してください。食品名は成分表シートの食品名と同じ物がないとエラーになります。
  • カタカナの半角と全角は注意してください。成分表シートにない食品は追加できます。
  • 追加するには、おまけシートの五訂成分の追加したい行をコピーして、成分表シートの最後の行に貼り付け、食品名を入力しやすい名前に変えます(ひらがなとかカタカナとか)。
  • 成分表を追加、変更すると再計算が始まり使えるまでに少し時間がかかります。ご了承ください。
  • 野菜の成分値は、生とゆで、が混ざっています。ちゃんと分けたい場合は追加変更してください。
  • 数字は半角英数字を使用してください。

 ここで注意することは、献立画面で食品名を記入する際に食品番号(食品コード)を入力するようになっていないので、使用者は意図する食品が実際に入力されているかどうか確かめる必要があります。

 どのような食品が入力されたかどうかを確かめるには検索機能を利用するのが良いでしょう。

 「栄養計算ソフト 献立君 EXCEL」と異なり、食品名を入力した際に食品成分表に無い場合でも「#N/A」が表示されませんので、食品成分表にあるかどうかが不明です。

 エネルギーが「0」と表示される場合は、食品成分表にない場合が多いので食品成分表の検索機能で調べたほうが良いでしょう。

 確かめる方法として、コマンドボタンの「成分値」ボタンをクリックすると、入力した食品成分の各栄養素の値を見られますので、それらの値が全て「0」になっていれば、食品成分表に無いことが明確になります。

 食品成分表にない場合は、自分で食品成分表に追加して、それを利用する必要があります。

成分表の検索機能

 成分表の検索機能は、データベースソフトであるだけにかなり優秀です。

 検索には、食品番号、食品名、エネルギー他各栄養素値で検索ができます。

 例えば、食品番号10380で検索すると、生うどんがヒットし、食品名に「うどん」と入力して検索すると「生うどん」、「うどん」、「うどん乾」、「低Pうどん」(食品番号なしで登録した食品)の4つがヒットし、エネルギーに「>=300」、タンパク質に「>50」と入力して検索すると、エネルギーが300kcal以上でかつタンパク質が50gより大きい食品(11食品)を選んで表示してくれます。

栄養計算ソフト 献立君FileMaker(五訂)とスマート栄養計算の計算結果(八訂)の比較

 栄養計算ソフト 献立君 FileMakerとスマート栄養計算の両方にある成分を比較してみたいと思います。

 すなわち、五訂成分表と八訂成分表でどの程度のエネルギーと栄養素の値に違いがみられるかを調べてみます。

 調べるために使った食材は米、牛乳(普通牛乳)、大根、みかんそれぞれ100gでのエネルギー、その他の主要な栄養素値の比較です。

各栄養素
栄養計算ソフト 献立君 FileMaker
スマート栄養計算
牛乳 大根 みかん 牛乳 大根 みかん
エネルギー(kcal) 356 67 18 45 342 61 15 49
タンパク質(g) 6.1 3.3 0.4 0.5 6.1 3.3 0.4 0.7
脂質(g) 0.9 3.8 0.1 0.1 0.9 3.8 0.1 0.1
カリウム(mg) 88 150 230 130 89 150 230 150
カルシウム(mg) 5 110 23 17 5 110 23 15
鉄(mg) 0.8 0.0 0.2 0.1 0.8 0.0 0.2 0.1
亜鉛(mg) 1.4 0.4 0.1 0.1 1.4 0.4 0.1 0.1
レチノール(μg) 0.0 38 0.0 0.0 0 38 0 0.0
ビタミンE(mg) 0.2 0.1 0.0 0.4 0.1 0.1 0.0 0.4
ビタミンB1(mg) 0.1 0.0 0.0 0.1 0.08 0.04 0.02 0.09
ビタミンB2(mg) 0.0 0.2 0.0 0.0 0.02 0.15 0.01 0.03
ビタミンC(mg) 0.0 1.0 11.0 35.0 0 1 11 33

 比較表を見ると、エネルギーでわずかな違いがみられるがその他の栄養素では大きな違いが見られません。

 この程度の違いがあることを知ったうえで利用することが必要でしょう。

おわりに

 いかがだったでしょうか?

 栄養計算ソフト 献立君 FileMakerとは?、栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの特徴、栄養計算ソフト 献立君 FileMakerのダウンロード、インストール、栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの使い方、栄養計算ソフト 献立君 FileMakerの画面構成、新規入力、献立リストを利用した入力、食品名の入力、成分表の検索機能、栄養計算ソフト 献立君FileMaker(五訂)とスマート栄養計算の計算結果(八訂)の比較などについて解説してきました。

 この記事を読んで少しでも栄養計算ソフト 献立君 FileMakerソフトに興味を持っていただき、あなたが作成した食事の献立の栄養計算をして、健康維持のために活用されてみては如何だろうか?

以上です。

コメント

  1. 匿名 より:

    献立君使っているのですが、突然献立がきえました
    なぜかわかりますか

    • エイじー エイじー より:

      匿名 様

       お問い合わせの件ですが、「突然献立が消えた」とのことですが
       どのようにして消えたのかが分からないと解答ができません。
       
       あと、私自身がこのアプリを作成しているわけでもありませんので。作成者に
       献立が消えた状況などを詳細に書いて聞かれたらよろしいと思います。
       
       問い合わせ先は、記事内にも書いておりますが、次のURLから行ってください。
       
       http://dietitian-shimizu.la.coocan.jp/contactus.html
       
       
       以上簡単ですが、問い合わせに関する解答まで
       
       エイじーより

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