iphone のヘルスケアデータをExcelのPower Queryで整理・加工する方法

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はじめに

 iphoneのヘルスケアデータにより健康管理を実施していますが、このデータは大きく一括で処理することは大変難しい面がありますが、ExcelのPower Queryを利用することにより、ヘルスケアデータの全体のデータを整理・加工ができたのでその方法について紹介します。

 この記事を読むと、次の疑問について知ることができます。

  • phoneからヘススケアデータの出力はどうするの?
  • Excelにヘルスケアデータを読み込むにはどうするの?
  • ヘルスケアデータをPower Qureyエディターで整理・加工するにはどうするの?
    • 不要な列の削除
    • エラー値の行の削除
    • 日付の分割
    • 不要な文字の削除
    • 測定値ごとにグループ化
  • 歩いた歩数表の整理・加工はどうするの?
    • 日付ごとの歩数の計算
  • Excelでヘルスケアデータの歩数、体重、BMIなどのブラフ化

 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
Excel バージョン : 2107

phoneからヘススケアデータの出力

 先ず、iphoneのヘルスケアデータをパソコンに移す必要があります。

 そのためには、ヘルスケアデータをiphoneのヘルスケアアプリからダウンロードをします。

 iphoneのヘルスケアアプリを起動し、概要画面で右上のあなたのアイコンをタップし、表示される画面で「すべてヘルスケアデータを書き出す」をタップします。

 

 「ヘルスケアデータの書き出す」画面が表示だれますので、「書き出す」をタップし、どこに書き出すかを聞いてくるので、ここでは「Google ドライブ」をタップし、アップロード画面が表示されますので「アップロード」をタップします。

 これで、Google ドライブにヘルスケアデータがダウンロード(書き出したデータ.zip)されます。

 このデータを解凍すると、「apple_health_export」というフォルダー内に2つのファイルがあり、この中の「export.xml」を利用します。

Excelにヘルスケアデータを読み込み

 Excelを起動し、「空白のブック」を選んでクリックすると、「Book1 - Excel」が立ち上がります。

 上部リボンのメニューにある「データ」⇒「データの取得」⇒「ファイルから」⇒「XMLから」を順にくりっくします。

 先ほどヘルスケアデータをダウンロードした「export.xml」を選んで、「インポート」をクリックします。

 「export.xml」の画面が表示されますので、右下の「データ変換」をクリックします。

 「export.xml」が読み込まれて、Power Queryエディターが立ち上がり、ExpoertData(表)、Me(表)、Record(表)、Corelation(表)、Attribute:local(文字列)があり、それぞれの「Table」をクリックすると下にプレビューで、データ内容を確認できます。

 内奥を確認すると、必要なものは「Record」のみであることがわかりますので、他の列を削除します。

 「ホーム」⇒「列の削除」⇒「他の列の削除」をクリックすると、「Record」列のみをが残りますので、その列の「Table」を右クリックして表示されるメニューで「ドリルダウン」をクリックすると、データが展開されます。

ヘルスケアデータをPower Qureyエディターで整理・加工

 読み込んだヘルケアデータはいらない列があり、また色々なデータが全て上から順に入っていますので、これらを整理、加工をしていきます。

 因みに、この表のの行数を見てみると98,203行ありました。

不要な列の削除

 先ず不要な列の削除をします。

 「Attribute:sourceVersion」には、「Error」の入ったセルもあり、必要ないので削除します。

 また、「Attribute:sourceName」、「MetadataEntry」、「Attribute:device」も必要ないので削除します。

 さらに、日付データが「Attribute:creationDate」、「Attribute:startDate」、「Attribute:endDate」がありますが、1つのみ残せばよいので、「Attribute:creationDate」、「Attribute:startDate」は削除します。

 削除は、削除する列を選択し(「ctrl」を押しながら列を選ぶと複数選択)、右クリックで「列の削除」をクリックすれば削除できます。」

エラー値の行の削除

 次に、「Attribute:value」には、それぞれの測定値が入っていますが、これらの中で「Error」となっている行があるので、それらの行を削除します。

 この時点で、行数は97,049行です。

日付の分割

 日付が「2018/11/11 10:22:30 +09:00」の形で入力されていますので、年月日と時刻に分割し、時刻部分は必要ないので削除します。

 分割は、年月日と時刻の間に半角スペースがあるので、それを利用して、区切り文字で「スペース」を選択して「OK」をくクリックするこにより分割します。

 時刻列の削除は、列削除で示したように時刻列を選択し、右クリックで「削除」をクリックすれば削除できます。

不要な文字の削除

 最初の列の「HKQuantityTypeIdentifier」は不要なので削除します。

 置換を用いて「HKQuantityTypeIdentifier」を「」に置換すれば削除できます。

測定値ごとにグループ化

 一応これで、テーブルはできましたが、測定値ごとにグループ化しておいた方が後でグラフ化などをする際には便利です。

 グループ化は、グループ化したい列(Attribute:type)を選択し、上部メニューの「グループ化」をクリックし、表示されたグループ化画面で「新しい列名」⇒「対応表」、「操作」⇒「すべての行」を選択して、「OK」をクリックします。

 こうすることにより、測定項目ごとに表が作られ、その表を基にさらにデータの整理・加工ができます。

 

 ここでのすべての測定項目は、33種類あります。

 この中で、歩数「stepCount」について、次に表の整理・加工を行っていきます。

歩いた歩数表の整理・加工

 グループ化された対応表の「stepCount」の「Table」を右クリックして、「ドリルダウン」をクリックすると、歩数の日付ごとに記録された表が表示されます。

日付ごとの歩数の計算

 歩数の値は、ある時間区切りで歩数が記録されているので、同じ日で幾つも記録されているため、その日の歩数は日にちごとに足したものとなります。

 そこで、グループ化をして、値を日にち毎に合計してやります。

 これで、日にち毎の歩数がわかりますが、月、年毎にどれだけ歩いているかは、これからは直ぐにはわかりません。

 そこで、日付列から年と月を追加してやります。

 追加された年と月は整数型の数値になっていますので、年の数値には「変換」⇒「書式」⇒「サフィックスの追加」から値に「年」を、月の数値には「変換」⇒「書式」⇒「サフィックスの追加」から値に「月」を記入して「OK」をクリックします。

 作成した年と月の列を選択し、またグループ化をして、新しい名前を「歩数」、操作に「合計」、列に「歩数」を選択して、「OK」をクリックします。

 これで、表ができましたので、、「ファイル」⇒「閉じて読み込む」をクリックすると、作成した表がエクセルに張り込まれます。

 あとは、作成した表をすべて選択して、「テーブルデザイン」⇒「ピボットテーブルで集計」をクリックして、既存のテーブルを入れたい所をクリックしてそこにピボットテーブルを入れる場所を確保し、ピボットテーブル作成画面で行に「月」、列に「年」、値に「歩数」を入れてやれば、歩数の月合計、年合計が分かる表が作成できます。

Excelでヘルスケアデータの歩数、体重、BMIなどのブラフ化

 ここでは説明しませんが、グラフ化も表があるのでいくらでもヘルスケアのデータ表から作成できます。

 日ー歩数グラフ、歩数の年、月積み上げグラフ、体重ー日グラフ、BMIー日グラフ、体重ーBMI関係グラフなどを作成してみました。

おわりに

 如何だったでしょうか?

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 この記事が少しでもあなたにとって役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

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