【2023年】Bing Webマスターツールの登録方法や使い方、初心者向けに易しく紹介!

Microsoft
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はじめに

 最近、Microsoft BingにもAIチャットボットが搭載され、Bing検索する方も増えてきていることが予想されます。

 Bing検索した方が自分のサイトをどう見えているかや、どんな人がどんな言葉で探しているかを知りたいと思いませんか?Bing Webマスターツールを使うとサイトのパフォーマンスデータを取得し、SEOツールを活用し、インサイトを分析して、Bing検索結果のページランキングを向上させることができます。

 Google検索については、Google Search Consoleと言うツールがあり、これによりGoogle検索した方が自分のサイトをどう見えているかや、どんな人がどんな言葉で探しているかを知ることができ、私も活用しています。

  Bing Webマスターツールは、行ってみればBing版のGoogleサーチコンソールと言うことになります。

 と言うことで、Bing Webマスターツールについてもう少し深堀して紹介します。

 この記事を読むと次の疑問について知ることができます。

 OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。

パソコンOS : Windows11 Pro
Windowsバージョン : 22H2

最近の検索動向

 最近の検索動向(過去1年間)を、Google トレンドで見ると、圧倒的にGoogle検索のキーワードで検索している方が多いことが分かります。

 しかし、これを、「Bing AI」のみを取り出して見ると、2023年2月あたりからわずかですが増えてきている傾向がみられます。

 これは、やはりBing AIチャットボットが搭載されたことにより、Bingによる検索が増える可能性があることを予想できます。

Bing Webマスターツール とは?

 Bing Webマスターツールとは、Bingの検索エンジンに自分のウェブサイトを登録したり、最適化したりするための無料のサービスです。

 Bing Webマスターツールを使うと、ウェブサイトのパフォーマンスやトラフィックを分析したり、検索結果に表示されるようにサイトマップを送信したり、SEOのベストな結果を得るために実践できる方法などを学んだりすることができます。

 Bing Webマスターツールを利用するには、まずBingアカウントを作成し、自分のウェブサイトの所有権を確認する必要があります。

 所有権の確認方法は、メタタグやXMLファイルなどいくつかのオプションがあり、所有権を確認したら、Bing Webマスターツールのダッシュボードにアクセスできるようになります。

 ダッシュボードでは、ウェブサイトの概要や診断ツールやレポートなどの機能を利用でき、初心者でも簡単に使えるように設計されています。

 Bing Webマスターツールでできることを次の箇条書きで示します。

  1. 登録したサイトのパフォーマンスデータを取得し、Bing検索結果のページランキングを向上させる
  2. 登録したサイトのバックリンクプロファイルやキーワードリサーチを分析する
  3. 登録したサイトのSEOレポートやサイトスキャンを利用して、技術的なSEOの問題をチェックする
  4. サイトマップを送信して、サイトのインデックス登録を促進する
  5. URL送信APIを使って、更新されたコンテンツに関してBingに通知する
  6. モバイルフレンドリツールでサイトがモバイルフレンドリーかどうかを確認する
  7. Bing Webマスターガイドラインやヘルプセンターなどのドキュメントを参照する
  8. Bing Webmasterアプリケーションプログラミングインターフェイス (API)を使って、サイト情報にプログラムによりアクセスする

Bing Webマスターツールのメリットデメリット

 このアプリは、Google サーチコンソールと同様な機能を持っています。

 Bing WebマスターツールとGoogle サーとコンソールのメッリト、デメリットを表の形にまとめると次のようになります。

  Bing Webマスターツール Google サーとコンソール
メリット Bing検索エンジンに特化した分析や最適化ができる Google検索エンジンに特化した分析や最適化ができる
キーワードリサーチツールが充実しており、キーワードの検索ボリュームや関連キーワードを確認できる Googleの検索エンジンシェアが高いため、分析結果の影響力が大きい
URL送信APIを使って、更新されたコンテンツを即時にBingに通知できる インデックス登録やクロールの速度が早い
モバイルフレンドリツールでサイトがモバイルフレンドリーかどうかを確認できる ユーザーインターフェイスやレポートの見やすさが優れている
デメリット Bingの検索エンジンシェアがGoogleに比べて低いため、分析結果の影響力が小さい Bing検索エンジンに特化した分析や最適化ができない
Google サーチコンソールに比べて、インデックス登録やクロールの速度が遅い キーワードリサーチツールが貧弱で、キーワードの検索ボリュームや関連キーワードを確認できない
ユーザーインターフェイスやレポートの見やすさがGoogle サーチコンソールに劣る URL送信APIがなく、更新されたコンテンツを即時にGoogleに通知できない
  モバイルフレンドリツールがなく、サイトがモバイルフレンドリーかどうかを確認できない

Bing Webマスターツールの使い方

Bing Webマスターツール を使い始めるまで

 Bing Webマスターツールのページに移動し、右上の「サインイン」又は左下にある「始める」をクリック

 「サインインしてください」と表示された小さなウインドウが開きますので、Microsoft、Google、Facebookのいずれかのアカウントを選択(ここでは、Microsoftを選択クリック)。

 すると、「Bing Web マス ター ツー ル へ よう こそ」と言う画面が表示され、「自分 の サイ ト を GSC (Google Serach Console)か ら イ ン ボ ー ト」するか、「自分のサイトを手動で追加」するか選べるますが、ここでは、「自分 の サイ ト を GSC (Google Serach Console)か ら イ ン ボ ー ト」を選択し「インポート」をクリック

 「ご利用の Google Search Console のアカウントからどのデータがインポートされ、 どのように使用されるでしょうか?」と言うウインドウが表示されますので、「続行」をクリック、「Googleにログイン」画面が表示されますので、ここで使うGoogleアカウント選択クリック、さらにbing.com が Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」と表示されますので、「許可」をクリック

 Google Search ConsoleからのインポートするURLが表示されますので、インポートするURLのみにチェックを入れ、「インポート」をクリックすると、「おめでとうございます! サイトの追加に成功しました」と表示されますので、「完了」をクリック

 以上で、Bing Webマスターツールのホーム画面に移動します。

IndexNowのインストール

 IndexNowは、BingやYandexなどの検索エンジンに、サイトのコンテンツの追加や更新や削除を即座に通知できる仕組みです。

 IndexNowを利用すると、クロールを待たずに、サイトのインデックス登録を促進できます。 

 ここでは、WordPressを利用していれば、プラグインを利用してIndexNowをサイトにインストールすることにより、容易に利用が可能となります。APIキーの設定などを自動で設定してくれますので初心者にはとてもお勧めです。

 IndexNowをインストールWordPreeサイトの右のメニュー「プラグイン」⇒「新規追加」をクリックすると、プラグインの追加画面が表示されますので、プラグインの検索欄に「IndexNow」を記入して、検索します。 「IndexNow」関係のプラグインが2つほど表示されますが、ここでは、作者がMicrosoft Bingの方の「IndexNow Plugin」を選んで、「今すぐインストール」をクリックした後に「有効化」をクリックします。IndeNowのバージョンは、1.01でした。 プラグインページの上に「プラグインを有効化しました。」と表示されます。

 左のWordPressメニューの「設定」⇒「IndexNow」をクリックすると、「What you can do with this plugin」と言う画面が表示されますので、「Let's Get Started!」をクリックします。

 すると、IndexNow Pluginの画面が表示(「Automate URL submission」が有効になっていることを確認)されます。この画面では、手動でURLを送信したり、送信が成功した数、失敗した数などが表示されます。

検索パフォーマンス

 検索パフォーマンスは、あなたのサイトがBing検索エンジンでどのように表示されているかを分析する機能です。あなたのサイトのクリック数や検索順位、キーワードなどを確認できます。

 この中で使われている言葉の意味は次の通り。

  • クリック数
    あなたのサイトがBing検索結果に表示されたときに、ユーザーがクリックした回数です。
  • インプレッション
    広告や記事などのコンテンツが表示された回数のことで、ユーザーがコンテンツに興味を持っているかどうかを測る指標の一つですが、クリックやアクションには必ずしもつながるとは言えません。
  • 平均CTR、CTR
    インプレッションに対して何回クリックされたかの平均割合、割合のことで、広告やコンテンツがユーザーにとって魅力的かどうかを測る指標です。
  • 平均の位置
    検索結果に表示されたときの平均順位のことです。平均の位置は、サイトの検索エンジン最適化(SEO)の効果を測る指標です。
  • クローリング要求
    サイトをクロールするように検索エンジンに要求することで、サイトに変更があった場合や、新しいページを追加した場合などに行うことができます。
  • クロールエラー
    サイトをクロールする際に発生したエラーのことで、サイトの品質やアクセシビリティに影響する可能性があるため、原因を調査して対処する必要があります。
  • インデックス付きページ
    検索エンジンがクロールしてインデックスに登録したページのことで、検索結果に表示される可能性があるページです。

 検索パフォーマンスには、概要と一覧表示があり、概要では右上から7日、30日、3ヵ月、6ヵ月、カスタム(自由に期間を設定可能)と切り替えられ、切り替えた期間でのクリック数、インプレッション、平均CTR、平均の位置、クローリング要求、クロールエラー、インデックス付きページなどを見ることができます。

 また、一覧表示では、右上で切り替えた期間でのキーワード又はページのインプレッション、クリック数、CTR、平均の位置などを見ることができます。

URL検査

 URL検査は、サイトの各ページのクロールやインデックスの状況を確認できるツールで、以下のような情報が得られます。

  • ページがBingにインデックスされているかどうか?
  • ページにクロールエラーやインデックスエラーがあるかどうか?
  • ページに適用されているcanonical URLやAMP URLなど
  • ページが最後にクロールされた日

 調べたいあなたのサイトのページのURLをURL検査と書かれた下の欄に記入して「検査」をクリックすれば、検査結果が表示されます。

サイトエクスプローラ

 サイトエクスプローラは、サイトの構造やページの一覧を確認できるツールで、サイトエクスプローラを使うと、以下のようなことができます。

  • サイトの階層構造やディレクトリ、ファイル名などを見ることができます。
  • サイトに含まれるページの数やインデックスされているページの数を見ることができます。
  • サイトに含まれるページに対してURL検査やURL送信などの操作を行うことができます。

 サイトエクスプローラは、サイトの状況や問題点を把握するのに役立つツールです。サイトエクスプローラを使って、サイトの構造や内容を最適化ができます。

サイトマップ

 サイトマップとは、サイトの構造やページの一覧をBingに伝えるためのファイルで、XML形式で作成され、サイトのルートディレクトリに置かれます。

 サイトマップをBing Webマスターツールに送信することで、以下のようなメリットがあります。

  • Bingがサイトをより正確にクロールし、インデックスすることができます。
  • Bingがサイトの更新や変更を素早く検知することができます。
  • Bingがサイトの重要なページやキーワードを把握することができます。
  • Bingがサイトの検索順位やパフォーマンスを向上させることができます。

URL 送信

 URL送信は、サイトのページをBingにインデックス登録をリクエストする機能で、以下のようなメリットがあります。

  • Bingがサイトのページをより早くクロールし、インデックスすることができます。
  • Bingがサイトのページの更新や変更を素早く検知することができます。
  • Bingがのサイトのページの重要度や関連性を把握することができます。
  • Bingがのサイトのページの検索順位やパフォーマンスを向上させることができます。

 右上の「URLの送信」ボタンをクリックすると開くウインドウに、複数のサイトのページURLなどを改行して一行づつ記入した後で、右下の「送信」をクリックすることによりURLを送信することができます。

SEO

バックリンク

 サイトの各ページへのバックリンク(他のサイトからのリンク)を把握できる機能で、SEOのバックリンクを使うと、以下のようなメリットがあります。

  • バックリンクの数や質や種類や分布などを確認できます。
  • バックリンクの強みや弱みや改善点などを分析できます。
  • バックリンクの獲得や最適化や管理などに役立てることができます。

 これらの情報は、サイトのバックリンク(他のサイトからのリンク)の状況や影響力を把握するために役立ち、一般的に、参照ドメインや参照ページやアンカー テキストが多くて多様で質が高いほど、サイトはBingに信頼されやすくなります。

 なお、このページ内で使われている言葉の意味は次の通り。

  • 合計参照ドメイン
    サイトにリンクを張っている他のサイトのドメインの数です。例えば、example.comとexample.netからリンクを受けている場合、合計参照ドメインは2となります。
  • 参照ページの合計数
    サイトにリンクを張っている他のサイトのページの数です。例えば、example.comから3つのページ、example.netから2つのページからリンクを受けている場合、参照ページの合計数は5となります。
  • アンカー テキスト
    サイトにリンクを張っている他のサイトのページで、リンクに使われているテキストです。例えば、<a href=“https://your-site.com”>ここをクリック</a>というリンクがある場合、「ここをクリック」がアンカー テキストとなります。

キーワード調査

 サイトに関連するキーワードの検索ボリュームや競合度などを調べることができる機能で、SEOのキーワード調査を使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイトのコンテンツやタイトルに適切なキーワードを選ぶことができます。
  • サイトの目標やニーズに合わせたキーワード戦略を立てることができます。
  • サイトの検索順位やトラフィックを向上させることができます。

サイトスキャン及びSEOレポート

 サイトのSEOに関する問題や改善点を自動的にスキャンして報告し、分析して報告してくれる機能で、以下のようなメリットがあります。

  • サイトの構造やコンテンツにSEOの基本的なミスがないかをチェックできます。
  • サイトの検索エンジンへの親和性やユーザビリティを高めることができます。
  • サイトの検索順位やトラフィックに影響する要因を把握できます。

構成

クロール制御

 Bingのクローラーがサイトを訪問する時間帯や頻度を調整することができる機能で、クロール制御を使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイトにアクセスが多い時間帯にクロールを減らすことで、サイトの表示速度やユーザー体験を向上させることができます。
  • サイトにアクセスが少ない時間帯にクロールを増やすことで、サイトのインデックスや更新を促進することができます。
  • サイトの特性や目的に応じて、クロールの優先度や割合をカスタマイズすることができます。

URLブロック

 Bingの検索結果から特定のURLを除外することができる機能で、URLのブロックを使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイト内に検索エンジンにインデックスされたくないページやファイルがある場合に、それらを隠すことができます。
  • サイト内に重複したコンテンツや低品質なコンテンツがある場合に、それらを除外することで、サイトの品質や評価を高めることができます。
  • サイト内に個人情報や機密情報が含まれるページやファイルがある場合に、それらを保護することができます。

ツールと機能強化

Robots.txt テスター

 サイトのrobots.txtファイルをチェックして、BingのクローラーがどのURLをクロールできるかどうかをテストすることができる機能で、Robots.txt テスターを使うと、以下のようなメリットがあります。

  • robots.txtファイルに構文エラーやロジックエラーがないかを確認できます。
  • robots.txtファイルに記述したAllowやDisallowの指示が正しく機能しているかを確認できます。
  • robots.txtファイルを編集して、クロールの許可や拒否をカスタマイズできます。

BingBotを検証

 サイトにアクセスしているBingのクローラーが本物かどうかを確認することができる機能で、BingBot を検証を使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイトに不正なクローラーが侵入していないかをチェックできます。
  • サイトのセキュリティやパフォーマンスを向上させることができます。
  • サイトのクロールやインデックスに影響する要因を把握できます。

ユーザーの管理

 サイトに対するアクセス権限を他のユーザーに付与したり、削除したりすることができる機能で、ユーザー管理を使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイトの運営や分析を他のユーザーと共有できます。
  • サイトの所有者や管理者を変更できます。
  • サイトに関する通知やアラートを他のユーザーにも送信できます。

マイクロソフトクラリティ

 サイトのユーザー行動を分析して、サイトの改善に役立てることができる機能で、マイクロソフトクラリティを使うと、以下のようなメリットがあります。

  • サイトのヒートマップやセッション再生機能で、ユーザーがどこに注目しているかやどんな操作をしているかを視覚的に確認できます。
  • サイトのインサイト機能で、ユーザーの離脱率やクリック率などの重要な指標を把握できます。
  • サイトのダッシュボード機能で、サイトのパフォーマンスやトラフィックなどの概要を一目で見ることができます。

Bing Webマスターツールの評判

 Bing Webマスターツール につてい、Twitterでのツイートを調べてみました。

 検索ワードは「Bing Webマスターツール」で検索して、「最新」から2つほど載せます。

 以上のように、ツイートする方もほどほど多く、結構利用している方が多いことが分かります。

おわりに

 如何だったでしょうか?

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 この記事が少しでもあなたのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

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