はじめに
Mcirosoftのヘルプファイルは、今でもソフトなどのマニュアルなどで多くの方が利用されています。
その理由の一つにヘルプファイルは、読み手にとっても大変使い易いのも大きなポイントと考えられます。
そして、ヘルプファイル(chm形式のファイル)を作成するために必要になるのが、htmlで書かれたヘルプの内容とそれをヘルプファイルを作成するためのMicrosoftから無料で配布されている「HTML Help Workshop」が必要となりますが、これらヘルプファイルを作成する上で支援してくれるアプリがあります。
と言うことで、今回はMicrosoftのヘルプファイルの作成を支援してくれるアプリのヘルプましん について紹介します。
この記事を読むと次のことが理解できるようになります。
それでは、「ヘルプましん 」について、もう少し深堀りしていきます。
「ヘルプましん」 とは?
ヘルプましんとは、前述したようにMicrosoftヘルプファイルの作成する際の支援アプリとして利用できるツールなんです。
ヘルプましんは、「うな」さんと言う方がフリーウェアとしてリリースしているツールで、既に開発が止まっていますが、Windows10での動作確認が取れており、現在のバージョンが 2006年6月16日にリリースされた Build 2.5.1となります。
ヘルプましんの特徴を次に挙げておきます。
ヘルプましんのダウンロードとインストール
ヘルプましんのダウンロードは、以前は窓の杜のヘルプましんのダウンロードページからもダウンロードできましたが、現在はできないようです。そこで、Vecorにサイトにに移り、そこの「ダウンロードはこちら」をクリックしてください。
すると、あなたのパソコンに「ヘルプましん」のセットアッププログラムの圧縮ファイル「HHDesigner251.zip」がダウンロードされますので、作業用ディレクトリに移動し、そこで解凍すると「HHDesigner251.exe」と「ReadMe.txt」が出力されます。
インストール手順は次の通り。
HTML HELP コンパイラーの設定
「Microsoft HTML Help Downloadsのページ」に移動し、日本語版の「Htmlhelpj.exeをダウンロード」をダウンロードしようとしましたが、現時点(2021年12月14日)では、リンク切れを起こしておりダウンロードできませんでした。
そこで調べたら、次のページ(URL)からダウンロードができ、右下に「この種類のファイルはコンピュータに損害を与える可能性があります。htmlhelp.exe のダウンロードを続けますか?」と聞かれますが、ここは「保存」をクリクすると「htmlhelp.exe」のファイルがダウンロードされます。
このファイルをダブルクリックしてインストールします。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリック、「HTML Help Workshop 1.3」のウインドウが開くので「Yes」をクリック、「 Do you wish to install HTML Help Workshop 1.3 now?」と聞いてくるので「はい(Y)」をクリック、「Choose an installation directory.」と聞いてくるので「OK」をクリック、「The folder 'C:Program Files (x86)\HTML Help Workshop' does not exist. Do you want to create it?」と聞いてくるので、「はい(Y)」をクリック、「This computer already has a newer version of HTML Help.」と聞いてくるので「OK」をクリック、「 HTML Help Workshop install complete.」と表示されるので「OK」をクリックします。
これで、HTML Help Workshop 1.3はインストールされましたので、ヘルプましんに設定します。
ヘルプましんを起動して、上部メニューの「ツール」⇒「環境設定」と順にクリック、HTML Helpコンパイラー(HHC.exe)、HTMLエディター(BlueGriffon)、テキストエディター(Mery)の実行ファイルの場所を設定してやります。
ヘルプましんの使い方
ヘルプましんの画面構成
ヘルプましんのデスクトップに作られたアイコンを右クリックし、表示されるメニューで「管理者として実行」をクリックするとこの「不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリックして起動した画面は大きく5つの構成からなっています。
(注意)ヘルプましんは、通常のダブルクリックで起動しても、ヘルプファイルの作成する際のコンパイルなどができませんので、必ず「管理者として実行」をクリックして起動するようにしてください。
起動した画面の画面構成を簡単に説明すると以下のようになります。
新規プロジェクトの作成
ヘルプましんを利用する際に最初にすることは、「新規プロジェクトの作成」から行います。
上部メインメニューの「プロジェクト」⇒「新規プロジェクト(N)」をクリックして、ヘルプましんウイザードが立ち上がるので、「プロジェクト名」を記入(少なくともこのプロジェクト名は最低でも記入する必要あり)して「次へ(N)」をクリックすると、別なウインドウが立ち上がりますが、何も変更せずに「完了」をクリックします。
HTMLコンテンツの読み込み
ここでは、既にHTMLコンテンツができており、そのらファイルを一つのファオルダーに入っているものとして話を進めます。
(注意)HTMLコンテンツは、文字コードをシフトJIS形式で保存してくださいね。違う文字コードですと、文字化けしますのでご注意ください。
上部ツールバーの「フォルダー取り込み」⇒ファオルダー指定画面が表示されるので「HTMLのコンテンツが入っているホルダー」を指定し「OK」をクリックすると、タイトル取得方法が表示されるので「ファイル名から取得」又は「<TITLE>タグから取得」のどちらかにチェックを入れ「OK」をクリックすれば、ホルダーごと全てのHTML文書がヘルプましんに読み込まれます。
HTMLの内容の順番変更と目次作成
取り込まれたHTMLコンテンツの内容の順番は、こちらが思っている順番と異なる場合は、左のメニューの「↓」と「↑」を使って順番を簡単に変更ができます。
変更し終えたらHTMLコンテンツをすべて選択して、左のメニューの「目次作成」をクリックして目次を作成してください。
(注意)目次を選択する際に、下から上に選択してください。
コンパイルと出来上がったヘルプファイルの表示
目次まで作成し終えたら、上部ツールバーの「コンパイル」をクリックすると、ヘルプファイルが作成され右の表示画面にヘルプファイルが作成さた旨の表示がされます。
出来上がったヘルプファイルの「献立材料メニュー」の部分を表示させてみました。
ペルプましんを使った感想
ヘルプましんを使った感想として、作成した日時を見ると2006年6月16日と約15年以上も経過しているのに、Windows10でまともに動作したことに驚きを覚えました。
また、ヘルプマニュアルが大変丁寧に書かれており、私のようにヘルプファイルについてほとんど何も知らないユーザーでもヘルプファイルを一応作成することができました。
ヘルプましんを作成され、無料で提供している「うな」さんに感謝を申し上げます。
本当に有難うございます。
あと、私のこの記事はヘルプましんのほんの一部の使い方しか紹介しておりません。
その他にも、作者が述べているように色々の応用が効くアプリですので、あなたもヘルプファイルを作成することはもちろんのこと、他の活用法についても「ヘルプましん」を使って試してみては如何だろか?
おわりに
如何だったでしょうか?
「ヘルプましん」 とは?、ヘルプましんのダウンロードとインストール、HTML HELP コンパイラーの設定、ヘルプましんの使い方、ヘルプましんの画面構成、新規プロジェクトの作成、HTMLコンテンツの読み込み、HTMLの内容の順番変更と目次作成、コンパイルと出来上がったヘルプファイルの表示、ペルプましんを使った感想などについて解説してきました。
HTMLのヘルプコンテツが既にあれば、誰でも簡単にヘルプましんを使ってヘルプファイルを作成できます。
あなたも、ヘルプましんを使ってヘルプファイルを作成をしてみては如何だろうか?
以上です。
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