【初心者向け】ClipDropの使い方を徹底解説!ダウンロードから基本的な操作まで

ソフト
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はじめに

 画像の不要な部分を自動的に削除したり、主要な被写体を高精度に切り抜いたり、美しいライトで画像を照らしたり、画像を2倍や4倍に拡大したりできるAI画像編集ツールであるClipDropについて紹介します。

 2023年3月20から現時点(2023年6月11日)までにClipDropに新しく搭載された機能などについて記事内容を追加して加筆しました。

 今回、加筆や修正した部分は、Web版のClipDropを用いて解説しています。

 この記事を読むと次の疑問について分かるようになります。

と言うことで、ClipDropについて、もう少し深堀して紹介しようと思います。
 なお、OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
パソコンOS : Windows11 Pro
Windowsバージョン : 22H2
iOS版のスマホ機種 : iphone11
Android版のスマホ機種 : Xiaomi Redmi Note 10 Pro

ClipDropとは?

 ClipDropは、​​2020年10月12日にリリース(Androidアプリ内に記述あり、恐らくiOS版も同時期にリリースされたものと思われます。)された比較的新しいアプリで、その後、Webサイトでも利用可能となりました。

 ClipDropは、前述したように、初心者でも容易に画像内の物体を切り抜いたりして取り出すことが可能であり、また、画像から不要な部分を自動的に削除したり、背景を透明にしたり、ライトや影の効果を加えたり、画像の解像度や品質を向上させたりできます。

 ClipDropの開発会社は、フランスのパリに拠点を置く2020年に設立されたInit ML社が開発したもので、後にStable Diffusionを開発したStability AI社に2023年7月に買収されました。

 ClipDropは、2023年03月時点で1500万人以上のユーザーがいるとされており、これからも伸びていくアプリであろうと思います。

 ClipDropの特徴を箇条書きで以下に示します。(ClipDropのホームページから抜粋

  1. 写真から不要なオブジェクト、人物、テキストなどを削除するクリーアップ機能を搭載
  2. 背景を簡単に1クリックで削除する背景削除機能を搭載
  3. 写真、図面を再照明できるリライト機能を搭載
  4. 画像を2倍、4倍にアップスケールが可能な画像アップスケーラー機能を搭載
  5. テキストから画像を生成する機能を搭載
  6. オブジェクトをテレポートして各種背景に置ける機能を搭載
  7. 画像からテキストを削除するテキストリムーバー機能を搭載

ClipDropの評判

 ClipDropは、今話題のAI画像生成のStable Diffusionを開発したStability AI社が買収し、iOS、Android、WindowsWeb上で動くアプリです。

 Twitterで「ClipDrop」で検索した結果を、最新のもの2つほど載せておきます。

StabilityAIが先週買収したClipdropの『Relight』というツールがヤバい🔥

 このツイートを見ると、人気があることがうかがえます。

ClipDropアプリの無料版と有料版の違い

 FlexClipの無料版で利用し、気に入ったら有料版にすることにより画像サイズなどを変更できるので、先ずは無料版でお試しをすることをおすすめします。

 無料版と有料版の違いについて表にまとめました。(ClipDropページから抜粋

項目無料版プロ版
月額価格
(年間契約での月額価格)
0円749円
(1,280円)
テキスト⇒画像生成機能
(Stable Diffusion HD)
透かし無制限
背景除去機能最大1024×1024まで無制限HD画質の背景除去
クリーンアップ機能最大 1024x1024まで無制限の クリーンアップ写真 HD
リライト機能最大 1024x1024まで アンリミテッド リライト HD
画像アップスケーラ機能2倍(最大2048x2048)無制限の 画像アップスケーラー x16倍
Web エディター10個の無料クリップ 無制限
テキスト取り除き機能
(Text Remover)
最大 1024x1024まで無制限
Uncrop機能
iOS版 ClipDrop限定 + 透かし無制限
Android版 ClipDrop限定 + 透かし無制限
背景の置き換え機能なし無制限

ClipDropへ登録

 ClipDropを利用するには、ClipDropのページに移り、右上隅にある「Sign-in/Sign-up」をクリックします。

 Login画面が表示され、E-mailまたはGoogle、Facebook、Appleのアカウントのいずれかを選択。ここでは、E-mailを記入後「Sign in with email link」をクリック。

 登録したemailアドレス宛に確認のメールが届くので、中に書かれて「Sign in ClipDrop」をクリック。

 元のページに戻り、日本語を選択すると、「正常にサインインしました これでこのウインドウを閉じることができます。」と書かれた画面が表示されます

スマホ用ClipDropのインストール

 スマホ用のClipDropは、iOS版の場合はApp Storeから、Androidスマホの場合は、Google Playから「ClipDrop」のアプリをダウンロードしてインストールしてください。

ClipDrop - Cleanup Pictures

ClipDrop - Cleanup Pictures
開発元:Init ML
無料
posted withアプリーチ
 
 上述からインストールすると、「セキュリティーに合格、」と表示された下にClipDropのバージョンが3.3.10、サイズ11.5MBと表示されますので「開く」またはスマホ画面のClipDropのアイコンをタップします。
 
 以後の手順は以下の通り。
  1. 「AIで圧倒的なビジュアルを一瞬で作成」という画面が表示されますので「始める」をタップ
  2. すでにアカウントをお持ちですか?と聞かれるので、ここでは「サインイン」をタップ
  3. サインイン画面で、Google、Facebook、メールアドレスのいずれかでサインインしますが、ここでは、「メールでサインイン」をタップ
  4. 登録したメールアドレスとパスワードを記入して、「サインイン」をタップ
  5. パスワードをGoogleに保存しますか?と聞かれるので「はい」をタップ後、右上の「×」をタップ

ClipDropアプリの使い方

 無料でも利用できる機能について、スマホはAndroidスマホを用い、そのスクリーンショットを利用して順次説明していきます。

Stable Diffusion XL(テキストから画像を生成)

 Stable Diffusion XL は、Stability AI社が開発したAI画像生成の最新モデルで、テキストから高解像度でリアルな画像を生成でき、ClipDropでは、2023年4月14日からStable Diffusion XLを利用できるようになりました。

 画像生成画面を見ると、「スタイル」(No style、 Anime、Photographic、DilgitalArt、Comic Book、Fantasy Art、Analog Film、Neon Punk、 Isometric、Low Poly、Origami、Line Art、Cinematic、3D Model、Pixcel Artなどの15種類から選択可能)を選択できるボタンがあり、同じテキストからでも雰囲気の異なる画像を生成できます。

 ここでは、「日本の未来都市」とPromptに入力してみて、No styleで画像を生成してもらいます。4つの画像が生成され、日本語でもちゃんと理解して画像を生成してくれました。なお、一つの画像を選択して保存すると1024×1024ピクセルの解像度の画像であり、無料版ですと、右下に「ClipDrop by Stability.ai」と言う透かしが入ります。

Reimagine XL

 この機能は、一枚の画像から複数のバリエーションを生成できる機能で、2023年5月15日(現地時間)にリリースされました。

 この機能を利用するには、ClipDropのホーム画面の上のメニューの「Tools」⇒「Reimagine XL」と順にクリックし、「Click, paste, or drop a file here to start。」と書かれた部分にReimagine XLしたい画像をドラッグ&ドロップします。ここでは、「Work desk with computer and a coffee cup」と言うPromptを入力し、「スタイル」を「Cinematic」にして、Stable Diffusion XLで描いた画像の1つを選び使いました。

画像アップスケーラ機能

 ここでは、「Woman in beautiful blue dress holding cat」と言う英語でのPromptで、スタイルを「Photographic」として、作成した画像をアップスケールしてみましょう。

 4枚の画像が生成され、その中から1つを選択クリックして大きく表示させた後に右上の「縦三点マーク」をクリックして表示されるメニューで「Enhance/ Upscale」をクリック

 下記は、元画像(1024 x 1024)とUpscaleした画像(2048 X 2048)を対比した画像です。

Unclop機能

 この機能は、画像の足りない背景をAIが生成してくれる機能で、2023年6月9日にリリースされました。

 この機能を利用するには、ClipDropのホーム画面の上のメニューの「Tools」⇒「Unclop」と順にクリックし、「Click, paste, or drop a file here to start。」と書かれた部分にUnclopしたい画像をドラッグ&ドロップします。ここでは、前に画像生成したの「日本の未来都市」を使います。

 Unclop画面で読み込んだ画像の端を対角方向に動かして適当な大きさにして、移動して描かせたい余白を空けて配置し、「Next」をクリック

 余白部分をAIが自動で描き4枚の絵の候補を出力しますので、その中から好きな絵を選んで右上の「Download」をクリックすれば、その生成した画像をパソコン上にダウンロードすることができます。

テキスト取り除き機能(Text remover)

 この機能は、画像からテキストを自動的に消去できる機能です。

 使うのは簡単で、ClipDropのホーム画面の上のメニューの「Tools」⇒「Text remover」と順にクリックし、「Click, paste or drop upto10 files here to start.」と書かれた部分に画像内のテキストを消去したい画像をドラッグ&ドロップします。ここでは、前にMicrosoft Designer で描かせた「朝の散歩で見かけた「シラン」という花についてInstagramに投稿」スライド画像内の文字を除いてみます。

Relight機能

 画像に美しい光を加えたり、光の角度や明るさを変えたりできる機能です。

 この機能を利用するには、ClipDropのホーム画面の上のメニューの「Tools」⇒「Relight」と順にクリックし、「Click, paste, or drop a file here to start。」と書かれた部分にRelightしたい画像をドラッグ&ドロップします。ここでは、Adobe Firefly(ベータ版)で作成した「犬の画像」を用いました。

 丸い明りの照明源が3つ表示(緑、青、赤、さらに明かりを増やすことも可能)され、これらの明かり源の位置、明かりの半径や強などを変化させ良いと思うところで右上の明かりのマーク(目のようなマーク)をクリックすると、明かりの源が消えて、右上の「Download」をクリックすることにより、Relightされた画像をパソコンにダウンロードできます。

写真のクリーンアップ機能

 この機能は、スマホのカメラで撮影した写真やフォトーロールから選んだ写真内の不要物、人物、あるいはテキストを消しゴムで消したいものをなぞって、「クリーンアップ」をタップすることにより消したい物体を削除することができます。

背景削除機能

 邪魔なものを削除した虫眼鏡の背景を削除するのは、スマホのClipDropのホーム画面からクイックアクションの「…」をタップ、表示された画面のMost popular の下の画面を左にスワイプすると表示される「背景を削除」をタップし、先ほどの写真をフォトロールから選択すると、背景が除かれた画像がすぐに作成されますので、「保存」をタップすれば、フォトロールに保存されます。

 

オートデザイン機能

 オートデザイン機能を使うためには、スマホのClipDropのホーム画面のクイックアクションの「…」をタップすると、表示される「オートデザイン」をタップ、カメラまたはフォトロールを選択します。(ここではフォトロールを選択タップ)

 背景のない画像(虫眼鏡)を選択後、オリジナル、Eコマース(Proの有料版)、ソーシャル、ホップカラー(背景が8種類に色から選択可能)のどれかを選択してタップ。

 背景及び画像の大きさなどがそれぞれに適合した画像が生成された画像が(ここでは、ホップカラーの黄色を選択)表示され、その部分でレイヤー(透かし、画像、背景)、画像の置き換え(フォトロールから選択)、画像の回転、スケール(倍率)、不透明度などの変更を加えたのちに右上の「エクスポート」をタップ。

 エクスポートと保存のどちらかを選択画面が表示されますので、ここでは「エクスポート」をタップすると、どこのエクスポートするか聞いてくるので。Google ドライブに保存してみました。

 下記は、Googleドライブに保存した画像のスクリーンショットです。

クリップ&ドロップ機能

 クリップ&ドロップ機能を使うためには、スマホのClipDropのホーム画面のクイックアクションの「クリップ&ドロップ」をタップすると、カメラの撮影画面が立ち上がるので、クリップしたい物体を撮影し。物体のみ(背景なし)が取り出された画面が表示され、リトライ、保存、ドロップにいずれかを選んでタップすると、それに応じた動作を実行します。

 撮影した物体をドロップするには、同じアカウントでWeb版ClipDropにサインインし、https://clipdrop.co/drop/を起動し、そこにドロップしたい物体を撮影したスマホを持っていき「Drop」をタップすると、切り抜かれた物体の画像がhttps://clipdrop.co/drop/に映し出されますので、もしよろしければ、右上のダウンロードのマークタップするとその画像がダウンロードできます。

 下記は、デジタル時計と花の模造品をクリップドロップしたそれぞれの画像を別の画像編集ソフトで2つの画像を並べて置いた画像をスクリーンショットした画像です。

おわりに

 如何だったでしょうか?

 ClipDropとは?、ClipDropの評判、ClipDropアプリの無料版と有料版の違い、ClipDropへ登録、スマホ用、ClipDropのインストール、ClipDropアプリの使い方、写真のクリーンアップ機能、背景削除機能、オートデザイン機能、クリップ&ドロップ機能、Relight 機能(Proの有料版)などについて解説してきました。

 ClipDropは、私のように初めて利用する者でも簡単に絵の切り抜きができたり、間違って撮影した不要な物体を容易に消したりすることができ、大変使いやすいアプリであると感じまいた。

 是非皆さんも使ってみてはいかがだろうか?

 この記事が皆さんの多少なりともお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

 

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