はじめに
食事の際の献立の栄養計算をしていますか?
消費者庁の「栄養成分表示について」のページには、次のようなことが書かれており新たに作られた食品には栄養成分表示が義務付けられました。
2020年4月1日から新たな食品表示制度が完全施行となり、栄養成分表示が義務化されました。
私達も自分の健康を守る上では、食事の栄養を知った上で食事を作り、それを食べることが大切と考えます。
と言うことで、Windows上で動く長年栄養専門学校で利用されてきた栄養価計算ソフト「APPRON」について紹介しようと思います。
この記事を読むと次のことが分かります。
OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について記しておきます。
パソコンOS : Windows10 Pro
Windowsバージョン : 21H1
それでは、さらに栄養価計算ソフト「APPRON」を深堀していきたいと思います。
栄養価計算ソフト「APPRON」とは?
この栄養価計算ソフト「APPRON」は、前述したように料理の栄養計算ができるアプリなんです。
栄養価計算ソフト「APPRON」は、一般社団法人健康栄養支援センターのホームページによると、1983年に開発が始まり、開発から38年目の現在ではVer.7となっています。
したがって、現時点での最新の栄養価計算ソフト「APPRON」は、7.0 となります。
栄養価計算ソフト「APPRON」の著作権、知的財産権等は大阪市が持っているようです。
この栄養価計算ソフト「APPRON」を利用する上では、詳細なマニュアルが付属しています。
このマニュアルの最後に、利用規約が書かれていますので、この利用規約を守ってご利用ください。
栄養価計算ソフト「APPRON」の特徴
栄養価計算ソフト「APPRON」の特徴を以下に載せておきます。
★文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告「日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)」に準拠
★無料で利用が可能
栄養価計算ソフト「APPRON」のダウンロード、インストール
栄養価計算ソフト「APPRON」を利用するためには、一般社団法人健康栄養支援センターのホームページのダウンロードサイトに移り、APPRON Ver.7.0と書かれた下にある「赤いAPPRON Ver.7.0」ボタンをクリックします。
すると、パソコンに「APPRON.zip」ファイルがダウンロードされます。
ダウロードした「APPRON.zip」を作業ホルダーに移動し、解凍します。
解凍すると、その中に「setup.exe」がありますので、このファイルをダブルクリックして起動すると、APPRONのインストールが始まります。
インストール手順は次の通り。
以上で、APPRON Ver.7.0がインストールされ、デスクトップ上にAPPRON Ver.7.0のアイコンが作成されます。
起動する際には、APPRON Ver.7.0のアイコンをダブルクリックしてください。
APPRON Ver.7.0の使い方
APPRON Ver.7.0の起動画面の説明
APPRON Ver.7.0を起動した画面は5つの画面構成になっています。
それぞれを簡単に説明すると次のようになります。
表示項目選択
栄養計算した際に表示させるエネルギー、栄養成分などの内、どのよな項目につて計算して表示させるかを設定します。
メニューの「設定(O)」⇒「表示設定(D)」をクリックすると、表示される「表示成分選択」画面で表示させたい成分の左の□にチェックを入れます。
チェックを入れた項目が献立計算画面に反映されます。
献立の作成
献立を作成していく上で、献立に利用する食材とその使用量を入力していかなければなりません。
食材を選択する方法が3つあります。
それぞれについて、解説していきます。
一覧表からの食材の選択する方法
メニューの「編集」⇒「食材選択」をクリックするか、ツールバーの食材選択をクリックすると「食品群目次」が表示されますので、その中から目的の食材の食品群を選択してダブルクリックすると、その食品群の食材が表示されますので、その中から目的の食材をクリックして「選択」をクリックすると、その食材が献立計算画面に取り込まれます。
ここでは、例として普通牛乳を入力してみましょう。
ツールバーの「食材選択」をクリック、「食品群目次」から「乳類」を選択してダブルクリック、乳食材の中から「普通牛乳」をクリックして「選択」ボタンをクリックすれば、献立計算画面に取り込まれます。
なお、食材が取り込まれる際には、使用量100gとして取り込まれますので、実際の献立を作成する場合は、実際に使用する量を100g⇒実際に使用量(g)に書き替えてください。
食品番号の入力による方法
食品番号に入力方法は、一番入力にかかる時間は短くて済みますが、献立に使用する食材の食品番号を調べておく必要があります。
ここでは、例として簡単なフルーツ(「いちご」2個分、20g)を登録してみたいと思います。
「いちご」の食品番号を日本食品成分表などから調べると「07012」なので、その記号数値を食品番号に書き込みリターンを押すと、いちご 生 100gのエネルギー、その他の栄養成分が再計算されて表示されます。
100gを 実際の使用量に書き替えることにより、その使用量でのエネルギー、その他成分値が再計算され表示されます。
食品呼称を入力する方法
食品呼称を食品名の欄に記入した際に表示される候補の食材から選んで入力します。
ここでは、例として「ヨーグルト無脂肪無糖、200g」を登録したいと思います。
「ヨーグルト」と入力しても候補が出ませんので、「よーぐると」を記入して出る候補から「ヨーグルト 無脂肪無糖」を選択クリックすると使用量100gでのエネルギー、その他の成分値が計算されて表示されますので、実際の使用量を記入して、その使用量でのエネルギー、その他の成分値に再計算して表示させます。
献立名の変更
献立名は、最初に「献立1」…、「献立5」とデフォルトで入っていますが、ここでは実際の名前に変更してみます。
献立名を変更するシートを選択した状態で、ツールバーの「献立名設定」をクリックするか、変更する献立シートの名前部分をダブルクリックすると、献立名変更ウインドウが表示されるので、献立名入力欄に変更する献立名を記入して「OK」をクリックすれば、献立名を変更できます。
献立シートの追加・削除
献立シートの追加・削除は、ツールバーの「献立カードの追加」、「献立カードの削除」アイコンをクリックして行えます。
献立の計算・印刷
献立の計算・印刷では、作成した献立を献立ごとの集計と食品群ごとに集計の2つができ、これらをファイル出力(Excel、csv)、計算結果を含んだQRコード(これについては、以後のこのコードを活用できるアプリを開発中とのこと)や印刷を行うことができます。
献立の計算
ツールバーの「献立の計算・印刷」をクリックすると、別ウインドウで「計算・印刷」のウインドウが立ち上がり、献立名の左に□の欄があり、デフォルトでは全てにチェックが入っていますが、計算したくない献立があるようでしたらその左の□のチェックを外すと、瞬時に再計算されその献立を抜いた献立計算が行われます。
また、下の「郡別集計」タブをクリックすると、前の一般集計(献立名ごとの集計)にチェックされた献立に対しての郡別集計の結果が表示されます。
ファイル出力では、Excelへの出力のみ紹介します。
「計算と印刷」の画面で「ファイル」⇒「Excelファイル作成」をクリックすると、ファイル保存画面が出ますので、保存するファイル名(献立名)を記入して「保存」をクリックします。
そして、保存したExcelファイルを読み込んでみたExcelファイルのスクリーンショットが下記の画像です。
上述のアフィルは一般集計でのExcelフィルの出力結果ですが、タブを「郡別集計」にして、同様の操作をすれば、郡別集計の結果もExcelフィルに出力することができます。
献立の印刷
上記のようにして計算した結果を印刷することができます。
「計算と印刷」の画面で「印刷」⇒「印刷」をクリックすると、印刷画面が出ますので、印刷するプリンターを選択して「印刷」をクリックすれば、献立の一般集計、郡別集計結果をそれぞれタブを切り替えて印刷すればそれぞれの結果を出力することができます。
ここでの解説は、これだけに留めますが、さらに詳細な説明が必要な場合は、「APPRON.zip」を解凍した中に「APPRON Ver.7.0マニュアル.pdf」がありますので、そちらのマニュアルを参照ください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
栄養価計算ソフト「APPRON」とは?、栄養価計算ソフト「APPRON」の特徴、栄養価計算ソフト「APPRON」のダウンロード、インストール、APPRON Ver.7.0の使い方、APPRON Ver.7.0の起動画面の説明、表示項目選択、献立の作成、一覧表からの食材の選択する方法、食品番号の入力による方法、食品呼称を入力する方法、献立名の変更、献立シートの追加・削除、献立の計算・印刷、献立の計算、献立の印刷などについて紹介してきました。
この記事を読んで少しでも栄養価計算ソフト「APPRON」に興味を持っていただき、あなたが作成した食事の献立の栄養計算をして、健康維持のために活用されてみては如何だろうか?
以上です。
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