Blenderの使い方を初心者向けに分かり易く解説、インストール、基本操作など

CG
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はじめに

 本格的な3DCGソフトウエアであるBlenderについて紹介します

 この記事を読むと次の疑問について分かるようになります。

  • Blenderとは?
  • Blenderのダウンロード、インストール
  • Blenderアプリの使い方
    • Blenderの日本語化とテーマの選択
    • 画面構成
    • 基本操作
      • マウス操作
      • ショートカットキー
    • 物体(オブジェクト)の操作
      • 選択
      • 3Dカーソル
      • 移動
      • 回転
      • スケール
      • トランスフォーム
と言うことで、Blenderについて、もう少し深堀して紹介しようと思います。
 
 なお、OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。
 

パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1

Blenderとは?

 オランダのソフトウェア開発者および映画プロデューサーであるトン・ローセンダールが最初に開発した3DCGソフトウエアがBlenderです。

 Blenderは、非営利団体である Blender Foundationが現在は開発をしており、オープンソースで無料の統合型3DCGソフトウェアであり、多くのユーザーがおり、YouTubeなどでも使い方の映像が多くあります。

 Blenderは、Windows、Mac、Linuxなど異なるOSで利用できるクロスプラットフォームなソフトウエアであり、モデリング、リギング、アニメーション、シミュレーション、レンダリング、合成、モーショントラッキング、ビデオ編集、2Dアニメーションパイプラインなどグラフィック関係全体を扱うことができます。

 初版が 1998年1月1日にリリースされ、現在(2021年9月20日)ではバージョンが2.93.4になっています。

 このアプリの特徴を次に載せておきます。

  1. レンダリング、モデリング、彫刻、アニメーションとリギング、グリースペシャル、VFX、シミュレーション、ビデオ編集、パイプライン、スクリプティングなど多彩な機能を搭載
  2. 熟練された、また、柔軟な操作インターフェースを装備
  3. Windows、Mac、Linuxなど異なるOSで利用できるクロスプラットフォーム画像編集ソフト
  4. オープンソースで開発頻度が多く、機能や操作性などが頻繁に改良
  5. 無料で利用が可能

Blenderのダウンロード、インストール

 ここからはWindows版のBlenderについて、話を進めていきます。

 先ず、Blenderのホームページに進み、「Blenderをダウンロードする」をクリックします。

 表示されたダウンロードサイトにおいて、「Blender2.93.4をダウンロード」をクリックします。

 すると、しばらくしてダウンロードフォルダーに「blender-2.93.4-windows-x64.msi」がダウンロードされます。

 ダウンロードしたファイル「blender-2.93.4-windows-x64.msi」をダブルクリックして起動すると、「Welcome to the Blender Setup Wizard」画面が表示されますので、「Next」をクリックします。

 「End-User  License Agreement」画面が表示されますので、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れ、「Next」をクリックします。

 「Custom Setup」が表示されますので、そのまま変更せずに「Next」をクリックします。

 「Ready to install blender」が表示されますので、「Install」をクリックします。

「Installing blender」が表示され、インストールが終了すると、「Completed the blender Setup Wizard」が表示されますので、「Finish」をクリックします。

 これで、パソコンにBlenderがインストールされ、デスクトップ上に「Blender」のアイコンが作成されているはずです。

 起動する際には、このBlenderのアイコンをダブルクリックすれば起動できます。

Blenderアプリの使い方

Blenderの日本語化とテーマの選択

 Blenderを起動すると全画面表示となり、中央部分に表示される案内の中の「Language」で日本語を、「Thema」で好きなものを選んでください。

 後は、中央の案内以外の部分をクリックしてください。

画面構成

 Blenderの画面は大きく分けると5つの部分に分けることができます。

① : INFOメニュー
 ファイル、編集、レンダー、ウインドウ、ヘルプメニューの他に「Layout」、「Modeling」、「Sculpting」、「UV Editing」、「Texture Paint」、「Shading」、「Animation」、「Rendering」、「Compositing」、「Geometry Nodes」にビュー画面を切り替えられます。
② : 3Dビューウインドウ
 いろいろな物体(オブジェクト)をカメラ、光源などの位置などによりそれに応じた3D空間上に映し出します。また、この画面上で物体(オブジェクト)の拡大・縮小、回転、移動などの操作をする画面になります。
③ : Timelineウインドウ
 物体(オブジェクト)のアニメーションを制作をする際に使用します。ある物体をここらここまで何秒で移動させるなどのことがおこなえます。
④ : Outlinerウインドウ
 3Dビューウインドウを階層構造で表示します。画像編集ソフトでレイヤーに相当する部分で、1つのまとまりを1つの階層としてまとめることにより、後での編集などが楽になります。
➄ : Propertiesウインドウ
 物体(オブジェクト)の位置や回転、拡大縮小の詳細設定、物体やカメラ、ライトなど選択しているものの情報表示および詳細設定ができます。

基本操作

 操作も色々あって初心者にと手大変難しいので、ここでは簡単なものに限って説明します。

 なお、数字キーのショートカットを使う場合は、「編集」⇒「プリファレンス」⇒「入力」⇒「キーボード」の「テンキーを模倣」にチェックを入れてください。

マウス操作

 左クリック : 物体(オブジェクト)の選択
 マウスの真ん中のホイール : 手前に回すと縮小、逆に回すと拡大
 マウスの中ホールを押したまま滑らせる : 物体(オブジェクト)を色々な角度から見ることができます。

ショートカットキー

【視点の変更関係のショートカット】

ショートカットキー 意味 ショートカットキー 意味
 0 
視点をカメラに切り替える
control + 1
視点を後ろに切り替える
 1 
視点を正面に切り替える
control + 2 視点を下に移動
 2 
視点を上むきに回転
control + 3
視点を左に切り替える
 3 
視点を右に切り替える
control + 4 視点を左に移動
 4 
視点を左むきに回転
control + 6 視点を右に移動
 5 
投影方法の切り替え
control + 7
視点を下に切り替える
 6 
視点を右むきに回転
control + 8 視点を上に移動
 7 
視点を上に切り替える
+ 、 - ズームイン、ズームアウト
 8 
視点を下むきに回転
 / 
選択したオブジェクトに視点をあてる
 9 
視点を裏側へ移動
   

【選択関係、オブジェクト関係、その他のショートカット】

ショートカットキー 意味 ショートカットキー 意味
shift + クリック  複数選択 shift + A 
オブジェクトの追加
 a  全て選択  tab 
編集モード、オブジェクトモードなどのモードを切り替える
aa(連続2回) 選択を解除  g  移動
 w 
選択範囲を指定して選択(マウスを離すと選択しなおし)
 s  拡大縮小
 c 
選択範囲を指定して選択(マウスを離しても続きから選択)
 r  回転
 b  矩形で選択
rr(連続2回)
自由な方向に回転
control + 右ドラッグ 自由な形で選択 shift + D 複製
control + i 選択部分を反転  x  削除
 l 
編集モードでメッシュ全体を選択
 f 
辺で頂点を結んだり、面を貼ったりする
control + + 
編集モードで選択部分を増やす
 e 
頂点、辺、面を押し出す
control + - 
編集モードで選択部分を減らす
control + n 新規作成
 h 
選択したものを非表示
control + o ファイルを開く
shift + H 
選択したもの以外を非表示
shift + control + o 
最近使用したファイルを開く
alt + h 
非表示のものを表示
control + s  保存
control + z  元に戻す    

物体(オブジェクト)の操作

 3Dビューウインドウの左メニューにある選択、移動、回転、拡大縮小の4つがあります。

選択

 オブジェクトを選択する際に使うもので、マウスでオブジェクトを左クリックして選択します。

 また、マウスでドラッグして任意の四角内に含まれるものを選択することも可能です。

 さらに、wキーで切り替え、丸での選択、任意の形での選択も可能となります。

3Dカーソル

 選択した物体(オブジェクト)を任意の位置に移動することが可能です。

 移動させたいオブジェクトを前の「選択」メニューで選んでおき、3Dビューウインドウの左メニューにある「カーソル」をクリックして、丸い点線のカーソルを左クリックしたままドラッグして任意の位置に移動しドロップし、そこで「shift + s」をクリックして表示されるメニューで「選択物→カーソル」を選択することにより選択されたオブジェクトがその位置に移動します。

移動

 3Dビューウインドウの左メニューにある「移動」をクリックすると、選択したオブジェクトに対してX、Y、Z軸の矢印が表示されるので、その矢印を左クリックしたままドラッグすると、X矢印(赤)の場合はX軸に沿って、Y矢印(緑)の場合はY軸に沿って、Z矢印(青)の場合はZ軸に沿って移動することができます。

回転

 3Dビューウインドウの左メニューにある「回転」をクリックすると、選択したオブジェクトに対してX、Y、Z軸の周りを回転させることができます。

 X軸周りの回転は赤のガイドライン、Y軸周りの回転は緑のガイドライン、Z軸周りの回転は青のガイドラインを左クリックしたままドラッグして回転することによりそれぞれの軸の周りをオブジェクトに対して回転させることができます。

スケール

 3Dビューウインドウの左メニューにある「スケール」をクリックすると、選択したオブジェクトに対してX、Y、Z軸のに沿って拡大縮小ができます。

 X軸に沿った拡大縮小は赤のガイドライン、Y軸に沿った拡大縮小は緑のガイドライン、Z軸に沿った拡大縮小は赤のガイドラインを左クリックしたままドラッグして伸ばしたり縮めたりすることによりそれぞれの方向に拡大縮小ができます。

トランスフォーム

 3Dビューウインドウの左メニューにある「トランスフォーム」をクリックすると、選択したオブジェクトに対してX、Y、Z軸に沿っての移動、回転、拡大縮小ができます。

 移動は移動のガイドライン、回転は回転のガイドライン、拡大縮小は拡大縮小のガイドラインにそれぞれ従って、X軸(赤)、Y軸(緑)、Z軸(青)のガイドラインをクリックしたままドラッグして移動、回転、拡大縮小が行えます。

おわりに

 如何だったでしょうか?

 Blenderとは?、Blenderのダウンロード、インストール、Blenderアプリの使い方、Blenderの日本語化とテーマの選択、画面構成、基本操作、マウス操作、ショートカットキー、物体(オブジェクト)の操作、選択、3Dカーソル、移動、回転、スケール、トランスフォームなどについて解説してきました。

 この記事があなたにとって少しでもお役に立つのであれば、これほど嬉しいことはありません。

以上です。

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