栄養計算ソフト 献立君 EXCELを使ってみたよ!

ソフト
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はじめに

 無料の栄養計算アプリを探していたら表題にあるような「栄養計算ソフト 献立君 EXCEL」を見つけましたので、ここに紹介します。

 このアプリのホームページは次から見ることができます

 この記事を読むと次のことが分かります。

 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H2
栄養計算ソフト 献立君 EXCEL : 3.1

 それでは、さらに栄養計算ソフト 献立君 EXCELを深堀していきたいと思います。

栄養計算ソフト 献立君 EXCELとは?

 栄養計算ソフト 献立君 EXCELは、病院勤務の管理栄養士である清水さんという方が作られたアプリで、Excelで朝食、昼食、夕食、間食の2週間分の献立を作成することが可能です。

 これには、その日の食事した朝食、昼食、夕食、間食の栄養成分がほとんど全てを見るこことができるよになっています。

 また、年齢、性別、身体活動レベル(3段階)を入力すると、食事した日の所要量や指示量に対する12成分(エネルギー、タンパク質、脂質、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、レチノール当量、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC)のレーダーチャート、栄養比率としての脂質エネルギー比率、炭水化物エネルギー比率、脂肪酸比率を知ることもできます。

栄養計算ソフト 献立君 EXCELの特徴

 栄養計算ソフト 献立君 EXCELアプリの特徴を以下に載せておきます。

★Windows環境のExcel上で動作するツールでExcelを利用している方は利用が容易
★「日本食品標準成分表2020年版(五訂」に対応
★2週間分の献立が朝食、昼食、夕食、間食に分けて入力ができ栄養素もほとんどすべての栄養素を知ることが可能
★12成分の栄養成分のレーダーチャート、栄養比率としての脂質エネルギー比、炭水化物エネルギー比、脂肪酸比率も知ることが可能
★無料で利用が可能

栄養計算ソフト 献立君 EXCELのダウンロード、インストール

 栄養計算ソフト 献立君 EXCELを利用するためには、管理栄養士清水のホームページにアクセスし、「ダウロード」をクリックし、栄養計算ソフトの「献立君EXCEL」をクリックするとパソコンに「kondatekun3.1.xls」のファイルがダウンロードできます。

 このファイルを、自前のホルダーに入れ、そこからダブルクリックすることにより栄養計算ソフト 献立君 EXCELを起動できます。

 このファイルは、マクロを含んでいる訳ではないですし、シートにパスワード等も掛かっていないようです。

栄養計算ソフト 献立君 EXCELの使い方

栄養計算ソフト 献立君 EXCELの概要

 起動すると、10個のシートを見ることができ、最後のシートに簡単な使い方の説明が載っています。

 献立、食品などの入力は、1つ目のシートと3つ目のシートの「献立表1」及び「献立表2」シートで行います。

 これら献立表1及び献立表2では、7日分の献立(月曜日~日曜日まで)を入力でき、1日の献立では朝食、昼食、夕食、間食に分かれており、そのぞれの食事で、献立名、その献立に使われる食品名、使用量を記入すると、その横にエネルギーが直ぐに表示されるようにできており、さらに右の方には全ての栄養素も詳細に見ることができるようになっています。

 2つ目と4つ目のシート「栄養成分1」と「栄養成分2」では、献立表1及び献立表2で入力された献立に他する食品とその使用量からシート5の成分表を基にした計算式が入っており、ここで計算され、それらデータを献立表1及び献立表2の各エネルギー他のほとんど全ての栄養素の値が引用されるようになっています

 6つ目のシート「栄養所要量」は、年齢と性別、活動レベル(3段階、低い、普通、高い)に対するエネルギ所要量、その他のレーダチャートに使う栄養素の所要量が表で示されており、あなたの年齢、性別、運動レベルを入力することにより、あなたの年齢、性別、運動レベルに相当するエネルギ所要量、その他の栄養成分所要量を上述の表から導き出し、1日の食事に対してどの程度所要量を満足しているかどうかをレーダーチャートで見ることができるようになっています。

 7つ目のシート「おまけ」は、5訂の成分表がここで利用できる形で入力されており、食品の成分表に無いものをこの「おまけ」シートから行をコピーして「成分表」のシートの最後に貼り付ければ、利用できるようです。

 8つ目と9つ目のシートは、栄養計算した結果を印刷できる画面で、プリンターにより仕様が異なるために、1日の献立の栄養計算結果を印刷するためには縮尺率などを上手く設定しないと奇麗に印刷はできないと思われます。

栄養計算ソフト 献立君 EXCELとスマート栄養計算の比較

 栄養計算ソフト 献立君 EXCELには、例題として1日分のみデータが入力されており、このデータをスマート栄養計算(食品成分表八訂)に同じデータを記入して比較してみました。

 下図は、栄養計算ソフト 献立君 EXCELの1日分のデータです。

 それぞれの栄養計算ソフトで計算されたそれぞれの食品に対するエネルギー他栄養素を比較してみました。

各栄養素
栄養計算ソフト 献立君 EXCEL
スマート栄養計算
朝食昼食夕食間食朝食昼食夕食間食
エネルギー(kcal)508.5666.1358.7173493697297263.5
タンパク質(g)16.812.110.67.617.012.710.5 7.6
脂質(g)9.520.57.87.79.426.95.17.7
カリウム(mg)860.3749.8185.7440957660172440
カルシウム(mg)9675.342.6241916843241
鉄(mg)3.42.41.30.33.92.41.20.3
亜鉛(mg)2.71.60.612.82.10.71.0
レチノール当量(μg)360383.656.699140 1705886
ビタミンE(mg)2.53.71.40.51.43.50.90.5
ビタミンB1(mg)0.170.210.10.180.410.230.090.18
ビタミンB2(mg)0.380.170.150.332.70.130.130.33
ビタミンC(mg)22.232.78.24226 34962

 比較表を見ると、おおよそは合致していると言えますが、全体的に食い違いが見られます。

 これは、食品成分表が5訂と八訂の違いがあることも一つの理由ですが、一番の違いが生じるのが、食材を入力する際にスマート栄養計算では食品番号などで入力し、明確に食材を明らかにすることができますが、栄養計算ソフト 献立君 EXCELでは、呼び名で食材を入力し、その食材の食品番号が示されていないので、栄養計算ソフト 献立君 EXCELとスマート栄養計算で同じ食品を選んでいるかどうかが分からないために、スマート栄養計算で食品を入力する時に異なった食品を選んでいる可能性が大きいことです。

 例えば、みそ汁は食品栄養成分表には載っていますが、これをそのまま使うとスマート栄養計算では全ての栄養素でかなり高い栄養計算結果となってしまいます。

 恐らく、栄養計算ソフト 献立君 EXCELにおける「みそ汁」は、独自に成分を作成して作ったものと推察されます。

 したがって、比較表でも妻(栄養士)から聞いて、普通のみそ汁(スープのみ)で150gのみそ汁で利用される13ℊ(甘みそ)程度を入れて計算したものがスマート栄養計算でのデータになっています。

 この栄養計算ソフト 献立君 EXCELは、計算できる栄養価のデータも多く大変有益なアプリであると思いますので、上述の理由から作者さんには是非とも成分表には食品番号(食品コード)を入れておいていただくと、栄養学を学んでいる方も助かるのではないでしょうか。

おわりに

 いかがだったでしょうか?

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 この記事を読んで少しでも栄養計算ソフト 献立君 EXCELソフトに興味を持っていただき、あなたが作成した食事の献立の栄養計算をして、健康維持のために活用されてみては如何だろうか?

以上です。

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