【CSS】 cursorの基本の使い方、cursor形状の変え方とcursor形状の一覧|HTML&CSS入門講座(17)

HTML&CSS
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はじめに

HTML&CSS入門講座の第十七弾として、【CSS】 cursorの基本の使い方ついて紹介します。  この記事を読むと次の疑問について知ることができます。
●cssのcursorとは? ●cursorの基本的な使い方はどうすればよいの? ・cursorの取れる値と書き方 ・cursorの値一覧にはなにがあるの? ・cursorを使ってみよう! 値のみを指定した場合 画像を使った場合
 HTML&CSS入門講座(16)では、【CSS】z-indexの基本の使い方について解説してきました。
 
 ここでは【CSS】 cursorの基本の使い方について深堀していきます。

cssのcursorとは?

Windows10では、cursorの形状や大きさなどは、「Winスタート」⇒左メニューの「設定」⇒「簡単操作」⇒「マウスポインタ」や「」テキストカーソル」から大きさや色などの変更、「Winスタート」⇒左メニューの「設定」⇒「デバイス」⇒「マウス」⇒右にある「その他のマウスオプション」⇒マウスのプロパティの「ポインター」の「カスタマイズ」からマウス形状を選ぶことができます。 cssでも、cursorのプロパティで形状を変更することができます。 どのようなcursorに変更できるのか?、また、主要なcursor形状の一覧などを紹介します。

cursorの基本的な使い方

cursorの取れる値と書き方

cursorは、初期値はautoになっています。 autoでは、テキストならテキスト内に入れ易いように縦線型のcursorに、リンクなら指の形状のcursorにと言う具合に状況により変化します。 「CSS Basic User Interface Module Level 3 cursor の定義」により、幾つかのキーワード、ポジション構文、 url() 関数形式の追加(画像の読み込みurl)が追加されました。 それでは、cssではどのようにしてカーソルの形状を変えるのでしょうか? cursorの書き方は、次の通り
セレクタ {cursor: 画像 ポインターの位置 値;} ここで、
  • 画像 : cursor画像のあるurl、複数指定可能 最初の画像が見つからない場合に2番目に指定した画像を指定など
  • ポインターの位置 画像を指定した場合に、画像の位置(x,y)を指定、xには画像の横方向の位置(ピクセル単位)、yには画像の縦方向の位置(ピクセル単位)を指定
  • 値(後述) : 必須の値 画像が表示されない際に表示するcursor形状を指定

cursorの値一覧

カーソルの値一覧を次の載せます。
分類 cursorの値 説明
通常 auto 初期値、文書内容により適したcursorに変更
default 通常の矢印
none cursorを表示させない
リンクや状態 context-menu
コンテキストメニューのアイコンが付いたポインターの表示
help
クエスチョンマークの付いたポインターを表示
pointer
リンクを表す指差しマークのポインターを表示
progress
ビジー状態のアイコンのポインターが表示(ユーザーの操作可能)
wait ビジー状態のアイコンのポインターが表示(ユーザーの操作不可能)
選択 cell
セルまたはセルグループを選択できるポインターを表示
crosshair
シンプルな十字のポインターを表示
text
テキストを選択、入力できる縦バーのポインターを表示
virtical-text
縦書きのテキストの選択、入力可能を表す横バーのポインターを表示
ドラッグ&ドロップ alias
ショートカットやエイリアスを作成可能な小さな矢印が付いたポインターを表示
copy
コピーできることを表すプラス(+)マークが付いたポインターを表示
move
移動できることを表す矢印十字のマークが付いたポインターを表示
no-drop
ドラッグ&ドロップ禁止を表すマークが付いたポインターを表示
not-allowed
処理を実行不可のマークが付いたポインターを表示
grab ドラッグ可能であることを示すポインターを表示
grabbing ドラッグ中であることを示すポインターを表示
サイズ変更とスクロール all-scroll
任意の方向へスクロールできるポインターを表示
row-resize
行の高さを変更できるポインターを表示
col-resize
列の幅を変更できるポインターを表示
e-resize
右方向にサイズ変更できるポインターを表示
ne-resize
右上方向にサイズ変更できるポインターを表示
n-resize
上方向にサイズ変更できポインターを表示
nw-resize
左上方向にサイズ変更できるポインターを表示
w-resize
左方向にサイズ変更できるポインターを表示
sw-resize
左下方向にサイズ変更できるポインターを表示
s-resize
下方向にサイズ変更できるポインターを表示
se-resize
右下方向にサイズ変更できるポインターを表示
ew-resize
左右方向にサイズ変更できるポインターを表示
ns-resize
上下方向にサイズ変更できるポインターを表示
nesw-resize
右上左下方向にサイズ変更できるポインターを表示
nwse-resize
左上右下方向にサイズ変更できるポインターを表示
拡大、縮小 zoom-in 拡大を示すポインターを表示
zoom-out 縮小を示すポインターを表示

cursorを使ってみよう!

値のみを指定した場合

分類からそれぞれ1~2つ選んで試してみましょう。 通常から「default」、選択から「crosshair」、ドラッグ&ドロップから「not-allowed」、サイズ変更とスクロールから「col-resize」と「nwse-resize」、拡大、縮小から「zoom-in」を表示して見たいと思います。
セレクタ {
    cursor: default; ⇐ 通常の矢印のポインタ     cursor: crosshair; ⇐ シンプルな十字のポインタ     cursor: not-allowed; ⇐ 処理を実行不可のマークが付いたポインタ     cursor: col-resizer; ⇐ 列の幅を変更できるポインタ     cursor: nwse-resize; ⇐ 左上右下方向にサイズ変更できるポインタ     cursor: zoom-in; ⇐ 拡大を示すポインタ }
<h3>下記の文書にマウスカーソルを合わせるとどのように変わるかを見て下さい。</h3>
<div>
<div class="default">このカーソル形状は通常の矢印のポインタ「default」です。</div>
<div class="space"></div>
<div class="crosshair">このカーソル形状はシンプルな十字のポインタ「crosshair」です。</div>
<div class="space"></div>
<div class="not-allowed">このカーソル形状は処理を実行不可のマークが付いたポインター「not-allowed」です。</div>
<div class="space"></div>
<div class="col-resize">このカーソル形状は列の幅を変更できるポインター「col-resize」です。</div>
<div class="space"></div>
<div class="nwse-resize">このカーソル形状は左上右下方向にサイズ変更できるポインター「nwse-resize」です。</div>
<div class="space"></div>
<div class="zoom-in">このカーソル形状は拡大を示すポインター「zoom-in」です。</div>
</div>
.space {
height:20px;
}
.default {
cursor: default;
height: 50px;
background-color: aqua;
}
.crosshair {
cursor:crosshair;
height: 50px;
background-color:black;
color:white
}
.not-allowed {
cursor:not-allowed;
height: 50px;
background-color:blue;
color:white
}
.col-resize {
cursor:col-resize;
height: 50px;
background-color:orange;
}
.nwse-resize {
cursor:nwse-resize;
height: 50px;
background-color:red;
color:white
}
.zoom-in {
cursor:zoom-in;
height: 50px;
background-color:green;
color:white
}
結果は次の通り。

画像を使った場合

次は、画像を使ったカーソルの指定をしてみたいと思います。 1つは、下のカーソルの画像の無料配布サイトから取ってきた(パソコン画像)、もう一つは、私のサイトアイコンを使ってみたいと思います。   なお、アイコンサイズはあまりにも大きいと動作しませんでした。 Chromeでの検証ですが、パソコン画像が(50×43ピクセル)、サイトアイコン(100×100ピクセル)ではOKでした。 画像はAlvaro_cabrera - jp.freepik.com によって作成された icon ベクトルからのアイコンを使っています。 ありがとうございます。
セレクタ { cursor: url(パソコンの画像URL) 2 2, auto; ⇐ パソコン画像をポインタとして使用 cursor: url(牛のサイトアイコンの画像URL) 10 5, default; ⇐ 自分のサイトアイコンをポインタとして使用
<h3>下記の文書にマウスカーソルを合わせるとパソコンアイコンとサイトアイコン(ウシの顔)が表れるのが見れます</h3>
<div id="pasoconicon">このカーソル形状はパソコン画像のアイコンポインタです。</div>
<div class="space"></div>
<div id="siteicon">このカーソル形状は私のサイトアイコンのポインタです。</div>
<div class="space"></div>
.space {
height:20px;
}
#pasoconicon {
cursor: url(https://yanai-ke.com/wp-content/uploads/2021/07/pasoconaicon01.png) 2 2, auto;
height: 50px;
background-color: aqua;
}
#siteicon {
cursor: url(https://yanai-ke.com/wp-content/uploads/2021/07/siteaicon.png) 10 5, default;
height: 50px;
background-color:red;
color:white
}
それでは見てみましょう。

おわりに

 如何だったでしょうか? cssのcursorとは?、cursorの基本的な使い方はどうすればよいの?、cursorの取れる値と書き方、cursorの値一覧にはなにがあるの?、cursorを使ってみよう!、値のみを指定した場合、画像を使った場合などについて解説してきました。  この記事があなたにとって少しでもお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。 以上です。

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