ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2026年5月30日執筆ーーーーーーーーーーーーーーーーー
- BlueGriffon のPodcast
- 1. はじめに:BlueGriffonとはどのようなソフトか?
- 2. BlueGriffonの歴史と最新のステータス(開発終了の真相)
- 3. インストール手順とよくあるトラブルの解決法
- 4. 初心者のためのBlueGriffon基本操作ガイド
- 5. 動作を爆速にする!起動高速化のチューニング方法
- 6. エディターとしての使い勝手と、これからの代替ツール
- 7. まとめ
- 本記事のファクトチェックと検証プロセス
- 参考資料
- はじめに
- BlueGriffonとは?
- BlueGriffonの無料版と有料版の違い
- BlueGriffonのダウンロードとインストール
- BlueGriffonの使い方
- おわりに
BlueGriffon のPodcast
下記のPodcastは、Geminiで作成しました。
1. はじめに:BlueGriffonとはどのようなソフトか?
インターネット上で自作のホームページやブログを公開するためには、HTMLやCSSといった専門的なコーディング言語を記述する作業が不可欠です。しかし、プログラミングやウェブ開発の経験を持たない初心者にとって、テキストエディタを使って一からコードを記述していくことは極めて困難であり、挫折の原因になりやすいものです。このような技術的障壁を解消するために開発されたのが、直感的な視覚操作でウェブページを作成・編集できるWYSIWYG(ウィジウィグ)方式のHTMLエディタです。WYSIWYGとは「見たままのものがそのまま得られる(What You See Is What You Get)」という意味であり、ワープロソフトで文書を作成するように、文字を入力したり画像を配置したりするだけで、システムが自動的に裏側でクリーンなHTMLコードを生成してくれる仕組みを指します[1]。
数あるWYSIWYGエディタの中でも、「BlueGriffon(ブルーグリフォン)」は、長年にわたり世界中の個人ウェブクリエイターや教育機関、さらには政府機関にまで幅広く愛用されてきた代表的なオープンソースソフトウェアです[18]。その最大の特徴は、多くのユーザーにとって馴染み深いオープンソースのウェブブラウザ「Firefox」の心臓部である描画エンジン「Gecko(ゲッコー)」をそのまま画面表示システムとして採用している点にあります[1]。一般的なホームページ作成ソフトでは、編集画面上での見栄えと、実際にブラウザで表示した際の見栄えが微妙に異なってしまう「表示崩れ」のトラブルが頻発しがちです。しかし、BlueGriffonはFirefoxそのものの描画力を活かしてリアルタイムに表示をシミュレートするため、作成中のデザインがそのまま完璧にウェブ上に反映されます。この高い信頼性こそが、専門的な知識を持たない初心者でも迷うことなく、安心してデザイン作業に没頭できる大きな理由となっています。
技術的な系譜をたどると、BlueGriffonはインターネットの黎明期を支えた「Netscape Composer」や、その後継である「Nvu」[16]、そしてフリーソフトの「KompoZer」といった、オープンソース界におけるウェブ制作ツールの正統な後継者として開発されました[1]。無償でありながら世界標準規格(W3C)に準拠した最新のHTML5やCSS3に対応しており、まさに初心者がウェブ制作の基本を体系的に学ぶための「最高の学習機材」として、長らく確固たる地位を築いてきました[1]。


2. BlueGriffonの歴史と最新のステータス(開発終了の真相)
初心者からプロフェッショナルまで多くの人々に支持されてきたBlueGriffonですが、現在のウェブ環境における立ち位置や実際の使い勝手を調べる上で、避けては通れない極めて重要な歴史的転換点が存在します。開発者であるダニエル・グラッツマン(Daniel Glazman)氏は、14年間にわたる精力的なプロジェクト運営を経て、2024年3月下旬にBlueGriffonの開発プロジェクトを正式に終了させることを発表しました[2]。現在、公式サイトにはこれまでの歩みを振り返るとともに、別れを告げる開発者のメッセージのみが掲示されています[3]。
開発者が長年愛したプロジェクトを終了するという重い決断を下した背景には、近年のウェブ技術の急速な進化と、それに伴う開発環境の激変という避けることのできない「4つの理由」が存在します。
第一に、最大の技術的要因として、Mozillaによるアドオン開発基盤「XUL(ズール)」の完全な廃止が挙げられます[3]。BlueGriffonは、旧世代のFirefoxが拡張機能やシステム構築のために採用していたXUL技術に深く依存して設計されていました。しかしMozillaは、ブラウザの安全性、処理パフォーマンス、およびシステム安定性を劇的に向上させるため、2017年リリースの「Firefox 57」を機に、従来のXULシステムを全面的に廃止し、新しい規格である「WebExtensions」へ移行しました[4]。これにより、BlueGriffonはアプリケーションの根底にある基礎技術そのものを失うことになり、ツールとして存続するためには根幹部分をゼロから完全に作り直さなければならないという致命的な技術的課題に直面しました。
第二に、ウェブ制作環境のパラダイムシフトに伴う「オンラインアプリケーション(Webアプリ)化」への高い壁です[3]。現代のウェブ制作は、PCにソフトウェアを直接インストールするスタンドアロン形式から、サーバー上のブラウザ経由で作業を完結させるクラウド型のSaaS(Software as a Service)へと急速に移行しています。BlueGriffonを今の時代に適応させて存続させるためには、デスクトップアプリからオンライン上のウェブアプリケーションへとフルリニューアルする必要がありましたが、これには個人開発者のキャパシティを遥かに超える膨大な時間、労力、そして資金が必要不可欠でした。
第三に、個人開発者が有償版の販売やサポート、バグ対応、法的なライセンス管理といった「小さな会社を自力で経営し続けること」に対する精神的・肉体的な疲弊です[3]。日々の多忙な会社運営に追われることで、本来の目的である革新的なコード開発に集中することが難しくなっていきました。
第四に、20年以上にわたりブラウザ関連技術の最前線で活動し続けた開発者自身の「個人的な関心やライフスタイルの変化」です[3]。開発者は、長年捧げてきたウェブ開発の世界から一度身を引き、これからの人生における新しい挑戦や別の興味関心のある分野へと情熱をシフトさせたいという強い個人的な意向を持っていました。
これらの複合的な要因により、プロジェクトは14年の歴史に終止符を打つこととなりましたが[2]、これまで販売されていた上位バージョンを含むすべてのソースコードは、オープンソースライセンス(MPL-2.0)のもとでGitHub上に一般公開されました[5]。これにより、世界中の技術者やコミュニティの手によってビルドしたり、新たな形で製品を復活させたりすることが理論上は可能な状態となっています[3]。
以下の表は、BlueGriffonの基本スペックと現在の開発ステータスを初心者向けに分かりやすくまとめたものです。
| 評価項目 | 搭載されている機能・現状のステータス |
| 開発者 | ダニエル・グラッツマン(Daniel Glazman)[1] |
| 描画システム | Mozilla Gecko(ウェブブラウザFirefoxの描画コアと同等)[1] |
| 対応OS | Windows 7 / 8 / 10(すべて64bit版のみ対応)[6]、macOS、Linux[1] |
| 最新バージョン | バージョン 3.1(2019年10月リリース)[1] |
| 開発状況 | 開発終了(2024年3月に公式発表、現在はサポート終了)[2] |
| 公式サイト | 開発終了のアナウンスのみ掲載(暗号化通信のHTTPS未対応)[6] |
| ソースコード | GitHubにて無償公開中(MPL-2.0オープンソースライセンス)[5] |


3. インストール手順とよくあるトラブルの解決法
開発活動こそ終了したBlueGriffonですが、ローカル環境で手軽に静的ウェブサイトを編集するためのオフラインツールとしては、現在でも十分に実用的な性能を備えています。
3-1. 正しいダウンロードとインストール手順
Windows 10などの64bit環境にBlueGriffonバージョン3.1(最終安定版)を導入する具体的な流れは以下の通りです。
- プログラムの入手 開発者の公式ダウンロード機能はすでに終了しているため、安全なソフトウェア配布実績を持つ外部アーカイブサイト「FossHub(フォスハブ)」にアクセスし、「BlueGriffon 64-bit Windows Installer」をクリックして、約252.9MBのインストーラーファイルをダウンロードします[6]。本ソフトウェアは32bit版OSには対応していないため、あらかじめ自身のPCシステム環境を確認しておく必要があります。
- セットアッププログラムの起動 ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動します。パソコンの画面に「ユーザーアカウント制御」のメッセージが表示された場合は、安全を確認した上で「はい」を選択し、実行を許可します。
- セットアップウィザードの進行 インストールの開始画面が表示されたら、「Next」をクリックして先へ進みます。インストール先を指定するフォルダ選択画面や、スタートメニューにアイコンを作成するかどうかを尋ねるダイアログボックスが表示されますが、初心者は設定を変更せず、すべて「Next」をクリックして進めるのが最も安全です。
- インストールの実行と確認 最終確認画面で「Install」をクリックすると、ファイルの展開とパソコンへの組み込みが開始されます。すべての作業が終了したら「Finish」をクリックしてウィザードを閉じ、デスクトップ上に作成されたBlueGriffonのショートカットアイコンを起動させてみましょう。
3-2. 初心者が最も陥りやすい「XMLパースエラー」の緊急解消法
BlueGriffonを起動しようとした際、あるいは使い始めてしばらく経ったある日突然、画面に「XMLパースエラー:定義されていない実態が使用されています。」という不穏なエラーメッセージが表示され、画面が真っ白のままソフトウェアが完全に起動不能になるというトラブルが世界中で頻繁に発生しています。このエラーは、初心者にとってパニックを引き起こしやすいものですが、原因はプログラムそのものの不具合ではなく、パソコン内に自動作成される「ユーザー設定(プロファイル)ファイル」が何らかの弾みで破損したことにあります。この問題は、以下の簡単な「設定リセット手順」を踏むだけで、完全に元通りに修復することができます。
- 手順1:実行ウィンドウの表示 キーボードの左下にある「Windowsロゴキー」を押しながら「Rキー」を同時に押します。画面の左下隅に小さな「ファイル名を指定して実行」というダイアログが表示されます[6]。
- 手順2:隠しフォルダーへのアクセス 表示された入力欄に、半角で「
%appdata%」と正確に入力し、キーボードの「Enterキー」を押します[6]。これにより、システム内のアプリ情報が隠されているバックグラウンドの「Roaming」というフォルダーが自動的に開かれます。 - 手順3:原因となる設定フォルダーの完全削除 開いたウィンドウの中から、開発会社名である「Disruptive Innovations SARL」というフォルダーを見つけ出し、右クリックして丸ごと「削除」します[6]。この作業を行う際は、必ずBlueGriffonのプログラムが終了している状態で行う必要があります。
- 手順4:ソフトの再起動確認 フォルダーの削除が完了したら、再び通常通りBlueGriffonを起動します。必要なユーザー設定ファイルが初期状態で自動生成されるため、パースエラーが跡形もなく解消され、何事もなかったかのようにクリーンな状態でソフトが正常起動します。再起動時にフォルダーの新規作成処理が走るため、最初は画面表示までに少し時間がかかりますが、そのまま待てば無事に起動します。
4. 初心者のためのBlueGriffon基本操作ガイド
BlueGriffonは、ワードプロセッサのように非常に親しみやすい見た目をしていますが、いくつかの「基本原則」と「正しい手順」を身につけるだけで、誰もがプロのようなウェブページを作成できるようになります。
4-1. 新規作成ウィザードの賢い使い方
新しいウェブページのデザインに取り掛かる際、メニューバーの「ファイル」から「新規作成ウィザード」を選択するのが、最も失敗が少なくスマートな方法です。この機能を利用すると、後から設定するのが非常に難しい「文字コード(文字化けを防ぐ設定)」や、検索エンジン向けの重要な基礎設定を、対話形式で一発で構築することができます[6]。
ウィザードが開いたら、以下の重要な4つのステップを進めていきます。
- マークアップの選択 現在、世界のすべてのウェブブラウザで推奨されている標準規格「HTML5」を選択します[6]。
- メタデータ(文書のプロパティ)の入力 ブラウザのタブやGoogleの検索結果一覧に大きな文字で表示される「ページのタイトル」をはじめ、作成者の名前、サイト全体の概要をわかりやすく説明した説明文(Description)をここで記述します[6]。言語設定は「日本語(ja)」、文字コードは文字化け防止のために世界共通の「Unicode (UTF-8)」を選びます[6]。
- 配色と背景の設定 文字の色やリンクの色、そしてページの背景に敷き詰めたい背景画像ファイルを指定します[6]。
- ページレイアウトの決定 初心者は、まずはどのようなパソコンやスマートフォンでも表示崩れが起こりにくい、最もシンプルな構造である「1列, 100%」のレイアウトテンプレートを選択して「完了」をクリックします[6]。
以下の表は、ウィザードにおいて指定する各メタデータが、実際のウェブサイトにおいてどのような重要な役割を持っているかを整理したものです。
| 設定する項目名 | ウェブ上での具体的な役割と効果 |
| ページタイトル | ブラウザのタブ名や、Google等の検索エンジンの結果ページに「最大見出し」としてそのまま露出する最も大事な名前です[6]。 |
| 著者 (Author) | このページの著作権を持つ制作者の識別情報として、コードのヘッダー部分に記録されます[6]。 |
| 説明 (Description) | 検索結果の見出しの下に表示される「紹介紹介文(スニペット)」として利用され、検索ユーザーのクリック率に直結します[6]。 |
| キーワード | どのような内容のページであるかを示すキーワードを記述し、検索エンジンの分類をサポートします[6]。 |
| 言語設定 | 検索エンジンの自動翻訳ツールや音声読み上げソフトが、このページを「日本語」として正しく認識できるようにします[6]。 |
4-2. ファイル保存に関する「絶対守るべき3原則」
ホームページ作成を始めた初心者が遭遇する「最も悲しい不具合」が、せっかく時間をかけて作った画像が他人のパソコンで真っ白になって表示されないトラブルや、別のページに切り替わらないリンク切れの現象です。これらの不具合を完全に回避し、トラブルフリーで作業を進めるための「ファイル保存の3原則」を必ず守ってください。
- 原則1:ファイル名はすべて「半角英数字」にする HTMLファイルや、ページ内に挿入するすべての写真・動画素材の名前には、絶対に日本語(ひらがな、カタカナ、漢字)を使用してはいけません[7]。必ず「
index.html」や「profile-photo.png」のように、半角のアルファベット、数字、ハイフン(-)だけで命名してください。 - 原則2:1つの専用プロジェクトフォルダで集中管理する 制作作業をスタートする前に、パソコンのデスクトップ等に「
my-homepage」といった英語名の「親フォルダ」を必ず作成します[7]。これから作るHTMLファイルや、貼り付ける予定のすべての写真素材は、必ず最初からこのフォルダの中に保存・集約します[7]。 - 原則3:必ず「相対パス」でリンクを構築する 画像やリンクを配置する際の設定ウィンドウで、「URLをページに対して相対にする」というチェックボックスが各パネルに表示されます。ここに必ずチェックが入っていることを確認してください[6]。チェックを入れることで、自分のパソコン内のフォルダ構成と、インターネット上のサーバー内のフォルダ構成が完全に同一の道順(パス)で結ばれ、世界中どこからアクセスしても画像やリンクが正しく表示されるようになります[7]。


4-3. 見出しの設定と文字の装飾
ウェブページを綺麗に整えるためには、文章のまとまりを視覚的に整理する「見出し」を正しく配置する必要があります。見出しを設定するには、まず適用したいテキストをドラッグして選択し、エディタ画面の左上にある「書式選択」と書かれたドロップダウンメニュー(初期状態では「標準」と表示されている部分)を開きます[8]。ここから「見出し1」(ページ全体の最大のテーマ)、「見出し2」(大項目)、「見出し3」(中項目)といった具合に、本や辞書のような美しい階層構造を選択して適用します[8]。
テキストの一部分だけを強調したい場合は、対象の文字を選択した状態で、ツールバーにある「B(太字)」や「I(斜体)」、「U(下線)」といった直感的なアイコンをクリックするだけで、プログラムが裏側で自動的に最適な装飾コードを生成してくれます[9]。
4-4. 画像と動画の簡単な配置テクニック
動きのある魅力的なサイトを構築するために、写真や動画などの素材を取り込みます。
- 画像の挿入 ツールバーの「画像を挿入」アイコンをクリックして、貼り付けたい画像ファイルを指定します[7]。このとき、画像のURLを相対的に指定するチェックを入れるとともに、設定画面内の「代替文字列(alt属性)」に画像の内容を短い日本語で説明する文章(例:『晴天の富士山の写真』)を必ず入力してください[7]。代替文字列は、検索エンジンのAIが画像の内容を正しく読み取ってくれる効果があるほか、目の不自由な方がウェブ読み上げ機能を使用した際に、耳から画像の内容を理解できるというバリアフリーなメリットをもたらします。
- 動画の挿入 動画(MP4ファイル等)を配置したい場合は、「ビデオを挿入」アイコンをクリックします[8]。動画ファイルの保存場所を指定し、プレイヤーの画面サイズ(横幅など)を設定します[8]。この設定画面で、「ビデオの制御コントロールを表示する」という項目に必ずチェックマークを入れてください[8]。ここにチェックが入っていないと、動画プレイヤーの再生ボタンや音量調節バー、一時停止ボタンなどが画面上に一切表示されなくなってしまい、訪問者が動画を閲覧できなくなる致命的なトラブルが発生します。
4-5. リンクの設定とページ内ジャンプ(アンカー)の作り方
ユーザーを外部のホームページや、自作の別ページに誘導するための設定方法です。
- 外部への通常のハイパーリンク リンクを設定したい文章や画像をドラッグして選択した状態で、「リンクの挿入」アイコンをクリックします[7]。対象となる相手のURLを正確に入力します[7]。また、「Window target」の設定において「a new window(新しいウィンドウで開く)」を指定すると、現在の自分のサイトを開いたまま、新しいブラウザタブでリンク先のサイトを閲覧させることができるため、離脱を効果的に防ぐことができます[9]。
- ページ内の狙った場所に一瞬でジャンプする「アンカーリンク」の構築 非常に長い縦長のページを制作する際、「ページの上部にあるメニューから、下の方にある特定の解説セクションへ一瞬でスクロールさせる」というジャンプ機能を構築したい場合があります[7]。
- まず、ジャンプさせたい着地地点となるテキスト(見出しなど)をクリックして選択し、「アンカーの挿入」アイコンをクリックします[7]。
- 任意の半角英数字(例:
seimonやcontact)でアンカーに目印となる「名前(ID)」を命名して決定します[7]。 - 次に、ジャンプの出発点となるボタン用のテキストを選択した状態で「リンクの挿入」をクリックし、リンク先の入力欄に、先ほどのアンカー名の頭に「シャープ」を付けた形式(例:
#seimon)で入力して確定します[7]。これを行うだけで、クリック時に該当位置へ滑らかにワープする、非常に親切なページ内スクロール機能が実現します[8]。
1クリックでプロが作成したような見栄えになる多彩なデザインテンプレートもネット上の各所で配布されているため、それらを活用することで一から苦労してレイアウトを組み立てる時間を大幅に短縮することも可能です[12]。
5. 動作を爆速にする!起動高速化のチューニング方法
BlueGriffonは、本格的なウェブブラウザと同等以上のレンダリングエンジン(Gecko)や開発用の多彩なプラグイン群をあらかじめ多数内蔵して動いているため、お使いのPC環境によっては、アプリケーションのダブルクリックから実際に起動して編集作業ができる状態になるまでに、もっさりとした読み込み時間が生じてしまう場合があります。
しかし、このもっさりとした動作を一瞬で解消し、まるで普通の軽量なテキストエディタのように一撃でソフトが立ち上がる、極めて優れた高速化チューニングの裏ワザが存在します。
BlueGriffonが標準で読み込んでいるプログラムの中には、世界中で利用されることを想定した「約20〜30ヶ国語にのぼる多言語翻訳パック」がすべて初期設定のままアクティブな状態で含まれています[10]。起動するたびに、普段は一切使うことのないフランス語やドイツ語、フィンランド語といった大量の他国言語データをすべてメモリに読み込んで処理していることが、起動スピードを低下させている真の原因です[10]。
具体的な言語パックの削減手順
無駄な翻訳処理を省いてシステムを極限まで軽量化させる設定手順は以下の通りです。
- 拡張機能マネージャーの立ち上げ メニューバーの「ツール」>「アドオン」の順番でクリックします。設定を変更するためのアドオン管理パネルが画面上に新しく表示されます[10]。
- 言語パックの一覧へアクセス アドオン管理画面の左側のメニューに配置されている「言語パック(Language Packs)」のタブを選択します[10]。ここには世界の主要な言語翻訳プログラムが数十個並んでいます[10]。
- 不要な言語ファイルの完全削除 私たちが日本国内で作業するにあたり、絶対に必要な「日本語(Japanese Pack)」と、システムで使われる基本的な「英語(English Pack)」のみをそのまま残し、それ以外の言語パックに対して片っ端から「無効化」および「削除」ボタンをクリックしていきます[10]。
- 自動アップデート機能の無効化 残した日本語パックなどの「詳細」ボタンをクリックし、自動更新の設定を「無効」に変更します[10]。起動のたびにインターネット経由で最新版の翻訳データがリリースされているかどうかを確認しにいく自動同期通信プロセスがカットされるため、ソフト全体の起動速度や、メニューを開いたときのレスポンスが信じられないほど軽快になります[10]。
6. エディターとしての使い勝手と、これからの代替ツール
これから新しくホームページを立ち上げるにあたり、長年支持されてきたBlueGriffonを今この瞬間にツールとして導入すべきか、あるいは現代の新しいサービスを採用すべきか、実態に基づいた客観的なメリット・デメリットの比較を行います。
6-1. メリット:学習に最適な綺麗なコード出力
BlueGriffonを実際に使用してみて感じる最大の強みは、「裏側のHTMLコードの美しさ」です[1]。古いホームページビルダーなどのソフトは、画面上の見栄えを整えるために、人間にとっては極めて解読が難しく、検索エンジンのAIに対しても悪影響を及ぼす無駄な内部コードを大量に埋め込んでしまう悪癖がありました。これに対し、BlueGriffonはFirefoxの描画エンジンをベースに、世界規格に忠実なマークアップを行うため、出力されるHTMLコードが極めてシンプルかつ綺麗にまとまります[1]。また、リアルタイムで「Wysiwyg」編集モードと「Source(ソースコード)」表示モードをタブ一枚で自在に往復できるため[9]、「画面でこのようなデザイン装飾を施すと、裏ではこのようなHTMLタグに変化する」という仕組みを感覚的に学ぶための初心者向け学習用機材としては、今なお他に類を見ない完成度を誇っています。
6-2. デメリット:最新技術への追随力とCSS機能の制約
一方で、現在利用する上での弱点として、スタイルの細かな設定に関する制約が挙げられます。無償で配布されている基本バージョンのBlueGriffonには、サイト全体のデザイン(フォント、レイアウト、カラム設定など)を効率的に一括管理するための本格的な「CSSスタイルシートエディタ」パネルが付属していません[9]。そのため、フォントサイズや文字色以外の高度なデザイン配置や、現代のスマートフォンでの表示に最適化したレスポンシブな外観を自由に構築するためには、ソースコード編集画面に切り替えて、スタイル定義を自力でタイピングして追記していく必要に迫られます[9]。
さらに、プロジェクトの開発終了に伴って、今後セキュリティ面における新たな脆弱性が発見されたり、新しいウェブ技術(次世代の画像フォーマットなど)が登場したりしたとしても、バグ修正やアップデートプログラムが提供される見込みが今後一切ありません[11]。
このような問題を踏まえると、長く安心してサイトを運用したい初心者の方は、以下の表に示すような、現代を代表するホームページ制作ツールや代替エディタを比較・検討することが最も賢明な判断となります。


以下の表は、BlueGriffonを含む、現在の初心者が選択しうるウェブ制作方法の長所と短所を比較整理したものです。
| システム・製品名 | 費用・動作環境 | 操作の難易度 | メリットとデメリットの徹底比較 |
| BlueGriffon | PCインストール型(無料)[6] | 初級〜中級 | 長所:Firefoxと同じ完璧なデザインシミュレートが可能[1]。 短所:将来のセキュリティ対策や機能アップデートは提供されない[11]。 |
| SeaMonkey (Composer) | PCインストール型(無料)[11] | 初級 | 長所:MozillaのDNAを継ぐ、今なお現役でアップデートが続くWYSIWYGエディタ[1]。 短所:全体の画面デザインやCSS設定機能が旧世代。 |
| WordPress (ワードプレス) | レンタルサーバー設置型(無料)[12] | 中級〜上級 | 長所:世界のウェブサイトの圧倒的シェアを誇る、将来性NO.1の業界標準システム[12]。 短所:月額数百円〜のサーバー代や初期設置の知識が少し必要。 |
| ジンドゥー (Jimdo) | クラウドSaaS(無料〜有料)[12] | 初級(超初心者向け) | 長所:AIの簡単な質問に順番に回答するだけで、一瞬でおしゃれなサイトが自動生成される[12]。 短所:無料プランでは広告が表示される[12]。 |
7. まとめ
BlueGriffonは、ネットスケープの伝統から脈々と受け継がれてきた「誰もが自由に直感的にホームページを作れるようにする」という熱い理念を具現化した、本当に素晴らしいウェブオーサリングツールです[1]。
時代の大きな節目の中で、2024年春に惜しまれつつも公式の開発活動を終えることになりましたが[2]、その魂はオープンソースとしてインターネットの海に今なお放たれており、技術的な不具合を適切にリセットしながら使えば、現在でもビギナー向けの貴重な学びの場を提供し続けてくれます[5], [6]。
「自分のパソコンの中で、ウェブデザインの基本をゆっくりマイペースに学んでみたい」という知的好奇心を満たしたい個人ブログの執筆者の方々にとって、BlueGriffonは今後も十分に魅力的なソフトです。一方で、「自分のお店の大切なホームページを末長く運用したい」「スマートフォンに最初から対応した最新鋭のサイトでお客さんを呼びたい」という実践的な目的を掲げる場合は、将来にわたって安全なセキュリティ対策と強力な機能拡充が保障されている「WordPress」や、AI主導で簡単に作れる「ジンドゥー」といったクラウド型の最新サービスへのステップアップをおすすめします[12]。ご自身の目的やスキルにぴったりの道具を選び出して、インターネット上に自分だけの素晴らしい表現空間を創り上げてください。
本記事のファクトチェックと検証プロセス
本記事に掲載されているすべての技術情報、歴史的事実、および仕様設定について、提供された資料に基づく綿密な「ファクトチェック」を実施し、正確性の確認と必要な修正を行いました。検証の詳細は以下の通りです。
- 検証1:開発終了の正確な日時と背景について 一部の個人ブログ等の情報では「近年更新がない(開発停滞)」という不鮮明な説明にとどまっていましたが、開発者ダニエル・グラッツマン氏本人による2024年3月下旬の公式メッセージ「Goodbye friends!」および各テクノロジーニュースメディアの報道を確認し、14年間にわたる活動に幕を下ろした事実を確定しました[2], [3]。また、開発終了の技術的要因として、Mozillaが「Firefox 57」以降で段階的に「XUL」のアドオン技術を完全に切り捨て(廃止)、新規のアドオン仕様「WebExtensions」へ全面刷新したことが、製品継続を断念させた主要因である事実を確認・修正しました[4]。
- 検証2:システム動作要件とインストール手段について BlueGriffonバージョン3.1は、Windows(7、8、10)の「64bit版」のみに対応しており、32bit版のオペレーティングシステムは非対応であることを確認し、システム互換性のないユーザーへの誤用防止として、対象OSのスペック表記をより明確に補正しました[6]。
- 検証3:XMLパースエラー解消のパス名について 初心者が起動時に高い確率で遭遇する「XMLパースエラー」について、PC内のプロファイルリセットのパスを調査しました。Windows環境において「
%appdata%」コマンドで開かれる「AppData\Roaming」フォルダー直下から、開発元の組織名である「Disruptive Innovations SARL」というフォルダー自体を丸ごと完全に削除することで、ユーザー設定が確実に初期化され、エラーから正常復旧する技術的メカニズムを確認し、手順を分かりやすく修正しました[6]。
参考資料
- BlueGriffon - Wikipedia(日本語版)、https://ja.wikipedia.org/wiki/BlueGriffon
- 「Firefox」派生のWebページ制作ツール「BlueGriffon」が開発終了 14年の歴史に終止符 - 窓の杜、https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1580599.html
- Goodbye friends! - BlueGriffon、http://bluegriffon.org/
- MozillaがXULを廃止した経緯について - 窓の杜、https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1048985.html
- therealglazou/bluegriffon - GitHub、https://github.com/therealglazou/bluegriffon
- BlueGriffonのインストール方法と使い方 - EIZONE、https://eizone.info/bluegriffon/
- BlueGriffonによるホームページ作成マニュアル - 文教大学、http://open.shonan.bunkyo.ac.jp/~ohtan/jugyo/old/old2018aki/manual-BlueGriffon-301.pdf
- BlueGriffonの使い方 - EIZONE、https://eizone.info/bluegriffon/
- BlueGriffonの基本的な使い方 - ririchiko.com、https://ririchiko.com/landingpage/bluegriffon/
- BlueGriffon の不要な「言語パック」の削除方法 - 自作PCの裏技など、https://freesoft.tvbok.com/freesoft/web-tools/bluegriffon_fast_startup.html
- BlueGriffon 簡易マニュアル - 千葉大学、http://www.math.s.chiba-u.ac.jp/~yasuda/Chiba/open2all/manual-BlueGriffon.pdf
- Index of /freshmeat/templates - BlueGriffon、http://bluegriffon.org/freshmeat/templates/
- BlueGriffon WebエディターWYSIWYG - Ubuntu Blog (Ubunlog)、https://ubunlog.com/ja/bluegriffonWeb%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BCwysiwyg/
- ホームページ作成ソフトおすすめ15社 - LISKUL、https://liskul.com/homepage-software-32843
- The perennial HTML editor search - Reddit、https://www.reddit.com/r/HTML/comments/1czotdl/the_perennial_html_editor_search/?tl=ja
- Nvu - Wikipedia(日本語版)、https://ja.wikipedia.org/wiki/Nvu
- 標準準拠HTMLエディターとしてのBlueGriffonの評価 - Note、https://note.com/chat_gpt777/n/n304b5f63db5f
- Introduction to Web Page Editing - The University of Hong Kong (HKU)、https://its.hku.hk/kb/introduction-to-web-page-editing/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2021年12月11日執筆ーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじめに
WordPressを利用しているとHTMLエディターなどは利用することがあまりないと思いますが、自分でサイトの構築、アプリなどのヘルプファイルを作成する際には、そのコンテンツを作成するのにHTMLエディターが必要になってきます。
このようなHTMLエディターとして無料でも利用できるBlueGriffonについて紹介します。
この記事を読むと次のことが理解できるようになります。
- BlueGriffonとは?
- BlueGriffonの無料版と有料版の違い
- BlueGriffonのダウンロードとインストール
- BlueGriffonの使い方
- BlueGriffonの画面構成
- HTML文書の読み込み
- HTML文書のいろいろな文字修飾
- HTML文書に動画の取り込み
- 表の挿入
- HTML文書をPDFとして保存
それでは、「BlueGriffon」について、もう少し深堀りしていきます。
BlueGriffonとは?
BlueGriffonとは、前述したようにWebページを作成するのにWYSIWYG編集画面とソースコードの編集画面を切り替えながらHTML文書を作成できるHTMLエディターです。
BlueGriffonは、BlueGriffonのWikipediaを見ると、正式の初版がリリースされたのが2011年5月11日であり、 2019年10月14日にバージョン3.1が公開されて以来、現在においてはバージョンアップがない状態が続いています。
BlueGriffonの特徴を次に挙げておきます。
BlueGriffonの無料版と有料版の違い
HTMLエディターとしての基本的な機能は無料でも利用できますが、EPUB関係の処理、テンプレートなどの利用、サムネイルマネージャー、プロジェクトマネージャーなどは有料版にしないと利用できません。
基本ライセンス75ユーロ、EPUBライセンスが195ユーロとなっています。
以下の表は、BlueGriffonのホームページがら引用した表です。(言語は、Google 翻訳で日本語化しています。
BlueGriffonのダウンロードとインストール
BlueGriffonのダウンロードは、BlueGriffonのホームページのダウンロード部分に移り、あなたが利用するOSのプログラムを選択してクリックします。
ここでは、Windows版をダウンロードします。
すると、あなたのパソコンにBlueGriffonのセットアッププログラム(bluegriffon-3.1.win-x86_64.exe)がダウンロードされます。
このダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリック、セットアッププログラムが起動し「Welcome to the BlueGriffon Setup Wizard」と表示されますので、インストール先「Select Destination Location」と聞いてくるので「Next >」をクリック、「Select Start Menu Folder」と表示されますので「Next >」をクリック、「Select Additional Tasks」と聞いてくるので「Create a desktop shortcut」にチェックを入れ「Next >」をクリック、「Ready to Install」と表示されるので「Install」をクリック、インストールが始まりしばらくすると「Completing the Blue Griffon Setup」と表示じされるので「Finish」をクリックすると、BlueGriffonが立ち上がりリリースノートが表示されるので右上の「X」をクリックして閉じましょう。
インストールした状態で、特に設定なしにメニューなどは日本語となっていました。
BlueGriffonの使い方
BlueGriffonの画面構成
BlueGriffonのデスクトップに作られたアイコンをダブルクリックして起動した画面は大きく6つの構成からなっています。
起動した画面の画面構成を簡単に説明すると以下のようになります。
HTML文書の読み込み
最初は、HTML文書を読み込んでみましょう。
ここに、HTML文書は私のブログで前に記事にしたSigilの記事のWordPressの編集画面でテキストエディターの状態にして、内容を全てコピーし、テキストエディター(例えば、Mery)に貼り付け、それを保存する際にファイル名を「Sigil.html」の形式のhtml文書として保存したものを読み込みました。
読み込んで、最初の部分にタイトルを「h1」で挿入したプレビュー画面を下図に示します。
HTML文書のいろいろな文字修飾
読み込んだ文書で、色々文字修飾をしてみました。
文字修飾は、文字修飾する部分を範囲指定して、左にある文字修飾アイコンを指定してやれば簡単に行うことができます。
また、箇条書きは、箇条書きのアイコンをクリックした後に箇条書きの文言を書くことにより簡単に箇条書きを挿入することができます。
HTML文書に動画の取り込み
BlueGriffonでは、ツールバーを利用して表、画像、動画、音声ファイルなどをHTML文書に貼り付けられます。
ここでは、例として動画を貼り付けてみます。
動画を挿入したい部分でBlueGriffonの動画アイコンをクリックし、ビデオを挿入する場所を聞いてくるので、前に作成した動画(動物の動画)の場所を指定し、動画挿入までの手順が下図です。
表の挿入
ツールバーの表のアイコンで何行何列をクリックすると、その部分に何行何列の表を挿入できます。
ここでは、2行2列の表に簡単な文言を入れ、1行目は背景を淡黄色、文字色を濃紺にした表を挿入してみました。


HTML文書をPDFとして保存
文書の保存は、HTML文書として保存する以外にプリンターの機能(出力のプリンター名にMicrosoft Print to PDFを指定)を利用してPDF形式での保存が可能です。
以下の画像は、PDF文書として保存しAcrobat Reader(表と動画を挿入する前)で読み込んだ画像です。
おわりに
如何だったでしょうか?
BlueGriffonとは?、BlueGriffonの無料版と有料版の違い、BlueGriffonのダウンロードとインストール
BlueGriffonの使い方、BlueGriffonの画面構成、HTML文書の読み込み、HTML文書のいろいろな文字修飾、HTML文書に動画の取り込み、表の挿入、HTML文書をPDFとして保存などについて解説してきました。
BlueGriffonは、大変編集が簡単にでき使いやすいと感じました。
あなたも、BlueGriffonを使ってHTML文書を作成、編集などをしてみては如何だろうか?
以上です。











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