はじめに
皆さんは、Bing Image Creatorってご存じですか?
Bing は、MicrosoftのブラウザーEdgeの検索エンジンですが、新Bingは通常の検索以外に優れたAIチャットボットのChatGPTを活用したAIによるチャット回答機能を搭載した検索エンジンです。
そして、Bing Image Creatorは、テキストやキーワードを英語で入力するだけで、AIが自動的に関連する画像を生成してくれるツールです。
私のブログでも、DALL・E2 、 Stable Diffusion 、Midjourney(ミッドジャーニー)、Leonardo.Ai などのAI画像生成ツールを紹介してきましたが、これらと同様にテキストから画像を生成することができます。
ここでは、Bing Image Creator ついてもう少し深堀して紹介していきます。
この記事を読むと次のことが分かります。
Bing Image Creatorとは?
Bing Image Creatorとは、MicrosoftのパートナーであるOpenAIが開発した最新の画像生成モデルであるDALL-Eの先進バージョンを搭載したAI画像生成ツールです。
プレビュー版として2023年3月21日に米国時間で公開され、Microsoft BingのAIチャットボットを利用できる方は、現時点では順番待ちリスト登録することなく直ぐに利用できます。
他のAI画像生成ツールと大きく異なる点は、BingのAIチャットボットの会話のスタイル選択で「独創性(Creative)」に設定することにより、チャットボットの入力欄に英語で指示することにより、4枚の絵を描いてくれます。
現在は、Web上とBingのAIチャットボットの会話のスタイル選択「独創性(Creative)」でのチャットボットでのみ利用でき、入力する言語は英語のみが可能となっていますが、近い将来には日本語にも対応するようになると思われます。
Bing Image Creatorのメリット、デメリット
Bing Image Creatorのメリット、デメリットを箇条書きで上げると次のようになります。
- メリット
- 画像のカスタマイズが簡単にできるので、デザインスキルや専門的なソフトウェアがなくても美しい画像を作成可能。
- 無料で使用でき、デザインのスキルがなくても使いやすいため、誰でも使用可能。
- 作成した画像は Bing の検索結果だけではなく、ウェブサイトやブログ、SNS などにも自由に使用可能。
- Bing AIチャットボットからでも画像生成が可能。
- デメリット
- 高度なデザイン機能を持っていないため、より複雑な画像の作成には適していません。
- Microsoft Bingにのみ統合されているため、他のプラットフォームには使用不可。
- 迅速に画像を生成する枚数に制限(当初10回分)。迅速に画像を生成する枚数を超えても利用は可能ですが、画像生成速度が遅くなります。
- 他のAI画像生成ツールには提供されている画像の修復、Image to imageなどの機能を持っていません。
Bing Image Creatorの使い方
使い方は簡単で、Bing Image CreatorのWebやBingAIチャットボットから描かせたい画像のみを英語で表現して入力すれば、AI画像生成ツールが自動的に画像を4枚生成してくれます。
詳しい使い方は、Bing Image CreatorのWeb版で解説します。
先ず、Bing Image Creatorへ飛び、右にある「画像作成者」をクリックすると画像を生成できる画面に移ります。
画像を生成するためには、①画像を生成する欄に英語で記入、その後 ②「生成」ボタンをクリックすれば、あなたが思い描く画像を生成してくれます。
それでは、実際に画像を生成してみましょう。
画像の生成
オーロラ
まず最初に、ノルウェーのロフォーテン諸島の夜空を彩るオーロラのイラスト画を生成してもらいます。
入力プロンプト : Illustration of the Northern Lights in the night sky over the Lofoten Islands, Norway
作成された画像は以下の通り。
綺麗なオーロラのイラスト画が作成されました。
雪化粧した富士山と桜
次は、湖に映る雪化粧した富士山と桜の美しい景色を作成してみます。
入力プロンプト : Beautiful view of snow-covered Mt. Fuji and cherry blossoms reflected in the lake
作成された画像は以下の通り。
これも本当にありそうな綺麗な雪化粧した富士山と桜が湖に映し出され逆さ富士が映える風景が作成されました、
銀河系の瓶の中に子犬が入った画像
Leonardo.Aiの作成品の中にあった画像で、銀河系の変わった風景の中に瓶があり、その中に子犬が入った少し風変わりな、あり得ない画像を作成してみました。
入力プロンプト : galaxy environment, Capturing A whimsical, a cute puppy, winter spring wind rainbow a sprinkle of edible glitter in an unopenable dream magical jar, trippy, 8k, vivid, ultra detalis, colorfull lighting, surreal photography, portrait
作成された画像は以下の通り。
上述の画像の中で比較的イメージに合った画像は、左下の画像になりますが、実際に画像生成に要した時間は7~8分と長くかかりました。
このように時間がかかった理由として、多くの方がBing Image Creatorを利用しているほど画像生成に時間がかかるのかもしれません。
美しい女性
次は、美しい女性を描くためにBing AIチャットボットに教えてもらった入力プロンプトの1つを使って「美しい女性」を描かせてみます。
入力プロンプト : Photographic portrait of a beautiful woman with long blonde hair and blue eyes, smiling
作成された画像は以下の通り。
この画像の生成にもかなり時間がかかりました。
やはり、多くの方がBing Image Creatorを利用して、混んでいる時間帯での画像生成はできる限りやらない方がよいと思います。
アニメの可愛らしい少女
最後は、アニメの可愛らしい少女を描いてみましょう。
入力プロンプト : a cute girl, anime
作成された画像は以下の通り。
理由は分かりませんが、通常は4枚生成される画像が2枚しか生成されませんでした。
「お任せで探す」ボタンを利用した画像生成
画像の作成ボタンの右にある「お任せで探す」ボタンをクリックすると、Bing AI が自動でプロンプトを生成してくれますので、その自動生成したプロンプトを用いて画像生成ができます。
生成されたプロンプトが気に食わなければ、「お任せで探す」ボタンをクリックすると新たにプロンプトが生成されますので、、気に入るまでプロンプトを生成させることが可能です。
入力プロンプト : a robot made of analog stereo equipment, digital art
作成された画像は以下の通り。
画像の参照リンクを利用した画像生成の試み
Bing Image Creatorには、Image to image の機能はありません。
その代わりに、画像の参照リンクを利用して、参照した画像に似た画像を生成することができます。
DALL·E 2 で作成された画像のURLを参照して画像生成を試みました。
入力プロンプト : 3D render of a cute tropical fish in an aquarium on a dark blue background, digital art : https://cdn.openai.com/labs/images/3D%20render%20of%20a%20cute%20tropical%20fish%20in%20an%20aquarium%20on%20a%20dark%20blue%20background,%20digital%20art.webp?v=1
参照画像にあまり似ていませんね!(水槽が描かれていない。)
Bing Image Creator の評判
Bing Image Creator につてい、Twitterでのツイートを調べてみました。
検索ワードは「Bing Image Creator」で検索して、「話題のツイート」から2つほど載せます。
#深夜の2時間DTM お題「髪が風でなびくシーン」
―どこからきたの?
彼は答えなかった。
青く透き通った瞳で、まっすぐこちらを見つめる。
どこからか吹いてくる暖かい風が、彼の長い長い髪をはためかせる。
―風の…精…?ラノベ作家ぴんちの今後にご期待下しあ!
※画像はBing Image Creatorで生成 pic.twitter.com/D8c7yeES07— ぴんち@讃美歌系V@ボカコレ挑戦 (@singhymn567) March 23, 2023
準備不要!今すぐ使える「画像生成AI」といえば『canva -text to image-』だったけど、最近新たに『bing image creator』がリリース。せっかくなので、同じ呪文で使い比べてみた。どっちが好きかな? pic.twitter.com/r8h0MtAjvc
— こう課長@誰でもIT・AI活用術 (@kou_restart) March 28, 2023
利用している方も多く人気がある事が伺えます。
Bing Image Creatorを使った感想
Bing Image Creator は、自分の好きな画像を作成できるツールです。
しかも、かなり入力したプロンプトに忠実な画像が生成できると感じました。
あと、Bing AIのチャットボットからも作成できるのには驚かされました。
ただ良いとことばかりではなく、迅速に画像生成できる枚数が10回と限られていることと、時間帯により画像生成速度にかなりの違いがみられました。
他の画像生成ツールにあるImage to image、生成した画像の修正機能、生成した画像の補完機能などがない点も少し不満として残る点です。
それらを踏まえても、容易にWebから利用でき自分なりのクリエイティブな画像作成を楽しむことができるツールだと思います。
おわりに
皆さんいかがだったでしょうか?
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この記事が皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いに思います。
以上です。
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