A1111 webui easy installer and launcherを利用してStable Diffusionの導入と使い方を初心者向けに易しく紹介!

AI画像生成ツール
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はじめに

 皆さんは、A1111 webui easy installer and launcherを知っていますか?

 A1111 webui easy installer and launcher は、オープンソースの画像生成AIで知られいるStable Diffusionをローカルな自分のパソコン上で扱う上で最も高機能でかつ多くの方に利用されているStable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111版)を簡単にインストールできるツールになります。

 ということで、今回は、このA1111 webui easy installer and launcheについてもう少し深堀して紹介しようと思います。

 この記事を読むと次の疑問について知ることができます。

 なお、OS、機種などで説明の仕方が変わってくることがありますので、私の使用しているパソコン環境について載せておきます。

パソコンOS : Windows11 Pro
Windowsバージョン : 22H2
Pythonプログラムのバージョン : 3.10.6
VS-Code エディターのバージョン : 1.78.1
A1111 webui easy installer and launcherのバージョン : 1.7.0

A1111 webui easy installer and launcher とは?

 A1111 webui easy installer and launcher は、「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111 版)」 の非公式インストーラー&ランチャーです。

 「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111 版)」は、Stable Diffusionにより機械学習を使って画像を生成したり加工したりするWebベースのツールで、最も高機能かつ多くの方に利用されており、A1111 webui easy installer and launcher を使うことにより、Python や Git などの必要なコンポーネントのインストールや、Stable Diffusion web UI のダウンロードや起動が簡単に利用できるようになります。

 A1111 webui easy installer and launcher は、2022年10月15日に初版がリリースされ、現時点(2023年5月20日現在)での最新版は2023年2月10日にリリースされたバージョン1.7.0です。

 A1111 webui easy installer and launcher は、フランスのパリに住む「Leo Mozoloa」と言う方が制作しており、ウエブサイトを持っています。

A1111 webui easy installer and launcherを利用する上での注意点など

 A1111 webui easy installer and launcherを利用する上での注意点を次にあげます。

  1. Windows 10 および 11 x64 でのみ動作
  2.  NVIDIA グラフィック カードでのみテスト済み(ドライバーは最新にしていること)

 しかし、現在私が使っているパソコンは、MINISFORUM UM690(AMD Ryzen™ 9 6900HX、メモリー32GB、GPUは内臓のRadeon 680M)であり、上述の2.の注意点を満足していないパソコンでもA1111 webui easy installer and launcherによりインストールしたStable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111 版)が利用できるのかを確かめたいと思っています。

 また、先にインストールして利用しているNMKD Stable Diffusion GUIによる画像生成速度(4~5分/枚)と比較してどの程度の違いがあるかについても調べてみたいと思っています。

A1111 webui easy installer and launcher の利用

A1111 webui easy installer and launcher のダウンロード

 A1111 webui easy installer and launcherを利用するには、次のURLに移動して、画面の「A1111.Web.UI.Autoinstaller.v1.7.0.exe」をクリックすると、パソコンにファイルダウンロードされます。

 

A1111 webui easy installer and launcher のインストール

 パソコンにダウンロードされた実行ファイル「A1111.Web.UI.Autoinstaller.v1.7.0.exe」をダブルクリック、ユーザーカウント制御で「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリック、「A 1111 Web UI」のインストーラーが立ち上がりますので、インストールするディレクトリーをCドライブ直下の「A1111 Web UI Autoinstaller」変更し、「Install」をクリック、インストールが始まり「A1111 Web UI Autoinstaller has been successfully installed.」表示されたら「Finish」をクリックします。

A1111 WebUI (Pin to Taskbar)の実行

 すると、「C:A1111 Web UI Autoinstaller」ホルダーに「A1111 WebUI (Pin to Taskbar)」ができていますので、これをダブルクリック、ユーザーカウント制御で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞いてくるので「はい」をクリック、しばらくして「Python 3.10.9150.1013 not recommended」のようなウインドウが表示されたら、インストールしているPythonプログラムが、適合していないので「いいえ(N)」をクリックして、このプログラムをいったん終了します。

)Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111 版)は、Python 3.10.6推奨しており、Pythonの最新バージョン(3.11.3)は対応していないため上述の画面が表示されました。

  インストールしているPython(場合によっては、anacondaをアンインストールしてください。)をアンインストール(アンインストール部分の画像は省略)した後で、再度「A1111 WebUI (Pin to Taskbar)」を起動すると、今度は「Install SD 1.5 Model?」と聞いてくるので、「はい」をクリック

 しばらく経つと、「AUTOMATIC1111 WEBUI」が立ち上がります。

WebUI Maintenance と Launch Option

WebUI Maintenance
  • Auto-Update WebUI : ここではチェックを入れる
    WebUI を起動するたびに最新のバージョンに更新するという機能
  • Auto-Update Extention : ここではチェックを入れる
    WebUI の拡張機能を起動するたびに最新のバージョンに更新するという機能
  • Clear All Generations : ここではチェックを入れない
    WebUI で生成した画像を次回起動時にすべて削除するという機能
Launch Option
  • Low VRAM(medvram)  : ここではチェックを入れる
    VRAMの容量が少ないグラフィックボードでStable Diffusionを動かすための起動オプション
  • Enable Xformers : ここではチェックを入れいれない
    NVIDIAのグラフィックボードでStable Diffusionの画像生成を高速化するための起動オプション
Aditinal Launch Options
MINISFORUM UM690(AMD Ryzen™ 9 6900HX、メモリー32GB、GPUは内臓のRadeon 680M)でAUTOMATIC1111 WEBUIを起動させるための必要なオプション
  • --no-half 
    Stable Diffusionのモデルを16ビットの浮動小数点数に切り替えないための起動オプション
  • --skip-torch-cuda-test
    TorchがGPUを使えるかどうかのチェックをスキップするための起動オプション

 以上の設定で、AUTOMATIC1111 WEBUIを起動した画面が次の通り。

画像生成を行ってみたよ!

 Promptとして、 a man(男の人)、a woman()女の人)、a girl(女の子)、Fuji and cherry blossoms(富士さんと桜)を記入して生成した画像が次の通り。(その他の画像生成条件などはデフォルトのまま)

 1枚の画像生成に掛かった時間は、3分10秒程度でした。

 この生成時間は、前のNMKD Stable Diffusion GUIによる画像生成速度(4~5分/枚)と比較して、1分程度短縮されています。

AUTOMATIC1111 WEBUIの日本語化

 日本語化の手順は次の通り。

  1. AUTOMATIC1111 WEBUIを起動して、上部メニューの「Extensions」をクリック
  2. 上部からすぐ下のメニューの「Available」をクリック
  3. script」、「ads」、「installed」にチェック、「localizaition」のチェックを外し、「Load form:」をクリック。

  4. 下にスクロールし、「ja JP Localization localization」の右横にある「Install」をクリック
  5. 上までスクロールして、「Setings」⇒「User Interface」と順にクリック
  6. 下にスクロールして、「Localization (requires restart)」横にあるリロードクリックし、その欄にあるプルダウンメニュークリック して「ja_JP」を選択。

  7. 上までスクロールして、「Apply settings」ボタンReload UI」ボタンを順にクリック
  8. AUTOMATIC1111 WEBUIが再読み込まれると、メニューなどが日本語になっていることが分かります。

モデルのダウンロード及び設定

 ここでは、モデルとして「stable-diffusion-2-1-base 」と「waifu-diffusion-v1-4 」をダウンロードして設定してみたいと思います。

stable-diffusion-2-1-baseのダウンロードと設定および画像生成

stable-diffusion-2-1-baseのダウンロードと設定

 ダウンロードと設定の手順は次の通り。

  1. stable-diffusion-2-1-base 」 から、v2-1_512-ema-pruned.safetensorsというファイルをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを、Automatic1111 WebUIのmodels/Stable-diffusionフォルダに保存します。

stable-diffusion-2-1-baseによる画像生成

 stable-diffusion-2-1-baseモデルを用い、前のSD15NewVAEpruned.ckptで作成した画像をimg2imgで作成したの画像が下記の通り。

waifu-diffusion-v1-4ダウンロードと設定および画像生成

waifu-diffusion-v1-4ダウンロードと設定

 ダウンロードと設定の手順は次の通り。

  1. waifu-diffusion-v1-4 」から、wd-1-4-anime_e2.ckptというファイルをダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルを、Automatic1111 WebUIのmodels/Stable-diffusionフォルダに保存します。
  3. waifu-diffusion-v1-4 」から、wd-1-4-anime_e1.yamlというファイルの内容をコピーします。
  4. コピーした内容をメモ帳などに貼り付けて、wd-1-4-anime_e2.yamlという名前で保存します。
  5. 保存したファイルも、Automatic1111 WebUIのmodels/Stable-diffusionフォルダに移動します。

waifu-diffusion-v1-4による画像生成

 waifu-diffusion-v1-4モデルを用い、前のSD15NewVAEpruned.ckptで作成した画像をimg2imgで作成したの画像が下記の通り。

AUTOMATIC1111 WEBUI の評判

 AUTOMATIC1111 WEBUI につてい、Twitterでのツイートを調べてみました。

 検索ワードは「AUTOMATIC1111 WEBUI」で検索して、「最新」から2つほど載せます。

 多くの方が利用しており、また、大変評判も良く人気がある事が伺えます。

AUTOMATIC1111 WEBUI を使った感想

 新しいパソコンは、最新のCPU性能(AMD Ryzen™ 9 6900HX )ですので、画像生成についてもかなり早くなると予想していましたが、結果は約3分/枚となり、内蔵GPU(ビデオRAM:2GB)”を持っていてもその恩恵をほとんど受けられないことがわかりました。

 したがって、AUTOMATIC1111 WEBUIを使う条件として、ビデオRAMが8GBM以上のNvidia GPUある方が画像生成の時間を大幅に短縮できると思われます。

 あと、3つもモデルを入れて、Promptを簡単なテキスト、Negative Promptを入れずに生成した画像は風景画以外はあまり良くないできあがりでした。

 PrompやNegative Promptの内容を変えたり、AUTOMATIC1111 WEBUIのチューニングを進めることにより良い画像の生成ができるだろうと思いますんで、これからそれらを機会を見ながら実施していけたらと思う次第です。

おわりに

 皆さんいかがだったでしょうか。

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 この記事が少しでも皆様のお役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

以上です。

 

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