MINISFORUM UM690のレビュー、コンパクトだけど性能が凄いミニPC

パソコン
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はじめに

 MINISFORUM UM690を購入したのでそのレビューを書きたいと思います。

 このMINISFORUM UM690は、Amazonからに購入しました。

 この機種は、まだ発売(2022年12月29日)されたばかりですが、すでに次の機種「Venus UM773 Lite」が予約販売で受付が始まっていました。

 MINISFORUM UM690を購入する際には以下を参照ください。

商品画像
商品名 MINISFORUM Venus Series UM690 ミニpc AMD Ryzen 9 6900HX DDR5-4800 32GB 1TB PCIe4.0 SSD Windows 11 Pro 小型pc Radeon 680M グラフィック HDMI ×2/USB4 4K@60Hz トリプルディスプレイ出力 2.5Gbps LAN/Wi-Fi6/BT5.2付きミニパソコン
商品の評価 4.3
(レビュー総数128件)
価格はこちらから Amazonから 楽天市場か Yahoo!ショッピングから

 この記事を読むと、次のことについて知ることができます。

MINISFORUM UM690を購入した理由

 今まで利用していたパソコンは、2016年6月にYahoo!のヤフオクで販売されていたYKコンピュータ製の高性能パソコンYK-PC-GTR(CPU:Core i7 6700K、GPU:NVIDIA GeForce GTX 980、メモリー:32GB)という機種で、その当時はかなり性能の良いパソコンでした。

 最近、このパソコンから異音が発生し始め、パソコン内部に埃がだいぶたまっていたため、綺麗にしましたが異音の発生は直らず、また、購入から約7年近くたつことから、新しいパソコンを購入することにしました。

 新しいパソコンは、次のことを考慮して購入することにしました。

  • 10~20万円内で購入できるものでできるだけ安価に購入できるものとすること。
  • CPUは、Intel製でもRyzen製でもどちらでもよいが、できるだけ最新のものとすること。
  • メモリーは、32GB以上とすること
  • 記憶装置(SSD)は、M2タイプとし、1TB以上とすること。
  • GPUは、性能の良いほど良いが軽いゲームや中程度のゲームならある程度快適に動作するものであること。

 以上のことを考慮した結果、MINISFORUM UM690(メモリ:32GB、1TB M.2 SSD)を購入することにしました。

MINISFORUM UM690 の性能

 私が購入たMINISFORUM UM690(RAM:32GB、1TBSSD)は、発売したばかりですが、新しい機種(Minisforum UM773 Lite、出荷予定日:3月下旬)が購入受付されておりましたので、これら2機種の性能を次に載せておきます。(Minisforum公式サイトより抜粋

モデル UM690 UM773 Lite
売り場 Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Minisforum公式サイト Amazon、Minisforum公式サイト
プロセッサー AMD Ryzen™ 9 6900HX
(8コア/16スレッド 、2次キャッシュ合計4MB、3次キャッシュ合計16MB、基本クロック3.3GHz、最大ブースト・クロック4.9GHz)
AMD Ryzen™ 7 7735HS
(8 コア/16 スレッド 、L2キャッシュ合計4MB、L3キャッシュ合計16MB、基本クロック3.2GHz、最大ブースト・クロック4.75GHz)
グラフィックスタイプ AMD Radeon™ 680M (グラフィックス周波数2400MHz) AMD Radeon™ 680M  (グラフィックス周波数2200MHz)
メモリー DDR5 8GB×2 デュアルチャンネル (SODIMM スロット×2、各32GBまで拡張可能) 同左
ストレージ M.2 2280 PCIe4.0 SSD(up to 2TB)、1×2.5 インチ SATA HDD スロット(SATA 3.0 6.0Gb/s) ストレージ拡張 同左
OS Windows 11 Pro 同左
インターフェイス 4×Type-A (USB3.2 Gen2)

1×Type-C(USB3.2 Gen2 Data Only)
1×USB4 Type-C
1×DMIC
2×HDMI
1×Clear CMOS
1×3.5mm オーディオジャック
1×RJ45 2.5ギガビットイーサネットポート

1×RJ45 2.5Gギガビットイーサネットポート

1×USB3.2 Type-C (Data Only、Gen2、右側)
2×USB3.2 Type-A (Gen2)
1×USB2.0 Type-A (Gen2)
1×USB4 Type-C (左側)
2×HDMI
1×3.5mmコンボジャック
1×DMIC
1×Clear CMOS

オーディオ出力 HDMI×2 / 3.5mm オーディオジャック 同左
無線LAN M.2 2230 WIFI サポート(Dual-Band Wi-Fi,BlueTooth) 同左
電源 DC 19V (電源アダプター含み) 同左
サイズ(幅x奥行きx高さ) 127×128×47mm 同左
価格(公式サイト)
32GB、1TBSSDの場合
111,520円 97,520円
主な内容物 1 × UM690 ミニPC

1 × 電源アダプター
1 × 電源ケーブル
1 × ベース
1 × HDMI ケーブル
1 × SATAケーブル
1 × 取り付けブラケット
1 × 取扱説明書(日本語対応

1 × UM773 Lite 本体
1 × 電源アダプター
1 × 電源ケーブル
1 × ベース
1 × HDMI ケーブル
1 × SATAケーブル
1 × 取り付けブラケット
1 × 取扱説明書(日本語対応)

MINISFORUM UM690をどこで購入するのが最もベスト?

 MINISFORUM UM690を購入する場合は、値段も高いので楽天市場、Yahoo!ショッピングならばキャンペーン(日が0、5のつく日)やスーパーセールを利用するとポイントが通常の10倍以上もポイントが上乗せされますので大変お得です。

 Amazonでもタイムセール、プライムセールなどを実施していますのでその時に狙って購入したほうが良いでしょう。

 現時点では、Amazonで購入するのがお得です。
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MINISFORUM UM690はどうでしたか?

 MINISFORUM UM690(価格:110,520円)を購入したのが2023年2月11日で、商品が届いたのが2023年2月24日には家に届きました。

 購入した当時は、2023年3月8日届く予定でしたので、15日ほど早く届いたことになります。

 パソコンが収められた箱がそれより大きな箱に収められ、しっかりとした梱包で送られてきました。

 下の写真はMINISFORUM UM690が収められた箱と内容物を撮ったものです。

MINISFORUM UM690の立ち上げ

 パソコン本体をベースに取り付け。電源アダプターに電源ケーブル(付属)を繋ぎ、家庭用電源に入れ、後ろのHDMI端子にHDMIケーブルで液晶モニター(AOC 23インチ)につなぎ、マウスとキーボードはロジクール製のワイヤレスマウスとキーボードセット(MK235)を使って繋ぎました。

 電源投入から、Window11が立ち上がり、初期セットアップを行いますが、この部分については省略しますが、画面の指示通りに進めればそれほど難しくなく行うことができます。

 特に注意する点は、日本語キーボードを使う際に次のように設定してください。

  1. Windows11の「スタート」右クリックし、出てくるメニューで「設定」をクリック
  2. 表示される画面の「時刻と言語」をクリック
  3. 表示される画面の「言語と地域」をクリック
  4. 表示される画面の「言語の日本語」の右にあるを「」の言語オプションクリック
  5. 表示される画面の「キーボード」の「レイアウトを変更する」をクリックして「日本語キーボード(106/109キー)」を選択して「OK」をクリック
  6. パソコンを再起動

 上述の操作をすることにより日本語キーボードの文字配列通りに打てない現象を直すことができます。

MINISFORUM UM690を使ってみたよ!

 前のパソコンで利用していたゲームやアプリなどを入れてみましたが、ゲームなども快適に動作し、ブラウザーも前のパソコンで利用していた設定通りにすることにより、ほとんど以前と同様な環境で利用することができました。

 ただし、Filmora 12でYouTubeにアップするためのかなり大きなムービーを編集したりして再生する際にカクカクと引っ掛かりが多少見られ、大きな映像ファイルの編集などではもっと性能の高いGPUが必要と感じました。

 利用して気が付いたことで、パソコン本体の大きさが小さくコンパクトなの動作音が静かであることに驚かされました。

 次に、MINISFORUM UM690ベンチマークテストをしてみます。比較として前のパソコンと比較してみました。

 今回購入したパソコンと古いパソコンの大まかな仕様を以下に表にまとめました。

  新パソコン 旧パソコン
型式 MINISFORUM UM690 YKコンピューター(自作)、YK-PC-GTR
購入時期 2023年2月24日 2016年6月1日
CPU AMD Ryzen™ 9 6900HX Intel core i7 6700K
GPU AMD Radeon™ 680M NVIDIA GeForce GTX980
メモリー 32GB 32GB
SSD 1TB M2.SSD 500MB SSD
OS Windows 11 pro Windows 10 pro

CinebenchR23のベンチマークテスト

 CinebenchR23は、ドイツのMAXON Computer社が無料で提供しているパソコンのCPUの性能を評価してくれるベンチマークソフトで、窓の杜からもダウンロードができます。

  このアプリは、パソコンのGPUの性能は計測できないことに注意する必要があります。

 以下は、今回購入したMINISFORUM UM690と古いパソコン(core i7 6700k)のCinebenchR23のベンチマークテスの結果です。

回数 新パソコン 旧パソコン
マルチコアの性能 シングルコアの性能 マルチコアの性能 シングルコアの性能
1回目 12917 1609 4494 1032
2回目 12923 1615 4497 1015
3回目 12937 1613 4556 1019
平均 12926 1612 4516 1022

 上述の値を見ると、新しいパソコンの方がマルチコアで12926÷4516≒2.9倍シングルコア1612÷1022≒1.6倍CPU性能が向上していることがわかります。

PCMark10のベンチマークテスト

 PCMark10は、パソコンでWeb閲覧、ビデオチャット、書き込み、スプレッドシート、写真や画像の編集、ゲームのような日常実施するような作業を行った際の総合的なパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。

 製造販売メーカーは、UL Benchmarks(以前はFuturemark)という会社で、このアプリは、¥ 3,090でSteamから購入できますが、デモ版であればメインのPCMark 10テストを無料で利用できますので、デモ版をダウンロードしてPCMark10によるベンチマークテストを新旧パソコンで実施しました。

回数 新パソコン 旧パソコン
1回目 6897 4839
2回目 6985 4962
3回目 6987 5020
平均 6956 4940

 上述の値を見ると、新しいパソコンの方が平均で6956÷4940≒1.4倍 パソコンの総合的な性能が向上していることがわかります。

3DMarkのベンチマークテスト

 パソコンのゲーミング性能をテストすることができるベンチマークソフトで、PCMark10を製造販売しているUL Benchmarks(以前はFuturemark)という会社が開発を続けています。 
 デモ版(Basic Edition)は無料で利用でき、Steamからダウンロードできます。
 以下の表は、新旧パソコンでのデモ版による3DMarkベンチマークテスト結果です。
回数 新パソコン 旧パソコン
Time Spy Fire Strike Night Raid Time Spy Fire Strike Night Raid
1回目 2818 6846 26244 4256 11109 29371
2回目 2821 6845 25652 4029 11116 29283
3回目 2829 6842 25121 4103 11038 29309
平均 2823 6844 25672 4129 11088 29321
ここで、Time Spy : ゲーム用PC向けのDirectX 12のベンチマーク
            Fire Strike : ゲーム用PC向けのDirectX 11のベンチマーク
            Night Raid : 内蔵グラフィックスを使用するPC向けのDirectX 12のベンチマーク

 上記の表の結果を見ると、外付けのグラフィックボードの旧パソコンの方が内蔵グラフィックボードの新パソコンと比較して、外付けグラフィックボードのためにゲームなどでは、古いパソコンの方が性能が高いことを示しています。

ゲームのベンチマーク

 ここでは、実際のゲーム用のベンチマークを新旧パソコンで実施した結果について見てみます。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークとは、2021年11月に発売されたオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の動作環境をチェックするためのソフトウェアで、ベンチマークでは、ゲーム内で使用されるグラフィックスやサウンドを再現した映像を見ながら、自分のパソコンがどれくらい快適にゲームをプレイできるかをスコアで表示します。

回数 新パソコン 旧パソコン
スコア 快適度 スコア 快適度
1回目 5451 普通 プログラムが動かなかったために計測できなかった。
2回目 5397 普通
3回目 5490 普通
平均 5446 普通

 古いパソコンでは、プログラムをインストールして、起動しようとしましたが起動しませんでした古いパソコン環境ではファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレを遊べないようです。

 新しいパソコンで遊ぶ場合は、快適には遊べないまでも普通に遊べる程度のベンチマークテストの結果でした。

ドラゴンクエスト X ベンチマークテスト

 『ドラゴンクエスト X オンライン』が快適に遊べるか調べるためのベンチマークテストです。負荷のかかるシーンを再生して、パソコンの性能をチェックします。

 ベンチマークテストのダウンロードは、公式サイトの「Windows版『ドラゴンクエストX オンライン』のはじめかた」の「Windows版 推奨環境」の部分の『ドラゴンクエストX オンライン』ベンチマークソフトのダウンロードからできます。ベンチマークテストの結果は、スコアと「すごく快適」「快適」「普通」「やや不快」「不快」の5段階で表示されます。

 動作環境は次の通り。

  1. グラフィック設定 : 標準品質
  2. 解像度 : 1980 × 1080
  3. 表示方法 : ウィンドウ
回数 新パソコン 旧パソコン
スコア 快適度 スコア 快適度
1回目 12168 すごく快適 19484 すごく快適
2回目 12121 すごく快適 19439 すごく快適
3回目 12258 すごく快適 19412 すごく快適
平均 12182 すごく快適 19445 すごく快適

 新旧パソコン共ドラゴンクエスト X のゲームを快適に動作することができます。

 ただし、スコアを見ると内蔵グラフィックボード(新パソコン)と外付けグラフィックボードの性能差そのまま出てきているようです。

Geekbench 6のベンチマークテスト

 Geekbench 6 は、Primate Labsというカナダの会社が販売製造しており、Windows、Mac、Linux搭載のパソコンなどに加え、iOS、Andoroidを搭載したモバイル端末でも動作し、パソコンなどのCPUやGPUのマルチコア、シングルコアのパフォーマンスを計測できるベンチマークソフトです。

 このソフトは、基本的に有料ですがトライアウトモード(共有サイトへスコアを自動で投稿)を利用すれば無料で利用できます。

回数 新しいパソコン 古いパソコン
CPU GPU CPU GPU
マルチコア シングルコア マルチコア シングルコア
1回目 10350 2107 29998 4503 1381 27521
2回目 10293 2104 29932 4423 1367 27582
3回目 10345 2114 29958 4612 1366 27641
平均 10329 2108 29963 4513 1371 27581
 上述の値を見ると、新しいパソコンの方マルチコアで10329÷4513≒2.3倍シングルコアで2108÷1371≒1.5倍CPU性能が向上、GPUで29963÷27581≒1.09倍性能が向上していることがわかります。

SSDの読み書き性能のベンチマークテスト

 SSD やHDDの読み書きの性能などを測定するソフトに無料で利用できるCrystalDiskMarkがあります。
 CrystalDiskMarkは、HDD、SSD、USBメモリ、RAMディスク、ネットワークドライブなどに対応しており、シーケンシャルアクセスやランダムアクセスなどのテストを行い、読み書きの速度を表示します。
 このアプリは、hiyohiyo(ひよひよ、本名:宮崎典行)という人が開発したソフトで、窓の杜からもダウンロードできます。
 下記の画像は、新しいパソコンUM690のM2.SSDをCrystalDiskMarkで測定した結果をスクリーンショットしたものです。

インターネットの回線速度

 インターネットの回線のスピードテストを、USENのスピードテストで計測してみました。
 下記の図が、RANケーブルを繋いで計測した結果です。
 そして、下図が2.4GHzのWiFiにつないだ場合の回線速度の結果です。

おわりに

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 この記事が少しでもあなたにとって役に立ってもらえればこれほど嬉しいことはありません。
以上です。
 
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