はじめに
今回はHP Chromebookの使用記の第十弾としてHP ChromebookのLinuxに動画編集アプリのOpenShotをインストール、簡単な使い方を紹介します。
この機種の購入を考えておられるならば次を参照にして下さい。
なお、Amazonについては、旧モデルのものを載せておきます。
商品画像 | |||
総品名 | HP Chromebook x360 14b-cb0000 シリーズ コンフォートモデル ンテル® Pentium® Silver N6000 プロセッサー(1.10GHz-3.30GHz, キャッシュ 4MB) 14b-cb0005TU (楽天市場、Yahoo!ショッピング) Google Chromebook HP ノートパソコン インテル Pentium® Silver 8GBメモリ 64GB eMMC 14インチ フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ 2in1 コンバーチブルタイプ 日本語キーボード HP Chromebook x360 14b (Amazon) |
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商品の評価 | (レビュー総数433件) |
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この記事を読むと、次のことについて知ることができます。
- OpenShotとは?
- HP ChromebookのLinuxにOpenShotやBlenderをインストール
- OpenShotのインストール
- Blenderのインストール
- OpenShotの簡単な使い方
- OpenShotの画面構成
- ビデオファイルの読み込み
- ビデオファイルの編集
- 映像と音声の分離
- 不要な映像の削除
- トランジション
- エフェクト
- 絵文字
- タイトル
- 使った感想
OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
Chromebook : Chromebook Pentium Silver N6000 8GB 128GB eMMC フラッシュメモリ 14.0型 IPS タッチディスプレイ Wi-Fi 6 HP Chromebook x360 14b (型番:48J49PA-AAAD)
OpenShotとは?
OpenShotとは、Windows、Mac、Linuxなどのクロスプラットフォームで利用でき、オープンソースでかつ無料の動画編集アプリです。
OpenShotは、Jonathan Thomasにより作成され、2008年8月に初版がリリースされています。
OpenShotのホームページでWindows、Mac用OpenShotをダウンロードでき、Chromebook上のLinuxにも対応しており、インストールについては別項目で紹介します。
OpenShotの特徴を次に載せておきます。
HP ChromebookのLinuxにOpenShotやBlenderをインストール
OpenShotは、動画アプリとして上述で上げる色々な素晴らしい特徴を持つアプリですが、それだけにマシンパワーが必要と考えられます。
このようなことも含め、私のHP Chromebookにインストールして、どの程度まで操作できるか検証してみたいと考えています。
また、3Dアニメーションを利用するためにはBlenderというフリーの3DCGアニメーションを作成するための統合環境アプリケーションもインストール(最新版は正常に機能しないので、正常に動作するバージョンを利用)します。
先ず、HP ChromebookにLinuxをインストールする必要がありますが、Linuxのインストールなどについては次の記事を参照下さい。
OpenShotのインストール
それでは、早速OpenShotをインストールしてみましょう。
Chromebookのランチャーから「∧」をクリックして、デスクトップを表示させ、Linuxアプリからターミナルを起動します。
ターミナルが起動したら、最初に次の文を入力してリターンを押下します。
bash <(wget -O - https://openshot.org/files/chromeos/install-stable.sh)
次のようなウインドウが立ち上がるので、「Yes」をクリクします。
すると、OpenShotが立ち上がるとともにチュートリアルも表示されますので、「チュートリアルを隠す」をクリックして、チュートリアルを消します。
OpenShotの立ち上がったトップ画面を次に載せます。
これで、OpenShotは、ChromebookのLinuxにインストールされました。
右上の「☓」をクリックして閉じて下さい。
OpenShotのバージョンを確認したら、2.6.1でした。
Blenderのインストール
Blenderのホームページを見ると、最新版はバージョン2.93.4ですが、ChromebookのLinuxに正常にインストールできるバージョン2.79.b+dfsgo-7(難しい設定せずに)は、次の文を入れることによりできます。
apt info blender
それでは、早速インストールをしてみましょう。
Linuxのターミナルを立ち上げ、次の文を記入してリターを押下します。
sudo apt update
sudo apt install blender
途中で、「この操作後に追加で 378 MBのデスク容量が消費されます。続行しますか?(Y/n)」と表示して止まりますので、「y」を記入してリターンを押下します。
これで、BlenderのLinux版がインストールされました。
ターミナルを閉じて、Chromebookのランチャーから「∧」をクリックして、デスクトップを表示させ、Linuxアプリを見ると、BlenderやOpenShotアイコンがあり、インストールされたことが分かります。
OpenShotの動画タイトルの3Dアニメーション部分を開くと、Blenderのバージョンは2.80以上のバージョンが必要のようですので、BlenderをインストールしましたがOpenShotで利用できませんでした。
したがって、Blenderに関しては、機会があればWindows版でインストールしてそちらの方で、新たに記事にしたいと思います。
OpenShotの簡単な使い方
上述のLinuxアプリからOpenShotアイコンをクリクすると約12秒ほどして起動し、他のソフトに比較して重い感じがしました。
OpenShotの画面構成
起動した画面の画面構成を簡単に説明すると以下のようになります。
ビデオファイルの読み込み
ビデオファイルなどの読み込みは、残念ながらGoogle ドライブなどからのドラッグ&ドロップには対応していません。
ChromebooKファイルアプリで開いた際のLinuxファイル(ホルダー)内でないと読み込めないので、こちらで作成した長崎旅行のスライドショーのビデオファイル(mp4)をGoogle ドライブよりChromebookのファイルアプリによりLinuxファイル内に移動します。
OpenShotのメインメニューの「ファイル」⇒「ファイルをインポート」から先程の長崎旅行のスライドショーのビデオファイルを読みます。
ビデオファイルの編集
読み込んだビデオファイルをタイムラインのトラック5にドラッグ&ドロップすることにより、色々と編集をすることができるようになります。
映像と音声の分離
次に、このビデオファイルはBGMが入っています。
編集して切った際に音楽が途切れてしまいますので、映像とBGMを分離します。
タイムラインのビデオの部分で右クリックし、表示されるメニューで「音声分離」⇒「シングルクリック(全てのチャンネル」をクリックすると、音声部分が分離してトラック4に表示されます。
不要な映像の削除
次は、不要な画像部分の削除をしてみましょう。
時間軸の入ったメモリの上のスライダーを左にずらすと時間軸が伸びますので、切る位置を合わせ易くなります。
不要な映像の始点まで持っていったら、ハサミマークの「レイザーツール」をクリックし、切断する位置に持っていくとカッターナイフのように変化しますのでそこでクリックすると、ビデオファイルのクリックした部分で2つにファイルが分断されます。
さらに、不要な映像の終点までスライダーを持っていって、同様に「レイザーツール」をクリックして切断します。
不要な映像部分で右クリックし、表示されるメニューで「クリップを削除」をクリックすると、不要な映像部分を削除できます。
トランジション
トランジションの種類は沢山あります。
プロジェクト画面の下のタブをトランジッションを押下して、好きなトランジッションを選び、つなぎ目の部分にその選んだトランジションをドロップし、時間の長さは端を左右にドラッグして好きな時間長さに調整することができます。
ここでは、「ワイプの右から左」を適用してみました。また、プロパティを表示させて細かに調整をすることも可能です。
エフェクト
プロジェクト画面の下のタブのエフェクトタブを押下して、好きなエフェクトを選び、エフェクトをかけたい部分に持っていきドロップします。
ここでは、人物の部分「ぼかし」を入れてみます。
人物が写っていいる部分をはさみで切り分断します。
分断した人物が写っていいる映像部分にエフェクトの「ぼかし」をドラッグ&ドロップすると、その映像の上の方に「エフェクトのマーク」が入ります。
このマークの上で右クリックして、表示されるメニューから「エフェクトを削除」を選択することによりこのエフェクトを削除することが可能です。
絵文字
プロジェクト画面の下のタブの絵文字タブを押下して、好きな絵文字を選び、絵文字を挿入したい映像部分に持っていきドロップします。
ドロップすると上のプレヴュー画面に絵文字が表示され、その周りに操作する枠が表示されるのでその枠を操作して大きさを調整するとともに。配置を好きな位置に持っていくことが可能です。
絵文字を表示する長さも両側の端をドラッグすることにより調整が可能です。
ここでは、「晴れとくもり」が入った絵文字を右上に配置してみました。
タイトル
上部メニューの「タイトル」をクリックすると、タイトルのテンプレートが表示され、タイトルのテンプレートを選んで、文字などを入れればよいのですが、これについてはまともに動作しませんでした。
また、Inkscapeで高度な編集ができるとされていますが、これについてもまともな動作はしませんでした。
したがって、これについては省略します。
使った感想
使っってみて思ったことは、文字入れに関してはまだまだ使い物になる状態ではないと感じました。
その他の編集などは結構使い勝手もよくかなり利用できるのではないかという感想を持ちました。
したがって、現状では、Windows10で利用している動画編集アプリである「Wondershare Filmora X」と比較すると、変更してOpenShotを利用する価値はないと思います。
あと、編集作業などをしていてプレビュー画面で再生をすると、音声が飛んだりスムーズな再生ができなかったりなどしましたので、Chromebookのマシンパワーが低いためと考えられます。
このような映像関係のアプリをまともに利用するにはメモリとマシンパワーの高いパソコンが必要であると思います。